月明かりの下で

昨日、バックドロップシンデレラのZepp Tokyo公演に行ってまいりました。
「トントン拍子でウンザウンザを踊るツアー」と題し、ワンマン13公演を含む全国33公演のファイナル。
全国33公演って冷静に考えなくてもすごい。
今年47都道府県やらんかな…。

入場したら白い幕でステージが隠れてた。
何となく「ここにムービー映すんやろなぁ」とか思ってたけど、去年のオープニングムービーがめっっっっっっちゃよかったから、むしろ今年も用意しといてくれと期待してた。
開演5分くらい前からメンバーが幕の裏で音出し。
幕自体が少し透けていたので、あゆみさんがフロアに向かって手を振ってるのが見えて何かほっこりした。

期待を裏切らず、オープニングムービーがめっっっっっっちゃ良かった。
「踊るヤツがエラいのだ」ってあのデカさで出てくると否が応でもテンションあがる。
オープニングムービー兼オープニングSEが終わって、幕に映し出されたメンバーのシルエットがそれはもうむちゃくちゃにカッコよかった。
幕が落ちて1発目の曲は太陽とウンザウンザを踊る。
身もふたもないこと言ってしまえば、ある程度何が来てもテンションは上がるんだけど、太陽ウンザ始まりは良かった…!
イントロ終わった直後に「UNZA UNZA TIME!!」って曲始まるんだから、ある種これ以上に開幕にふさわしい曲はない。

渉さんがMCで「Zeppに帰ってこれて良かった」と言っていた。
YONOSSY CALLINGの前のMCだったから、冗談めかして言っていたが、間違いなく本心ではあるだろう。
何というか、Zeppに帰ってこれるバンドになると思ってなかった。
渋谷クアトロでワンマンをやった時に「このバンドはここまでで良い」と思ったバンドが。
「俺らがキャパ150人の池袋Adm埋めるの何年かかったと思ってんだよ!!」って言ってたバンドが。
1回だって信じられなかった。
2回目があるなんて思ってない。

月明かりウンザウンザの一節に

夢なら覚めてくれるなよ
あまりにも素敵だよ
こんな夜が毎日続けば良い

という歌詞があるが、まさにそういう気持ちだったんだろうなと思ったし、あの場にいた誰もが同じ気持ちだったろう。
普段よりもあの歌詞に思い入れや意味を勝手に感じて、大号泣してしまった。

バックドロップシンデレラは紛れもなく叩き上げのライブバンドだ。
数百人入るライブハウスで3,40人しかいなくても同じようにライブができるバンドだし、それはCDJやRIJFに出れるようになった今でも変わらないだろう。
そんなバンドにとって「ライブハウスの頂点」たるZeppで何度もやるのは相当な準備や勇気が必要だったはずで、去年と比べて「Adm2つ分」の集客ができたという結果は相当な喜びだったはずだ。
それに何より「お客さんがワクワクしているのが嬉しい」とあゆみさんが言っていたように、その喜びをファンと共有出来ているという事実を喜び、噛み締めながらライブをしていたように思う。
あなた達の人生にこの4人をたまには連れて行って下さいなんて言っていたけれど、俺の人生には常に居て欲しいバンドだ。
本当に出会えて良かったと心から思う。
あっという間の2時間半だった。

ライブ中に新しいシングルのリリースとそれに伴うツアーの発表があった。
彼らは今年もどんどんライブをするんだろう。
色んなフェスに出るのだろう。
そろそろZeppも狭くなってきた。
もっとデカいとこ目指してもいいだろう。
個人的にはCDJのアストロステージ=幕張イベントホールワンマンなんて次の目標にぴったりじゃないかとおもうんですが、どーですかね?

ウンザウンザはいいぞ。
ウンザウンザはいいぜ。
また、太陽の下で、月明かりの下で、彼らの音楽に浸れますように。

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