自意識過剰なふたり

「自意識過剰なふたり」これは僕となかよしビクトリーズの岡田さんがやっているトークライブの名前です。
ライブの内容は自意識過剰すぎて色々なことが気になったり生きづらいという共通点のあった2人が、日常のこういうところで自意識過剰が出てしまうということを話すライブになってます。

自意識過剰、そんな人はきっと僕と岡田さんだけではなく実はたくさんいるんじゃないかと思います。
過剰度合いに差はあれど、皆さん少なからず自意識過剰なまま生きているのではないでしょうか。

例えば美容院に行った時に「この後はどこかにお出かけですか？」と美容師さんに聞かれ、実際はなんも予定がないのに「こいつ髪切って帰るだけかよ」と思われそうだから「この後ちょっとディナーにね」などと謎の嘘をついてしまうことありませんか？

僕は毎回そのせいでガチガチに髪をセットしてもらい、罪悪感を感じてしまいます。
「もしかしてディナーって、デートですかぁ？」
なんて言われたらもう地獄です。
本当は家帰ってカップ焼きそば食う予定だなんて言えません。
「いやぁデートというか…ま、デートみたいなもんですかねぇ」
とさらに含みのある謎の嘘を重ねてしまいます。ごめんなさい。
こんな謎の嘘を小さい頃からずっとついてきました。

そして自意識過剰の人の共通点は他人に自意識過剰なことすら言い出せないということです。
岡田さんと僕が自意識過剰だとお互いに知ったのも配信でフリートークをしてる最中にたまたまそういう話題になり、話し始めたことがきっかけでした。
その時ものすごい嬉しかったんです。自分だけだと思ってた、むしろ僕よりもすごいんじゃないかという自意識がそこにはあったのです。

岡田さんはいつも1000円カットで髪を切るらしいのですが、「毎回1000円カットで切ってるのかよ」
と思われるのが怖いから、毎回行った時に初めて来ましたよ感を出すために、券売機の買い方がわからないフリをするそうです。
はたから聞くとものすごくダサいんですが、実際自分もそうしてしまうんだろうなと思います。

そしてその共通点がわかった僕たちは、こういう話だけをするトークライブをやろうと思い立ち、今年の6月から始めました。
なぜかトークライブを1日に2公演やるという暴挙に出たり、ツッコミがいないという不安があったのですが、始めたらびっくりすることが起きました。

ライブの中で、お客さんの日常で起こる自意識過剰を紙に書いてもらい、それを僕らが読み上げる企画があるのですが、僕らと同じ、いやそれ以上の自意識過剰度合いなのです。

例えば、渋谷、新宿にオシャレな格好で行くと「だいぶめかしこんで来たな」と思われるから、あえて一番ダサい格好で行く。
などこのようなものばかりなのです。

皆が同じようなものを感じ日々生きていて、そのライブの時間だけは共感しあって楽になれる。
岡田さんはこのライブを「心の健康に良いライブ」と言っています。

そんな僕らふたりも克服せねばと毎回ライブの終わりに次のライブまでの宿題を決めています。
例えば「オシャレなランチに2人で行く」や「バーに飲みに行って僕のイメージで一杯作ってくださいと言う」などです。そして次のライブでどうだったかを発表するというものです。

もし普段自分は自意識過剰だなと思ってる人がいたら、是非ライブに来てください。
もし自意識過剰じゃなくても、こいつら何言ってんだ？と思いにライブに来てください。

9月16日に「自意識過剰なふたり3」があります。どうせまた2公演やりますし、どうせまた恥ずかしい話ばっかりをするので来ていただけるとありがたいです。

初回の写真。