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鬼滅の刃の作者が女性だったから炎上したという非実在型炎上の話(追記あり)

鬼滅の刃が終了しましたね.余韻に浸る間もなく,鬼滅の刃の作者が女性だったということでアンチが現れて炎上しているという噂がTwitter上で流れてきました.

2020年05月09日 04:50:26から2020年05月17日 15:10:20まで「鬼滅」で検索してデータ収集して,603,248ツイート取れました.多い気がするけど,これは当然鬼滅の刃最終回がこの時期にあったからですね.

これ全部根性マイニングやるのはさすがに辛いので,ターゲットを絞るために,「作者,女」を含み,URLを含まないツイート(RT除く)をとったら,374ツイートになりました.RT入れても654件.これならなんとか行けるぞ,というわけでZoom飲み会やりながら根性マイニングやりました.

とりあえず,
・今回の件と関係ないツイート
・「女性だと思う」という予想のツイート
・「女性だったのか」という感想のツイート
・女性であることに対するアンチ
・アンチがいることに対する意見
・女性作者一般に関する話題
・フェミニストに対するアンチツイート
・非実在型デマと予想したツイート
に分けてみましたよ.

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はい,こんな感じ.作者が女性であることを非難するようなアンチツイートは,374ツイート中2件だけでした.率にすると0.5%.RTも4個と1個なので広がったとはいえなそうですね.

逆に,アンチへの批判は64件17.1%ありました.RT入れて121件.アンチ批判がほとんどなので,まあ,非実在型炎上なんじゃないですかね.知らんけど.実際のところ,全然別の言葉でアンチが大活躍していたら捉えきれていないわけですが,もし大量のアンチが湧いていたらもうちょっとこのキーワードで引っ掛かりそうなものなので,大体はあってると思います.保証はしない.
ついでに,ツイッターしか見てないから,5chとかはてなで炎上していたとしても,その辺は関知しません.あしからず.

構図的にはサザエさんの炎上と同じですね.「え,こんなやついるのかよ,ひどい!」と思って炎上する前に,本当にいるのかどうか確認すると,非実在型炎上は防げるのかもしれません.

鬼滅の刃とか,サザエさんが炎上してもそれほど大した問題にはなりませんが,トイレットペーパーの不足のように非実在型炎上が社会的問題になることもあるので,注意が必要ではないでしょうか.

ネットニュースやまとめサイト(場合によってはマスメディア)がごく少数の事例を,「存在するか否か」という1/0情報に落とし込んで存在することだけを紹介して,それが非実在型炎上につながることがわりとある気がします.数字大切.数字の見方,大切.

なお,今回は非実在型炎上を疑うツイートも12件ありました.今回はそもそも炎上であることを疑う人もそれなりにいたみたいです.最近こういう事例多いから,徐々に警戒心が出てきたのかもしれません.それはそれで,良いことだ.

それにしても,根性マイニングは結構時間がかかるので,今度から天の声に分析費用を請求しようかしらw

追記:

炎上がデマじゃんという話は結構色々なところでまとめられていました.めでたい.
これだけ色んな人が疑うようになれば,今後,非実在型炎上警察が組織できるんじゃないだろうかw
これも一種のファクトチェック.

追記2

どうやらこの分析では不十分だったようなので,もう少し分析を追加しました.


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