原子力発電の地球温暖化について極めてザックリと考えてみました


まずはじめに、原子力発電所が日本海の海水温上昇に影響を与えているのかどうなのか単純に考えてみようと思います。

原子力発電は発電にあたり、海水を取り込んでそれを冷却水として使用して、その温められた海水をそのまま海に放出しております これを 温排水といいます。


与えられている数字
日本海容積 1.361×10^15立法メートル
日本の全原発温排水一年 1×10^11立法メートル
水一滴 0.05ミリリットル 
温排水は 原発により7度温められる


ここで、日本海をお風呂の水200リットルとザックリと仮定した場合に

以下の単純な計算をすると

200リットル × 日本の全原発温排水一年 ÷ 日本海容積

一年間の日本の全原発の温排水量は 14.69ミリリットル となります

日本全体の原発で考えているので 日本海側の原発だけだとすると 

これまたザックリと 10ミリリットルくらいになるかと思います

水一滴 0.05ミリリットル が与えられているので

10ミリリットルは 200滴です


よって 

日本海をお風呂の水200リットルとザックリと仮定した場合の原発による影響は

お風呂で一年かけて 200滴 分の水を 7度 高いものと徐々に入れ替える

またザックリと言いかえると

お風呂で二日毎に 一滴の水を 7度高いものと入れ替える

ことになります


しかし ここで

海では波や風や表面の冷却による対流現象による影響を受ける表層で海水が良く混合されます。

この層を表層混合層といいます。

それより深い部分での熱の伝わり方は極めて遅いです。

ですから、温排水により影響を受けるのは、この表層混合層だけと考えてもいいと思います。

表層混合層の厚さは季節によって異なります。

夏は10~20m

冬は100~150m

そこで 一番条件の悪い 表層10メートルだけを対象にしたモデルを新たに考えます。


しかし、表層10メートルまでの日本海の海水量はハッキリ言って解りません。

なぜならば、10メートルより浅い部分もある上に海底の地形が複雑だからです。


しょうがないので

日本海の面積 1.03×10^12 平方メートル

を使用して

温められる海水が水深10メートルまでだとするならば

この面積に10メートルを掛けたものよりは少なくなるはずです

なぜならば、水深10メートルより浅い部分もあるわけですから

だから

温められる日本海の海水の体積は 1.03×10^13よりは少なくなります


改めまして

この対象となる水の量を お風呂200リットルと仮定した場合

以下の単純な計算をすると

200リットル × 日本の全原発温排水一年 ÷ 温められる日本海の海水の体積 ÷ 365日


一日の日本の全原発の温排水量は 5.32ミリリットル なので おおよそ 水106滴 


日本全体の原発で考えていることと 水深10メートルの海水の容積を多めに見積もったことを ザックリと 相殺します。


そうすると

夏の一番暑い時期において 原子力発電所の日本海の表面温度に与える影響は

お風呂で毎日 106滴の水を 7度高いものと入れ替える


ことになります


冬にはこの 10~15分の1になるはずですが

温排水の影響がある範囲は逆に冬でも表層の方が水温が高くなって、冷たい海水の沈み込みによる対流が起こらなくなると考えられるので、どの程度かは解りませんが、10~15という数字がもっと小さくなってくると思います。


そして

イメージし難いかもしれませんが 7度って結構大きいです。

少し乱暴ですが

一日に7度高い温度の海水106滴入れ替える 

ではなく 

一日に1度高い温度の海水を742滴入れ替える

ととらえ直すと、受ける印象はどうでしょうか?


あくまでも ザックリですが こうして考えてみると

一年後 入れ替えない場合と比べて お風呂の温度はどうなるのか

そして 更に 思考を進めて 家(地球)の温度はどうなるのか

ずっとずっと 入れ替え続けた場合にどうなるのか



検証してみて はっきり言って 微妙ですが

乱暴に影響ないと言ってしまえば それまでですが

何しろ スケール感が全然異なりますし

全く影響はないのかといえば どうなんでしょうか


勿論 地球温暖化は日本海の原発による影響だけではありません

一部の方が言うように、科学による地球温暖化への影響は無視できるレベルなのでしょうか?

結局 良く 解らないのですが

私は 全く 無視できるレベルではないような気もします。








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