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AI画像生成で意図せず発生したノイズの軽減レタッチ3選

格子型のノイズを消したい!!

最近の画像生成はFLUX.1ばかり使っています。
破綻の少ない良い感じの画像を生成してくれるんですが、困っている事があります。

格子模様が!

模様が気にならない時もあるんですが、ほぼ毎回のように出てきます。

私はこいつが気になって仕方ないんですが、同じような悩みのある人が発見できなかった(検索下手なだけかしれない)ので、自力で解決すべく、色々試してみました。

格子以外にも、何かノイズが出てしまって消したい時に使える技だと思うので、すぐに修正されてしまうかもしれませんが、良かったら参考にしてみてください。

今回の画像は、AdobeFireflyで生成→FLUX.1でアップスケールした、
雪景色の画像を使います。

①SDXLでアップスケールしなおす

クリックして拡大してみて

FLUX.1でノイズが出る事が問題なので、
Stable DiffusionXLのモデルに変えて再生成してみます。

img2imgに画像を読み込み、画像サイズやプロンプトは同じで、適当なモデルを選び、Denoising strengthを調整します。

最初にDenoising strength:20で生成すると、まだ薄く格子模様が残ってしまいました。
次にDenoising strength:40で生成すると、格子模様は気にならなくなりましたが、木の細部や質感が変わってきてしまいました。

これ以上数値を上げると絵が変わってしまいそうなので、ここまでにします。
こだわるならInpaintで細かく範囲を指定して必要な所だけ変化させても良いですね。

noteの表示サイズでは小さくてノイズの出具合がわかりにくいので、ぜひ拡大してみてくださいね。

②Photoshopでぼかす

次は昔からノイズ消しに使われているであろう手法、
ぼかして誤魔化す、を試してみます。

Photoshopで画像を開き、背景レイヤーをコピーし、
フィルター>ぼかし(ガウス)>半径4.5px で全体をぼかします。
半径の数値は画像を見ながら調整しましょう。

ぼかせばノイズは消えるが・・・
画像が縮小されちゃってわかりづらいけど結構ぼけてます
(拡大推奨)

ぼけたままだと悲しいのでぼかしたレイヤーの「描画モード」を変更して、元画像と重ねてみます。
ぼかしたレイヤーの描画モードを変えて重ねると、下にあった元画像を透過してエッジなどがはっきり見えるようになります。

シャープさが出た

今回は調整レイヤーの「スクリーン」で重ねましたが、「ハードライト」「オーバーレイ」でも悪くなかったです。

シャープになったけど、色が薄くなったので、
次は調整レイヤーで色を濃くします。

元の画像に大分近くなったかな

「トーンカーブ」でちょっと色を濃くしました。
この調整は「明るさ・コントラスト」や「レベル補正」などでもできますので、好きなもので色を調整しましょう。
少しの色の誤差は気にしない事です。

③PhotoshopのCamera Rawフィルターを使う

少し前までCamera RawでJPEGを開くには、少し工夫しなければいけなかったのですが、いつの間にかPhotoshop内で使えるようになっていました。
ありがたい事です。

元画像レイヤーをコピーしたら左クリックでスマートレイヤー化します。
スマートレイヤーにすると、後で調整したくなった時に便利です。
スマートレイヤー化はしなくても大丈夫です。お好みで。

Camera Raw フィルターは画像の色味やディテールなどを細かく調節できる

ノイズ軽減のスライダーをグイっと右に動かすと、サクッとノイズが消えます!
比較的ディティールは残ってくれますが、シャープテクスチャなども調整して理想の画像に近づけていきましょう。

私は見た目と勘でスライダーを動かしています。
詳しい理論は知らなくても、完成品が良ければいいのです!
生成AIはふわっとした知識で誰でも使える便利なツールです。

どれがいいかな

それぞれの結果を並べてみました。
完成品の3840px × 2160pxの大きい画像がブログにありますので、
ご興味ありましたら細かいところまで確認してみてください。


ツルッとなった

しっかりノイズが乗ってしまった画像が出たので、別パターンも参考にのせておきます。

Camera Rawフィルタをかけてみます。
今回の画像はノイズ軽減:100だけをかけてみました。
この画像はCamera Rawフィルタの相性が良く、簡単にキレイに、3D画像のようにスベスベ質感になりました。

↓3840px × 2160px大きい画像はこちら↓

私は生成した画像を修正するために、毎回のようにPhotoshopを開くのでそのままノイズ消したりするのですが、
Photoshopや、他のレタッチソフトが使えなくて、Stable Diffusionが使える場合はimg2imgで書き直すのがお手軽でおすすめです。

ノイズ軽減もAIのおかげで昔よりずいぶんやりやすくなりました。
ありがとうAI!ありがとう開発してくれた人!

いろんな修正方法がありましたが、画像によって最適なものをまた使って行きたいと思います。


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