見出し画像

#エストニアとは

あなたが大好きなものをつづった投稿を「#とは」で募集するというなんともイケてるnoteの企画に便乗し、僕は僕が住んでいる大好きな第二の祖国、電子国家として注目を集めているエストニアという国を紹介します。
(写真は友達Alexとの朝活の様子)


Whyエストニア?
僕はもともと3年間、日本のTIS株式会社というIT企業に勤めていたのですが、今年の2月に退社して3月からエストニアに来ました。

IT企業に働いていたのでエストニアはITの分野で発展してて何やらすごいらしい。という噂を耳にしていたことと、
『エストニアは起業がめちゃ簡単らしいよ〜』
という情報をどこかで聞いたのをきっかけに、とりあえず『TORIAEZU OÜ(とりあえず株式会社という意味)』という会社を作ってしまったことがきっかけでした。

詳しくは僕がエストニアに来たばかりの時に書いた、こちらをみてみてください。

まあ、そんなことはさておき、そろそろエストニアの紹介をして行きますので、眼ん玉ひん剥いてガン見していただけるととても嬉しいです。


場所・土地
エストニアは北欧、フィンランドの下にあります。
ラトビア、リトアニアとまとめてバルト三国と称されますが、言語的にも民族的にも全然違います。(言語はむしろフィンランドに似ています)

EU圏(シェンゲン協定国)内なので、近隣諸国にはパスポートなしでアクセスできて便利です。

九州くらいのところに、130万人(沖縄県や東京都中央区と同じくらい)が住んでいます。日本と比べるとスカスカですね。

歴史
エストニアの歴史は占領の連続です。
過去にドイツ、スウェーデン、デンマーク、ロシアなどから占領されています。
2度の独立を果たしており、1回目の独立から今年で100年。
あちらこちらで100周年イベントがあり、盛り上がっています。来るなら今!!!
ちなみに1回目の独立の時には実質1日で、ドイツから占領されたとのこと...あぁ無念。
2回目独立は1991年なので、ちゃんと国ができて存続して27年目となります。

感覚的に、この2回目の独立までの独立運動の記憶の有無が大敵ロシアやロシア人へどのような感情を持っているかに影響しているのではないかと思っています。
独立運動が活発だった1989年あたりの記憶がある人はロシアのことをあんまりよく思っていないけど、それ以降の人はそうでもなかったりみたいな。
家庭による影響が最も大きいかとは思いますが。

電子国家として
エストニアは今注目されまくっているのですが、その最大の理由はここにあります。
1991年の再独立以降、ICTとバイオテクノロジーに資本を集中させていくことを国策とし、今では政府手続きの99%を電子上で完結させることが可能になりました。
ネット上で会社を作ったり、投票したり、病院に行った時の履歴をみたりすることができます。

また、このシステムの一部は外国人にも公開されています。
100ユーロ(13,000円くらい)払えば、e-Residencyという外国人向けのIDカードをもらうことができ、エストニアの電子住民となることができるのです。

僕もこの制度を使って日本にいながらエストニアに会社を作りましたが、すごく簡単で、最短17分で登記完了させた人がいるくらい。
日本で会社を作る時に必要なハンコを作る必要もないし、その代わりに「電子署名」を使ったイケてる方法で契約を交わすことができたりと、なんともクール。

日本もエストニアを参考に電子化に取り組んでいますし、アメリカもそうです。
かつてオバマさんがこう言ったほどです。
"I should have called the Estonians when we were setting up our health-care website." (アメリカのヘルスケアwebサイトを作る時には、エストニア人を呼んでアドバイスもらわなくちゃね)


エストニアは人口あたりのモデル排出率が世界一と言われ、めちゃくちゃ美男美女が多いです。
各界のディカプリオと呼ばれ力士として活躍した把瑠都さんもイケメンですよね。(僕の会社のロゴは把瑠都さんの手形で作らせていただきました)
また、男性平均180cmと身長もすこぶる高く、まともに戦うとルックス偏差値で足下にも及びません。
*これについてある人は『エストニアではルックスが良いことはデフォルトなので、それはなんの勝負にはならない。心だ。』と言っていました

エストニアは世界一のモデル率!とは言ったものの、僕個人としてはロシア人顔が好きです。
エストニアにいる人の25%はロシア人。
1991年までロシアの土地だったわけですから、この数字は納得できますね。
こういった背景もあり、ほとんどのエストニア人は「エストニア語」「ロシア語」「英語」の3ヶ国語以上を話すことができます。

そして、現在大統領は史上初の女性大統領のKerstiさんです。
男女が平等に扱われているヨーロッパの中では未だ給料の男女格差が大きいエストニアですが、彼女が大統領になったことで状況が変わっていくのではないでしょうか。

『人』という話でいうなら、ここで一番伝えたいのは、エストニア人の性格について。
日本人と似ているのです。
基本的にシャイで、お酒を飲むまではあんまり話さない。だけどお酒を飲み始めると超フレンドリー!
この無理にパリピじゃないあたりが、僕がこの国にフィットしている理由の大きな1つ。ストレスフリーなのです。

逆に似ていない面は、人間関係における信頼構築のプロセス。
日本は積み上げ方式。一定期間経って信用した人にしか知り合いを紹介したりしない傾向にあるかと。
それに比べ、エストニアではデフォルトトラスト方式。最初から一定の信頼を元に関係が始まるので、人の繋がり方が早い。
もちろん、この信頼関係を崩さないように誠実に行動することはどこにいても共通ですね。

経済
エストニアの通貨はユーロ。
平均月収は1200euroなので、日本の40%程度ではないでしょうか。
その割に物価は日本の70%くらいと割高に感じています。

『給料少なっ!』と感じるかもしれないですが、この12年で2.5倍ほどに上がっているんですよ。
それに合わせて物価も上がっているようで、ビールの値段が昨年から10%近く上がったというニュースもあったくらい。インフレですね。

また、IT先進国と言われており、e-Governmentを駆使して海外からのビジネス進出も積極的に受け入れています。
現在1/4以上が海外からの起業とのこと。

e-Governmentや政府の支援体制も功を奏し、スタートアップ(ベンチャー企業)が多く存在します。
エストニア発祥で成功を収めたスカイプに憧れて、事業を興す人たちも多いみたいです。

小国エストニアの人たちは繋がりが強く、この中でイケイケに活躍している企業や、その起業家たちは『エストニアンマフィア』と称されています。
こういう人たちは、繋がりが強いってだけでなく、繋がりの数も大切にします。
『会いたいです!』というラブコールに応じてくれる人が多いです。
しかも謙虚でお金持ちになっても調子に乗ってないです。
先日エストニアのカンファレンスに、日本からも偉そうな社長さんがたくさん来て偉そうにしていましたが
『日本で少しくらい成功した社長ども!調子乗んなよ!!!!!』と声を大にして言わせて頂きまして、これを機にまとめに移らせていただこうと思います。


まとめ
いかがでしょうか。僕の愛するエストニア。
ちなみに漢字だと『愛沙尼亜』って書くんですと!

電子国家として注目されているエストニアですが、国土の7割が森林と自然豊かな国。
IT視察とかで来る人が多いけど、ふつーに旅行でも良いし、せめて視察でもちょっと長めにきて、存分に自然も楽しんで帰ってくだせえええ!!!

『おい、エストニアの悪いところについても触れろや!』
と言われそうですが、治安もいいし、基本的に大好き。
言うなれば、日本で言われるほどIT化が進んでいないところがあったり、日本食が恋しくなったり、家にネズミが出たり...そんなところです。

もっとエストニア情報が欲しい人はFacebookフォローしてくださいね。
物好きはTwitterとあんまり使ってないインスタもフォローしてください。
宣伝でしかないけど、オンラインサロン もやってます。よろしゅう。

来年から『デジタルノマドビザ』というこれまた新しい取り組みをはじめ、ますますオープンになっていくであろうエストニア。

皆さんも是非愛しちゃってください!

この記事が参加している募集

Armastama!