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本を握る程度の握力しか残ってない時

どんな好きな漫画でも
読む気にならんぐらい無気力なとき
ドキドキもワクワクも切なさもアツさもいらん
重力に抗わず一生床と仲良ししてたいわぁてとき
誰にでもあると思う

ただ厄介なことに
だいたいの人間はいつまでもそうしてられへんし
転がってグズグズしてるだけでは
一向に何ひとつ回復せん
自分の機嫌を取らなくてはいけないし
気持ちを切り替える作業が必要
現実から一旦ログアウトするために漫画を読む
その時まだ精神が元気ならどんなんでも大丈夫やん
けど、よその世界にのめり込んだり
誰かの気持ちを追体験するのすらしんどいとき
脳をカラにして読める漫画が大事になってきます

例えば極主夫道

感情移入要素一切無し!
伝説の極道が主夫あるあるを怖い顔で披露する漫画です
は??と思うでしょう
そりゃそうでしょう
めちゃくちゃ絵が上手いのも画力の無駄遣い感!
素晴らしく「は??」な漫画です

そして
私の心を何度救ってくれたかわからない

セトウツミですよ
ただただ瀬戸と内海が会話するだけ
疲れる要素一切無し
ワクワクもドキドキも無い
ロケーションもほぼ変化無い
ほんまに安心する
あ、けど絶対電車とかで読んだらアカン
普通に声出して笑てまうから
そうやねん…おもろいねん…それが難点ではあるねん…
笑い疲れるというパターンな

あ、でもどうなんやろ
これ全編ずーっと関西弁なんですよ
私は関西圏の人間やからおもろいと思うだけなんかな
実写映画化もドラマ化もされてて
その点を鑑みても全国区なんちゃん思うんですけどね
映画はなんと菅田将暉氏主演やばない?
見に行ったよ~小さめ劇場でしかやってなかったけど~
あれはあれで良かった
実写ちょっとショックではあったけど菅田さんネイティブやし
見てて苦しさは無かったもんな
でもやっぱ漫画の段階でテンポがあるやん
自分なりに脳内アテレコしてる無意識のテンポが
それはやっぱ違うなぁってなるなぁ
当たり前やけど
全ての実写化ひいてはアニメ化でもそうかもしれん
これは特に会話劇なわけやから
テンポや間によっておもろなってる部分がでかいし
漫画やとそれを自分の一番おもろいとこに
チューニングして読んでるやん
だからオススメは断然漫画です

しかし!待って!最終巻!
最終巻の展開だけは誰も予想してなかったはず
なんという闇
なんという希望
なんなんここまで脳からっぽで読ませといて
一気に強制引きずり込みやめてや…
全ての会話が最終巻の展開に収束していく
回収され方が予想の斜め上やん
めっちゃ気持ちよく読了できます
それも含めて魅力です

まぁそこまではどの巻どの話数読んでも
単純にどちゃくそおもろい漫画やもんな
私はバルーンさん大好物なので
内海とバルーンさんの謎の確執がくっきりしてからの
プリン買うてこいとか
LINEスタンプもバルーンさんばっかり使ってるわ
あとは~ヤンキー見えてんの?のやつとか
ハツ美ちゃんのやつとか
とりあえず1冊に1回は声出る

これおもろいでゆうて貸した
私の周りのおもしろフレンズたち
軒並み購入してるのを見るに
やっぱり正解なんやと思います

今って季節の変わり目じゃないですか
朝晩の気温差とか気圧とかあらゆるものに人体は左右されて
鬱になったりする人も増えるらしいですね
そうとは言わんまでも何か知らん体調悪いわぁとか
病気じゃないけど気持ちあがらんわぁとか
そういう名前の無い不調には絶対必要なんですよ
ひとつも難しくない、構えんでいい漫画
ページをめくるだけのエンターテイメント

秋の夜長にセトウツミ
標語ポスター作ろかな

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