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いじめが無い証明は悪魔の証明だという話の末路

昨年11月から、小3の息子がクラスメイトに対して嫌がらせをしているという話が続いてました。

これに対して、以下のような形で結論をつけることができました。

1.学校側に状況の経緯を整理してもらう
2.上記を踏まえ、先方に手紙を送る
3.先方から返答をいただき、先方の意図を了承したが・・・←今ココ

先方の返答はとても誠意を感じるものであったし、また、「お互い思うところはあるけどもこれで決着をつけましょう」、という大人の気持ちも読み取れた。それで結論をつけることにすることに夫婦で同意したけど、イジメの有無を証明するのは本当に悪魔の証明にちかいものだった。

本当に大変だった。
多分、先方の家も大変だったと思う。

この3ヵ月。この件が常に頭の片隅にあって、胃の痛くなる思いを続けてきたが、完璧に納得はしないものの、それはお互い様という感じで。

ただ、相手の返信から見えてきたことがある。
それは、担任の対応がイマイチじゃないかという事。先方のお手紙から発覚した、担任が安易にくちにした言葉が偏った先入観を与えたのではないかという疑惑。
両者の言い分を公平にまとめ解決にむかうべき担任の姿勢に疑問を抱かざるをえないという何とも哀しい状態である。

この点については、学校側に問いかける必要を感じた。

担任への不信感の行く先

それは、先方の手紙にこういう一文があったことから分かった

「カッとなると手の出やすい性分の子」

担任が、我が子をそのように評価していたというのは正直おどろいた。僕らに対して言ってた事と全然ちがったからだ。先方がその言葉を聞けば、さぞかし暴力的な子にやられたと思うだろう。
我が子がADHDの疑惑があった時、学校側に生活態度についてのレポートを用意してもらった。その際は『自らトラブルを起こすことはない。ささいなことで友達に暴力をふるうことはない』と書いてくれていたのに、だ。

対応が逐次、後手にまわっていたこともそうだ。
早くから前後関係を整理しておかなかったために、情報整理が難しくなっていった。そして、今回の手紙でみえてきた担任の対応・・・

ここで事を終えるのは簡単だが、先方のお手紙でみえてきた事について、きちんと学校側と話す必要がある、そう考えた。

学校側の対応

正直、担任だって失敗もすると思うし、不手際もあると思う。自分らと、年齢も大差がないような人間が、完璧であるとは思えない。僕らだってミスをする。自分らを棚にあげて多忙である教員を責めるのは筋違いだ。

ただ、今回の件は、意図的かそうでないかは分からないが軽率な発言だったと思う。そして、そのことを関係者に伝えてないことから、悪意はないにしてもタチが悪いものだと思った。

こうなったら、学年主任や教頭先生といった上の立場の人と話すのが良い・・・で、直接、校長先生に相談することにした。校長先生を選んだのは、今回お話させていただいた先生たちの中で一番信頼できると思ったから。

電話をしたところ「なるべく早い方がいいですね・・・」とこちらの意図を汲んでくれる。で、夫婦そろって直接お話させていただいた。

こちらの言いたい点は3つ

1.当事者の家庭で思うところはあるものの、本件は終結とする。
2.対応が後手にまわってきたこと、および我が子を「カッとなると手を出しやすい性分」と評した事を共有できていなかったことへの不信。間に立つべき人間の問題解決しようとする姿勢に疑問をある
3.先方と和解したいが、多分こじれる事になると思うので、それであれば今後、極力接点をさせていただくように依頼

3つ書いたが、学校側に言いたいのは2番目の事項。
これを校長に伝えたところで、何かしらの答えを期待するものでもないが、甚だ遺憾に思っている旨は伝えなければいけないと思っている(あぁ、残念って気持ちを超えると『遺憾』という言葉になるんだな・・・)

と、そんなこんなで校長と話してきました。

こちらの予想通り、別に話してどうにかなる話でもなかったですが、こちらのモヤモヤに対して真摯に受け取ってくれた印象はありました。担任の先生には今回のトラブルを無駄にしないで成長の糧としてほしいとお願いしてきました。校長先生ならびに教頭先生は真摯に受け取ってくれた。その姿勢をみて、あとは学校側にお任せしたいと思った。

終わりに

世の中には、今回のようにイジメがあった無かったで心を痛めるような事がたくさんあると思ったから、このようなnoteをまとめてみました。
イジメが無かったことを証明するのは本当に難しい。そして、文科省はイジメがあったら全面的に学校側が対応するように求めているが、そのイジメの真偽性がうたがわしい場合についての言及がない。

今回、弁護士への相談も含め、いろいろなところに相談にのってもらった。しかしながら、効果的な対応は何一つとしてなかった。
そのため、親が丁寧に情報を集め話し合いを続けていくという基本的な対応しかできなかった。

もし、同じような境遇で悩んでいる人がいれば、少しでも参考になればいいと思う。それぞれの状況は様々だから参考にならない事も多いかもしれないが、親としては、1つずつ冷静に丁寧に子供たちを守っていかなければならない。

小学生の子をもつ親なんて、親になってせいぜい10数年程度。まだまだ未熟なところが多々あっても仕方がない。先生だって、似たり寄ったりだ。悩むこともある。間違うこともある。
でも、少なくとも、姿勢だけは真摯に対応しないと、困るのは子供である。自分の子、そして相手の子・・・いずれも、まだ小さな子供たちには丁寧に道をみせていくべきだと僕は思っている。

今回の件は、本当に疲れた。
けど、何より辛かったのは子供たちだ。親が疲弊したとしても、それは子を守る為なら当然の事であろう。ただ、こういう経験を経て親も学んでいく・・・日々、子供を通じて、得難い経験を繰り返していく。

本当にこういうトラブルもきちんと向き合っていくことがとても大事だと思っています。いや、こういうトラブル、無いに越したことはないんだけどね。


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