労働生産性

よく日本は労働生産性が低いと聞く。

だから、労働生産性を高めるために労働者の無駄をなくし効率よく働かせようという論調をきくが、でもこれっておかしくないか?

そもそも労働生産性が低いということは、1人あたりが労働した仕事量に対して利益が低いということ。

それって、労働者が手を抜いてるわけじゃないし、効率が悪い働き方をしているせいでもない。

働く側の問題ではなく、薄利多売で利益率が低いという問題だろう。

例えば原価500円の品物を600円で売り、100円(経費等を考えない)の利益が出た場合、これを1万円分の利益を出すためには100個売らないといけない。

仮に1時間で10個売れたとするなら10時間かかる計算である。

だがもしこれを1000円で売れば、1個あたりの利益は500円であり、1万円分の利益を出すためには20個売ればよいだけとなる。

仮に1時間で10個売れたとするなら2時間で済むし、10時間かけるなら1時間で2個売れば良いとなる。

要は何が言いたいかというと、労働生産性が低いのは労働者側の問題というより、消費者が納得する適正な価格で物を売ることができない経営者側の問題ということ。


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