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【新聞が描かれている曲2】 斉藤和義「やわらかな日」

ウィキペディアによると、斉藤和義さんの「やわらかな日」がシングルとしてリリースされたのは、2002年11月。20年前かあ。新聞に陰りはあったと思うけど、まだまだ大丈夫かもしれないと淡い期待を抱いているころ。

歌詞にはこうある。

 「『ちょっとこの記事読んでみて』 彼女が手渡した新聞にはこう書いてあった。 『事故で無くした夫の体から取り出した精子で受精成功』」

男女2人の何気ない朝のワンシーンのやりとりを、斉藤和義節で歌にのせていくスタイル。女性が記事について「ものすごい愛だって思わないの?」とせかしてくる。戸惑う男性があいまいな返事を繰り返しているという光景が広がる。

新聞がある風景を斉藤さんが描いてくれているのがうれしい。

亡くなった夫の精子で生まれた子どもの認知の問題などの課題はとりあえず、今は置いておいて、社会事象をこんな風に曲に組み込んで、「誰より大切な君とのこんな朝が僕は好き」だと歌いあげる。

たった20年。されど20年。

新聞を取り巻く状況は大きく変わったね。

2022年5月23日 トラジロウ

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