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7回目の訪問で感じる中国深センの楽しみどころ

こんにちは、帰国の飛行機の上空で記事を書いている株式会社UZUMAKIの(@ToraDady)です。

2017年4月にニコ技深センコミュニティーに参加して以来、気がつけば年に2〜3回のペースで訪問している。

周りの人からは「深セン好きですよね〜」とか「何が楽しくてそんなにしょっちゅう行くんですか?」と聞かれることが多い。

なので、この記事は深センというキーワードを度々耳にするがイマイチ何が魅力なのか分からない人に読んでもらうといいだろう。もちろん俺の主観ではある。

メーカーフェア深センには、ものづくりの熱気が溢れている

今回旅の一つの目的であるメーカーフェア深セン(2019年11月9日〜10日)に参加してきた。

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メーカーフェアは、もちろん東京でもやっているんだが規模が深センの方が大きい。日本だと毎年東京ビッグサイトの1つの会場を貸し切ってやっていて広さの制限のせいで、倍率が高いようである。なので、審査のための事前準備をしないといけないのだが、普段は会社で働いているおじさんが趣味で何かを出そうとしてもなかなか難しいものがある。したがって、ガチ勢というか、きちっと作り込まれて未来の子供の役にたちそうなものが多く選ばれることになる。

一方、深センのメーカーフェアは会場が広いということもあり、特に日本人みたいな外国人はゆるふわな作品であっても出店することができるのだ。

メーカーフェア深センで興味深かったのは、

apple watchのジャイロセンサーと加速度センサーを使って、ボール型のラジコンを動かしていたデモだ。

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若干技術的な話をすると、このプロダクトは、iPhoneとラジコンをBlue toothで接続してiPhoneアプリでラジコンを操作するというのがベースにあり、そのiPhoneアプリをapple watchともBlue toothで接続して腕の動きでリモート操作するというものだ(説明がややこしい)。

これって、考え方を応用したら、腕の動きをパターンとして登録してSiriショートカットのように登録したなにかをできるサービスが作れるかもしれないなと妄想したりした。

一番感銘を受けたのは

14歳の少年の自作電動スケボーの出店だ。

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内容としては、スケボーにバッテリーをつけ、後輪が電動モーターで動くようになっていてそれを有線のリモコンで前に進むという代物だ。

もちろん、スマホがリモコンになっていて無線で動く電動スケボーも市販化されてはいるし、俺だって小中学校のころ同じようなアイデアをもっていた。目新しいものは特にない。

しかしだ。。妄想できることと作りきれることは全く違う。その少年は、大人の助言を得つつも自分で設計をし実際に組み立て完成させた
完成させただけではく、その知見を周りの友達に共有するべくワークショップをし、さらに自分の活動を世の中に広めるためにアウトプットとしてメーカーフェアに出店までしているのだ。

日本でも最近、民間企業が子どもたちにプログラミング教室やらものづくり教室を始めている。それ自体は悪いことではない。ただ、プログラミングにしてもものづくりにしても、「手段」であって、それを実現して何をする??みたいなのが大事なのだ。

この少年は、俺が幼少期に妄想した自作電動スケボーをつくって、みんなに喜んでもらうという「目的」を実現している。14歳でその経験をひとつでもできているのは少数派とは思うが、まったくをもって脱帽だ。

QRコードからはじまる世界を堪能できる

日本でもPayPayが流行りだしたので、電子決済自体はそんなに珍しいことでもなくなってきてるし、個人間送金もKyashやLine pay を使えば手軽に出来るようになっている。

それでもなお、強調して伝えたいのはQRコードからはじまる世界は違ったものだ。

飲食店の例で言うと、 メニューがないということだ。
どういうことかというと、飲食店に入ると、水やお皿を持ってくる人はいるけどメニューを聞きに来ない。テーブルにQRコードが備え付けられていてそれをWechatアプリかアリペイアプリのスキャナー機能でQRコードを読み込む。そうすると、メニューがアプリ上で表示されみんなでオーダーすることができる。大人数で行っても、テーブルごとに会計が紐付けられているので同じテーブルのメンバーであればグループの注文としてオーダーできるわけだ。会計のときに、等分で払うことを選択したら各自のアカウントで決済が下りるという仕組み。

メーカーフェアフェア深セン会場の食堂が一番最先端なQRコードの世界だった

そもそもQRコードがお盆についている

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そのQRコードをWechatアプリで読み込んで承認ボタンおしてアプリからの作業は終了

あとは、こんな感じで

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お皿に好きなおかずをのせていくだけ。

会計はいつ発生するのかな?と無銭飲食の不安を噛み締めながら食事していると、Wechatアプリの通知で決済完了が知らされた。

流石に高度すぎるサービスなので、現地の人でも迷うようで説明文が書かれていたし、おばちゃんがやり方をガイドしていた。

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実際、中国語が話せない俺はおばちゃんにWechatの画面みせながら「このボタン押すの?」的なジェスチャーで確認をしてたのだが、途中からおばちゃんが「oh いぇ〜す」的なノリノリな感じで俺のスマホでガンガンボタンおして決済の事前承認っぽいことをしていたのは若干の不安だった。

スマホですべてを完結させようとすると、画面のサイズによる制約からなのか、暗黙知が必要になってくるからかは分からないけど、行き過ぎたQRコードの世界はまだまだ社会に定着するのは時期尚早なのかなと思ったのが正直なところだ。

この感想は、俺自身が中国語が分からないから感じる問題な気もするが、QRコードから始まる世界を初めて体験するととても感動するのでぜひ試してみてほしい。

Google mapが使えない

初めて訪れる海外でもGoogle map使えるからさほど困った人はそれほどいないだろう。そのノリで深センにいくと痛い目にあう。
Google mapは表示されるものの、公式にサポートされていないので昔のガンダムパチンコ駅状態なのだ。信用するとなにもないところで駅を探すハメになる。

高徳地図を使うのが王道なのだが、全部中国語なのと、行き先検索をするにしても中国語入力はなれないので、中国語に無理解なら行き先のホテルや駅の中国語名を予めコピペ用にとっておく必要がある。

言わずもがなだけど、Google mapをベースに作られているPokemon Goもできないということだ。一匹もいないので注意が必要。

英語がほとんど通じない

俺がいう英語が通じないというのは、 How much?が通じないということだ。もちろんトイレどこですかも通じない。

日本人は英語が苦手というが、中学で習う基本的なキーワードは覚えているのが常識だからhow much くらいは大丈夫っしょ?と思うかもしれないがだめなのだ。考えてみたら、中国語で1〜10まで多くの日本人が言えないことの裏返しなのだが、目の当たりにすると衝撃だ。

とは、いいつつもホテルだと翻訳アプリを使いながら意思疎通をすることに向こうの人も慣れてきているのでさほど大変ではないだろう。

国境超えは緊張感が走る

香港から深センに行くにはイミグレーションがある。なので国境を超えることになるのだが、越え方には色々ある。新幹線、電車、バス、フェリー、乗り合いタクシーだ。

初めて乗り合いタクシーのSkylimoに乗ったときは緊張した。
香港国際空港から直接出ているのだが、3列シートのワゴンカーにぎゅうぎゅうに載せられて深センに向かう。
車で国境の前まで行くのだが、通行車用の遮断器で車が止められると、ぎゅうぎゅうづめで搭乗している僕ら一人ひとりのパスポートをいきなり没収されるのだ。急にパスポート出せなんて言われるもんだから、よくある映画のピンチのシーンを彷彿させる。
そして、そろーと車がゆっくり前に進み車の車外の検査官が社内の僕らの顔をひとりひとりチラチラ確認する。俺は夜中にそれを経験したせいか、きっと仔羊のようにぷるぷるした面持ちだったに違いない。

今回もスカイリム使ったのだが、昼間だったのと2回目だったのもあり特に緊張はしなかった。やはり慣れというのは大事だ。

華強北路(ふぁーちゃんぺー)という電気街がある。大雑把にいえば、秋葉原を50倍くらいの大きさにして、家電自体だけでなく、家電のパーツ自体がたくさん売られているエリアだ。

大体面白がって大量に買ってくるのだが、すぐ壊れたり飽きたりして実用に耐えない。それでも、面白くて買ってしまうのだが、今回は過去の反省を兼ねて厳選してみた。

電卓兼モバイルバッテリー

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電卓フェチな俺にとって、理想的な組み合わせ。常に持ち運ぶモバイルバッテリーを兼ねているなら持ち運ぶものが一つ少なくなるじゃないか。すばらしい。

apple watch 充電コネクタ

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頻度は多くないが、apple watchの充電を切らしてしまう。かといって、あの長いケーブルを持ち運ぶのはtoo much。そんなときはこちら。最近のmac book proに刺すにはusb-type C のコネクタが必要だが小さな問題。いいね。

B5サイズの電子インクっぽいボード

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ちょっとしたメモに最適。リビングに置いておくとちょっとしたときに約立つ。

ものづくりに興味がある人にとっては、とてもよい出会いの場になるだろう。
実際、俺がニコ技深センコミュニティーの深センの視察会で初めて深センに行ったとき、縁があって謎のスロバキア人のポールと出会った(最後までリアルに会わなかったがchatとビデオ会議はよくしてた)。彼の想いに共感し、彼とニコ技深センコミュニティーで出会った日本人数人を巻き込んでIndiGogoにClooudieというこれまた謎なガジェットを作った。

謎ガジェットはこちら

iOSアプリとガジェットのソフトウェア部分を日本チームでつくりあげ、IndoGogoに出店までしたが、結局鳴かず飛ばずでお金にもならずポールはいつの間にか去っていた。

一見失敗のようにみえるのだが、それは真逆で、一緒に目標に向かって打ち込める仲間が見つかったのだ。自分が代表をしている株式会社UZUMAKIの初期メンバーは、深センで出会い新規プロジェクトを発足しともに歩んでいる仲間。

なにがどう転んで、成功するのかはわからないのだが、 行動をすることができる仲間と出会えることは間違いない。口が動くより前に、手が動く。上記プロジェクトで機能開発で揉めた時に、なにもいわず作っちゃってからこれどう?的なことが多かった。とても幸せな経験だ。

きりがないのでそろそろ、話を終わりにしよう。

深センに限らず、旅は人生を豊かにしてくれる。さて、次は何処に行こうかな。

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