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【高校 情報Ⅰ】学習1 情報とは何か? 情報やメディアの特性と問題の発見・解決(第1章 情報社会の問題解決)文部科学省提供 教員研修用教材完全準拠

動画視聴後は以下の問題が解けるようになります

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■動画解説■


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■■参考・引用文献■■
文部科学省:高等学校情報科「情報1」教員研修用教材  
第1章 情報社会の問題解決
学習1 情報やメディアの特性と問題の発見・解決

https://www.mext.go.jp/content/20200722-mxt_jogai02-100013300_003.pdf

台本(メモ)

前回の説明で、情報科で何を学ぶかっていうことは良くわかったんだけど
そもそも情報ってなに?

いい質問だね。
じゃあ今日は情報ってなにっていうことから説明するね。

情報について説明する前に、データについて説明するね。
事象や現象を数字や文字などで記号化したものを「データ」というんだ。
そして、そのデータやメッセージに 意味や価値が付加されたものを情報っていうんだ。
さらにその得られた情報を分析して蓄積したものを「知識」っていうんだ。

う~ん、抽象的で難しいね。

そうだよね。一般的には情報という意味は凄く広くて、今話したメッセージや知識も含めて情報っていうこともあるんだ。
更に新聞、テレビなど情報のやりとりを媒介するものを「メディア」っていうんだ。

う~ん、結局 情報ってどんなものかが、いまいち ピンとこないなぁ。

情報には代表的な4つの特性があるんだ。
形がない、消えない、簡単に複製できる、容易に伝播する が特性としてある

「形が無い」とか 余計につかみずらいね。

そうなんだ、だから 形のあるものと比較してみると、理解できると思うよ。
例えば「本」と比較してみよう。

まずは、形が無いってことだけど
情報は、見えないから各自が解釈する だから人によって解釈が変わる可能性がある。
じゃあ、本はどうだろう?

あっ!見えるし、そのものを識別できるね。
本は、ものさしで長さを測れるけど、情報は測れない。

そのとおり、じゃあ 消えないという特性について見ていこう
例えばワードのファイルとか簡単に複製して相手にメールとかで送信できるよね
情報は 内容が複製されて伝わり手元に残り受ける 相手から見たら複製されたかどうかもわからない
じゃあ本はどうだろう

相手にわたると、渡した人の手からは消えるね。

次に情報は複製が容易は、作った文書データとか簡単に何千人にもメールで送れるよね。
本はどうだろう

印刷会社に依頼したりするから、複製する分だけ時間と手間とコストがかかるね。

容易に伝播するはどうだろう
情報は例えばツイッターとかで投稿するとそれがあっという間に何千、何万人に瞬時に伝わるよね。
本はどうだろう

宅配業者を使ったり、渡しに行ったり 物理的な手間がかかるね

そうなんだ、
情報は「形がない」ことから,情報をやりとりするにはメディアが媒介することになる
文字や音声や静止画や動画などは表現手段としてのメディアなんだ。

この番組は動画を使って、情報を伝えているけど、相手により良いメッセージを届けるために目的に合わせてメディアを使い分ける必要がある。
郵便や電話、新聞、インターネットのような伝達手段としてのメディアについても、
伝えたい相手がどこにいるか、いつまでに伝える必要があるかなどを加味してどのメディアを使うかを判断する必要がある。
そして、DVD ROMやSDカードなどの情報を記録しておくために使われるメディアについても容量や手軽さ、対応する機器などによって使い分けられるんだ。

そうなんだ!一言にメディアと言っても
表現手段、伝達手段、記録としてのメディア色々あるんだね。

かなり理解ができたようだから、じゃあここで質問。
あの、有名なアイドルグループがこの街にやってくるという情報が流れているんだけど。
その情報が本当かどうか確かめるにはミライならどうする?

う~ん、
まずは、インターネットでそのアイドルグループの公式ブログとか本人や事務所が発信する情報を確認するかな。
あと、その情報を与えてくれた相手がいたら、どのようにその情報を得たのかを聞くかな

いい答えだね。
情報は簡単に誤報にすることも可能だから今話してくれたように、しっかり信ぴょう性を確認することが大切なんだ。

じゃあ、次の
問題の発見・明確化と問題解決の流れについて話していくね。

ところでミライは、何か問題かかえてる?

う~ん、そもそも問題って言葉のいみが微妙なんだけど。

 問題という用語は「あるべき理想の姿と現実とのギャップ」や「解決や解消を必要とする状況」などという意味で良く用いられるんだ

あるべき理想の姿と現実とのギャップについてミライは何かある。

そうだね。理想はこれからプログラミング習って、プログラムを完成させたいけど
現実はまだ完成していないし習ってもない。

なるほど!これから情報ⅠでPythonというプログラム言語もやっていくから その時理想に近づけよう。
じゃあ、解決や解消を必要とする状況 についてなにかある?
そういえばこの前、ロッカーの鍵無くして、しまったよね。

そういえば!鍵を開けてもらうのに身分証明書出したり大変だったよ。

問題は、ロッカーの鍵を無くしてしまったことだね。
ロッカーカギを何とかしたい という理想の姿ゴールを設定して、それを具体化すると
ロッカーのカギを無くさないためには、鍵を持ち歩かないこと 
たとえば スマホで開く鍵 とかあるのが理想だよね。

たしかに、理想的な姿だね。でも、問題解決するまで具体的にどんな方法で進めていけばいいの


問題解決の流れとして
まずは
問題を発見すること
そして その問題の定義 を行い 情報の収集と分析を行う
次に解決方法の散策を行い、計画の立案を行う
そして 結果の予測を行うとともに計画の実行を行う
そして、その実行したことに対して 振り返りを行って次の問題解決へ向けて行動するんだ

なるほど、そういえばPDCAサイクルっていう言葉も聞いたことあるよ。

良く知っているね
PDCAサイクルは
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促す技法なんだ

じゃあ身の回りの問題について少し考えてみよう
スマートフォンがどこにあるかよくわからなくなってしまうことあるよね。置き忘れないようにしたい場合のゴールって何が考えられる?

そうだね~ 理想のゴールはスマートフォンが自分と1メートル以上離れたら振動や音で知らせてくれるようにすることかな

いいね。じゃあ既に解決されている例ってどんなものがある

あっ!ICタグを使って一定の条件で振動や音で知らせてくれるやつテレビで紹介していた。

そうだね。今話したような流れで問題を解決していくんだ。


(3)情報の可視化と新たな情報の創出
今話したように、
 問題解決を進める上で,情報を収集・分析して,原因や解決策を効果的に考えることは欠かせないよね。
そのためには、目に見えないアイデアや考えなどの情報を可視化することは、とても大切なんだ。

そうだよね。具体的にはどんな方法があるの?

情報を可視化する方法としては、まずは言葉に表現すること、つまり記号化することが考えられるね。
アイディアを生み出す方法としてはブレーンストーミングって方法がある。
ブレーンストーミングは,米国の広告代理店BBDO 社のA・F・オズボーンが考案した手法なんだ。
彼が1788 年にフリードリッヒ・シラーというドイツの詩人が,アイデアが浮かばないと嘆く友人に宛てた手紙からヒントを得たらしいよ。
ブレーンストーミングには4つのルールがあるんだ。

へえ~どんなルールなの?

まずは 質より量 アイデアの良い悪いは問わず,とにかくたくさんのアイデアを出す こと
次に 制約を設けない テーマに関係しそうなことならどんな奇抜な発想でも受け入れる
そして 便乗の推奨 他人の意見を参考にさらに発想を広げるアイデアも歓迎すること
最後に 批判の禁止 批判すると相手が萎縮してしまい発想の範囲が狭まる恐れがあるため,アイデアを出す段階では批判をしないこと

なるほど~ この方法だったら自分自身の考えを素直に話せるね

アイディアを可視化する方法として他にも方法があるんだ。
まずはKJ法と言われる手法。アイデアをカードに記入して,
二次元に配置しながらグループ化したり、それに表題をつけたり関連づけたりするなどして有意な解釈や新たなアイデアなどを生み出す方法

ほかにも
「ロジックツリー」や「コンセプトマップ」と言われる方法がある
アイデアや項目などを一定のルールのもとに線でつなぎながら関連を分かりやすく示す方法なんだ。 

解決策を決定する場面などでは,座標軸を基に2 つの評価項目を設定し,それぞれのアイデアを評価し配置しながら解決策の決定理由を可視化させるという方法もあるよ。

詳しいやり方はまた別動画でアップする予定だよ。

色んな方法があるんだね、詳細動画解説楽しみ。

ほかにも、数値などを分かりやすくする表現する方法としてミライが中学でならったエクセルとかの表計算ソフトを使って、2次元配列でマトリクス表を作成したりする方法もあるよ。

マトリクス表を使えば 情報がわかりやすく整理されるね。

今話したように色んなテクニックがあるから、たとえばブレーンストーミングを使ってお互いにアイデアを出しながら、KJ法を使って簡単に纏めていくとか複数手法を組み合わせると、より良くアイデアが可視化されるよ。

今話したような可視化したアイデアを、他の人に発表して意見ももらうことで、新たな問題を発見してさらにアイデアを向上していくことができるんだ。

なるほど!情報の発信や共有方法ってどいうゆうものがあるの?

いい質問だね。
まずは、1対1のペアでの口頭発表の方法を考えてみよう

特徴としては 少人数だから、短時間で手軽に実施可能 そして、一人ひとりの参加の重みが大きい ことがあげられる。

ただ、クラス全員がペアになった場合どういう点に注意すべきだと思う。

そうだね。30人のクラスでも先生から見たら、15ペアになるから全体に目が行き届かない場合があるかな。あとは、発言が苦手な人もいるから、配慮すべき人の対応も必要だね。

次にグループ内での口頭発表について考えてみよう。

グループだから短時間で手軽に実施できるし、複数の意見をもらえる可能性もあるね

そうだね。ただ、複数人だから参加しない人が出る可能性もあるし、先生も全体に目が行き届かない可能性があるね。

次にクラス全体への発表を考えてみよう。
全体に発表するから緊張感をもって発表できるね

あと、クラス全体で内容を共有できるね。

ただ、全員が発表できない場合があるし
一人一人の参加の重みが小さくなってしまうね。

じゃあ、対面ではなくポスターで発表したらどうだろう

色々な発表を見学できるし
発表者に気軽に質問できるね。

ただ、発表する掲示板やスペースが必要だね。
あと、ポスターを作る時間を確保する必要があるね

じゃあWeb ホームページでの発表はどうだろう

好きな時間に見ることができるし、リンクなどを使って他の情報も統合できるね。

ただ、ホームページを作る時間がかかるね。

じゃあ、今話した内容の要点を穴埋め形式で確認していこう
それではよろしくおねがいします!

 事象や現象を数字や文字などで記号化したもの は?

たしか、データ だったよね

正解!じゃあ次は 意味や価値が付加されたデータやメッセージはなにか?

あっ!情報だね。

正解 では、その得られた情報を分析して蓄積したもの は何かな?

知識だったかな。

はい、正解 では、情報のやりとりを媒介するものは?

メディア だったね。

正解  じゃあ、情報の4つの特性って何だったかな

う~ん 
形がない  消えない  簡単に複製できる  容易に伝播(でんぱ)する

大正解!よく覚えているね!絶対テストでるよ
ブレーンストーミングの4つのルールは 何だったかな

質より量 制約を設けない 便乗の推奨 批判の禁止

これも正解。今日話した内容は情報とは何かということの基本になるからしっかり復習しよう。

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答え

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最後までご視聴ありがとうございました。


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