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スター・ウォーズ アイデンティティーズが個人的にどハマりした理由

10月の中旬から下旬にかけてお休みをいただいて、家族で東京に行ってきました。期間内は家族優先で観光しておりましたが最終日はちょっと時間をもらって、表題にもあるとおり「スター・ウォーズ アイデンティティーズ(STAR WARS(TM) Identities: The Exhibition)」へ。

映画で実際に着用された衣裳、小道具、模型などが約200点も展示されている展示会でした。展示品は、今後ロサンゼルスに設立される「Lucasfilm museum」に収蔵されるらしく、日本でこの規模の展示会が行われるのは今回が最後の機会だとか。なので、スター・ウォーズファンの皆さんは是非行きましょう。

そんな展示会が個人的にはかなりどハマりしたので、ちょっと理由を書いておこうと。ちなみに日頃僕は企業の採用支援と、学生のキャリア支援を行なっていて、特に学生さんのキャリア支援においては、個々人の価値観や判断軸などを整理するためのワークや面談を行なっています。それが前提にあっての話だということだけあらかじめお伝えしておきます。あと、映画自体のちょっとしたネタバレになっている部分もあるのでそのあたり見たくない人はここで終わりにしましょう(笑)。

なぜ、アイデンティティーズなのか。

まず今回の展示会のタイトルが「スター・ウォーズ アイデンティティーズ」となっているわけですが、正直「映画で使われた衣装や道具が見れるなんていくしかねえ!」ぐらいのノリで行ったのが正直なところでした。

ただ入ってすぐ「あれ?ちょっと普通の展示会じゃねえな」となるわけですが、最初に見せられるテキストがこちら。

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一人一人のアイデンティティーの積み上げが、壮大な宇宙の歴史になっていて、その一人一人のアイデンティティーというものがどう出来上がっていくか。これをスター・ウォーズという映画を用いて紐解いていこうじゃないかという。これこそが「スター・ウォーズ アイデンティティーズ」の趣旨だったわけですね。(ここでようやく理解したの恥ずかしい。)

家庭環境が個人の価値観に与える影響について

例えばどんな展示があるのかというと、個人的に一番わかりやすかったのが、家庭環境が個人の価値基準に与える影響というところ。今回の展示会では、アナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーを事例に紹介していました。

親の教育スタイルが、子どもの育ち方にどう影響するかという話で、Maccoby & Martin(1983)という研究者が応答性(家庭の暖かさ(受容性))と要求性(しつけのきびしさ(統制))の2要因で分類するというのを提唱したという話を、ルークとアナキンに当てはめたのが下の図です。(このあたり研究者名とか間違っているかもしれませんが。)

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この二人、アナキンとその子どもであるルーク。どちらも砂漠の星タトゥイーン出身というところは同じですが、生まれた時から奴隷として育つアナキンは、母親の要求性が低く(母親心としては奴隷に産んで申し訳ないみたいな気持ちもあったのでしょうか)、どちらかというと自分の欲求に正直に育っていきます。
方やルークは、養父母がルークを父親と同じ道に進ませたくないという想いもあったのかほどよく容認しつつもそれなりに規律を重んじ、しつけをしっかりとする家庭環境のもと育ちます。

そんな二人にとって、家庭環境が後々の個人の意思決定や価値基準に影響を与えた結果を表すシーンが下の写真です。

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ものすごく色々割愛しますが、正義の道から悪の道へ勧誘を受けた時、「全てを超越する力を与える」といった内容で誘惑されたシーンにおいて、二人がそれぞれどうジャッジしたかという話です。

アナキンの場合は、本人の欲求に忠実に育ってきた前提もあり、愛する妻を救うために力を手に入れたいという欲求が、「ジェダイの騎士としての掟を守る」という心を上回り、目の前の敵を殺し、悪の道に堕ちてしまいます。最終的にはダース・ベイダーになってしまうわけです。

ルークの場合は、アナキンよりも規律を重んじるタイプであったこともあり、欲求に従うよりもジェダイの騎士としての規律を取り、最終的に悪からの勧誘をはねのけます。目の前の敵を殺すことはせず、許しを与えると。

こうやって、同じような選択を迫られたとしても、それまで育ってきた環境によって価値観や選択基準が分かれていくことを、スター・ウォーズのシーンを用いて説明してくれているのが、この展示会なんです。いろんな経験や、選択の連続の中で、個人のアイデンティティーが構築されていくんだなというのが、とてもわかりやすく展示としてまとめられていました。

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同じような事例として、例えば下の写真もそうで、写っている3人とも全員同じ人物のクローンとして作られているわけですが、右側のキャラはクローンの元となった人物に子どもとして育てられ、左側の二人は戦闘マシーンとして親の存在などなく育てられていく。

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家庭だけが全ての要因ではないことは当たり前ですが、それぞれの人生という物語の中で、自身の価値観をつくりあげていく要因にどんなものがあるかを知る。つまりルーツを知るということってすごく大事なことだなと改めて実感したのでした。

結局僕にとって何がそんなに良かったのか

僕は普段学生のキャリア支援の中で、家庭環境や、育っていく中での人間関係で発生する軋轢を整理し、その人の価値基準を整理するお手伝いをしています。(描いてみるとすごくお節介な仕事ですが。。。)その上で、親との関係性がその人自身のコミュニケーションのあり方だったり、思考性、判断基準に大きな影響を与えているケースをたくさん見てきました。同様に、どういう人を師と仰ぐかだったり、どんなことに熱中してきたかもすごく大事だということも、学生さんとの面談を通じて学んできたつもりです。

今回スター・ウォーズというコンテンツが、ただ映画の世界観を伝えるだけじゃなく、こういう領域に足を踏み入れて「アイデンティティーの重要性」みたいなことを伝えようとしてくれたことに正直とても感動しました。みんな、自分のことや考え方、人間関係のことでモヤモヤしながら生きているなかで、実は自分のルーツを辿る(一般的な言葉で言えば自己分析とかメタ認知)ことってすごく大事だよなと思っているからです。結局積み上げてきた自分を否定はできず、いろんな経験の中で培われてきた今の自分の良いところ(悪いところも含め)を認めながら生きていくしかないわけで。「自分ってこういう人間だし、こういう判断するよね」ということを受け入れていくことができるようになると、少し楽にというか、自分らしく生きていくことにもつながるんじゃない。とか日頃からそんなことを考えていたりします。

ダース・ベイダーだって、ルークだって、みんなそれぞれのルーツに向き合い、その時々の選択に対し悩みながら、真剣に生きている。その道を信じて進んでいる。そういうことを感じることができたこの展示会は、僕にとってとてはどハマりするものでした。

最後に

上記で書いた以外にもっとたくさんの展示物を通して、いろんな角度でアイデンティティーとは何かを伝えてくれています。スターウォーズ好きな人も、もちろんそうでない人も是非行ってみてください。

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スター・ウォーズみよう。

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広告制作のコピーライター・ディレクターを経て、現在はとある会社で新規事業やってます。将来の目標は、海水から食料をつくること。
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