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ミュージカル作品紹介vol.10/フランケンシュタイン

来月から私のチームのメンバーが変わる。リーダーが異動になり、元々メンバーだった40代の先輩が繰り上げでリーダーに。そして歳が3つ上の先輩が他チームから異動してくる。そして先日1人亡くなった。

昨日、帰り際に他チームのリーダーから「とぱーずさん忙しそうだね」と言われた。

そこで自分で言うのも何なんですけど、と思わず本音で話してしまったのだが、自分は足りていない部分に気付いてしまう方なのだと思う。

これを例に挙げてしまったあたり、あまり良くないことなのは分かっているのだけれど、亡くなった先輩の持っていた業務はどうしたって誰かがやらなければならないわけで。

でも、みんな見て見ぬ振りなのか、本当に気付いていないのか判断は出来ないのだけれど、まるで手を付けていない。

大学時代に先輩から言われた「気付いた人の責任」という言葉が私に重くのしかかり、必死に捌いている。

また、リーダーに繰り上げでなる先輩の持っていた業務に関しても、ほぼ全て私に回ってきている。頼ってもらえることは有難いと思いつつも、段々とキャパオーバーを始めてきてしまい、今月に入って残業時間がかなり増加してしまっている。

1ヶ月間(本当は1週間)で調整出来るのだけれど、今月はなかなか難しそう。

加えて今日は別拠点のリーダーがミスをしたため、決まっていたスケジュールがすべてリスケになり、終業予定の10分前に「明日の午前中までに確認お願いします」と連絡があり、泣く泣くまた残業をした。

先ほどとはまた別の他チームのリーダーに声を掛けられ、愚痴を聞いてもらった。同じチームになったことがないのに、気にかけてくれる人が多くいてくれることの有り難みを感じつつも、それだけ切迫している状況が伝わっていることの申し訳なさも感じている。

前置きが長くなってしまった(しかも弱音)のだが、そんな昨日8:30〜11:30まで勤務→昼食・ミュージカル→16:30〜18:30まで勤務という勤務形態を取って観てきたミュージカル『フランケンシュタイン』について今日は書いていこうと思う。

⦅ストーリー⦆
19世紀ヨーロッパ。科学者ビクター・フランケンシュタインが戦場でアンリ・デュプレの命を救ったことで、二人は固い友情で結ばれた。“生命創造”に挑むビクターに感銘を受けたアンリは研究を手伝うが、殺人事件に巻き込まれたビクターを救うため、無実の罪で命を落としてしまう。ビクターはアンリを生き返らせようと、アンリの亡き骸に自らの研究の成果を注ぎ込む。しかし誕生したのは、アンリの記憶を失った“怪物”だった。そして“怪物”は自らのおぞましい姿を恨み、ビクターに復讐を誓うのだった…。(公式HPより引用 https://www.tohostage.com/frankenstein/about.html)

「とぱーずがあまり見ないテイストのミュージカルじゃない?」というそこのアナタ。大正解。今回ちょっとしたご縁があって観てきました。

ではポイントをお伝えします〜!

①トリッキーな演出

この舞台の最高の面白さは、メインキャスト全員が演目の中で二役を演じ分けるという点。

ホームページを見ていて、「なんで一人のキャストさんのところに役名が2つあるんだろう…?」と思っていたのだけれど、上述した通り、全く違う役(アンリと怪物は通じてるけど)を演じ分けるからだった。

笑うことなんてほとんど無いフランケンシュタインは、同じ役者さんがひとたびジャックを演じるともう全くの別人になった。

特に霧崎春女さん演じるエレンとエヴァなんて、最初出てきた時に同じ役者さんだと気付けなかった。何せ声が全く違う。エレンの時は優しい声なのだけれど、エヴァになったら野太く、THE 悪役ということを台詞1つで特徴付ける。素晴らしかった。

②本当の怪物って…

タイトルで出落ちみたいなものだけど、この舞台はいわゆる「本当の怪物って結局人間じゃない?」系のミュージカル。

舞台上で起こる凄惨な事件の数々に、思わず目を背けてしまうようなことも多々あった。それだけ人間の醜さ、傲慢さを目の当たりにさせられた。

考えさせられるというよりは、「本当の怪物=人間」を言い切っている感じ。日本ぽくないし、ブロードウェイっぽくもないなぁと感じていたのだけど、脚本は韓国の方によるものだった。

ちょっと余談。韓国のドラマや韓国の舞台の脚本家って何だか人間の恐ろしい部分を書くのに長けている気がする。イメージだけど。私はあまり得意ではないから、観る機会は少ないけど、怖いもの見たさみたいな部分で見る人が多いんだろうなと思った。


……ってなわけで。ぶっちゃけ印象に残る曲は無かったし、ストーリーに新鮮さがあるわけでもないけれど、皆さん歌の実力は高い方々だったと思うから聞き応えはありました。音月桂さん、美しすぎ。

ただ日生劇場がとにかく乾燥してる!幕間にミネラルウォーター思わず買った!2階のS席は平日だったこともありガラガラ……役者さんは埋まらない席を見てどう思っているのだろうと少し切なくなった私でした。

1月30日まで東京でやっているから、首都圏在住の方は是非席を埋めてあげてほしいな。

明日は噂のデスノートミュージカルを観てきます。楽しみ!


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