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最強級プライスアクション!インサイドバー(はらみ線)の使い方※TradingViewのコード付き

インサイドバーは、ローソク足のプライスアクション・パターンの1つです。
プライスアクションにはインサイドバー以外にも、エンゴルフィンバーやピンバーなどもあります。

プライスアクションとは、価格の値動きから投資家の心理を読み解き、将来の価格の動きを予想する手法です。これも海外では人気のトレード手法の1つです。インジケーターを使う手法と比べ、遅行しないため最速でエントリーできるのが最大のメリットです。また、パラメータの設定も必要ないので、形さえ覚えてしまえば、あとはチャートがあればいつでも値動きを予想することができます。
エンゴルフィンバーについては以下の記事で解説しています。

インサイドバーの定義

買いの場合は、強い陰線の後に直前の陰線の高値・安値の内側に終値が収まる場合がインサイドバーになります。
売りの場合は、強い陽線の後に直前の陽線の高値・安値の内側に終値が収まるとインサイドバーになります。
定義をまとめると以下のようになります。

買いの場合:
・1本前の陰線の高値を次のローソク足が超えていない

売りの場合:
・1本前の陽線の安値を次のローソク足が超えていない

高値圏でのインサイドバーは、買いのポジションの蓄積を表していると考え、それがブレイクしたら買いの損切り=売りが発生しやすいため、トレンドの転換が発生することが多いです。
同様に、安値圏の場合は、ショートした人の売りポジションがインサイドバーに多く入っている可能性が高く、その高値をブレイクしたら売りの損切り=かいが発生しやすいです。

実際のチャードでの例

買いのインサイドバー

インサイドバーの高値を実体で超えると、トレンド転換の可能性を示唆します。ブレイクしたインサイドバーの高値はサポートとして機能するため、そこから買いの戦略を立てることができます。

売りのインサイドバー

上位足のレジサポ、サプライ・デマンドゾーンなどと合わせて使うとより確度が上がります。
ただし、インサイドバーはチャートで無数に存在し、インサイドバーのブレイクも頻繁に起こります。
全てのブレイクでエントリーしていては、ダマシに遭いすぎるためエントリーの工夫が必要です。
次のセクションでは、自分のおすすめのコツを1つ紹介します。

インサイドバーのレジサポゾーンでのエントリーのコツ

まず良い例です。

良い反発

インサイドバーのゾーン(ぶっちゃけこれ以外の全てのゾーンで使えます)が形成し、そこからの反発を期待する際、基本的にヒゲによる反発のみをトレードするようにします。つまり、一度待ってゾーンが機能するかを確かめると無駄なダマシを減らすことができます。
次に良くない例です。

良くない反発

ゾーンの中でローソクが閉じた場合、これは良くない例と認識します。
多くの場合、ヒゲで反発しないとゾーンは無効となり、そのまま落ちてしまいます。
この状態では一旦エントリーは見送り、様子見をします。
このまま価格が下がり、安値を割ったら当然このインサイドバーではトレードは考えません。
一方、次のような場合は再度エントリーを考えます。

良くない例が良い例に変わる場合

良くない例で示したように、一度ゾーンの中で閉じたためこれは良くない例です。
しかし、そこから再度強く上昇し、元のインサイドバーの高値をブレイクしました。
これにより、元のゾーンは再度有効になります。
強い上昇でブレイクするたびに、「フレッシュな」ゾーンになります。
この後は再びヒゲで反発するかを確認し、ヒゲで反発を確認したらロングでエントリーをします。
実体のブレイク1回につき1回反発の抽選があるイメージです。

TradingViewでコーディングしてみる

pineはバージョン5を使います。

//@version=5
indicator("Inside",overlay=true)

//インサイドバーの計算
Inside_bull = ta.highest(5)[2] <= close[1] and high[1] > close and low[1] < close
Inside_bear = ta.lowest(5)[2] >= close[1] and high[1] > close and low[1] < close

//インサイドバーの色を変える
InL = Inside_bull ?  color.rgb(130, 130, 130) : na
barcolor(InL,0)
InS = Inside_bear ?  color.rgb(130, 130, 130)  : na
barcolor(InS,0)

下図のように、インサイドバーに色がついたら成功です。

今回はこれで以上です。
インサイドバー、エンゴルフィンバー、インバランスはどれも相場において重要なポイントで、トレンドの終焉、転換を検討する上で非常に有効です。

また、TradingViewは少しのコードで特定のパターンを認識したりチャートに色を塗ったりすることが可能なので非常におすすめです。
今後もこのようなTradingViewの活用記事を書いていく予定なので、次の記事も楽しみにしてください!

おまけ

インサンドバーをブレイクしたらチャート上で図形を表示し、アラートを出すよう機能を追加してみましょう。

ブレイクのルール
・買いの場合:インサイドバーの高値より終値が高い
・売りの場合:インサイドバーの安値より終値が低い

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