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最速最強!Engulfing Bar(エンゴルフィンバー)の使い方 ※TradingViewのコード付き

エンゴルフィンバーは、ローソク足プライスアクション・パターンの1つです。
有名なローソク足プライスアクションと言えば他にもピンバーなどがあります。海外では、このエンゴルフィンバーとピンバーが最も有名な2つのローソク足パターンです。

プライスアクションとは、価格の値動きから投資家の心理を読み解き、将来の価格の動きを予想する手法です。これも海外では人気のトレード手法の1つです。インジケーターを使う手法と比べ、遅行しないため最速でエントリーできるのが最大のメリットです。また、パラメータの設定も必要ないので、形さえ覚えてしまえば、あとはチャートがあればいつでも値動きを予想することができます。


エンゴルフィンバーの定義

エンゴルフィンバー2.1

写真で見ると一目瞭然ですが、買いであれば直前の陰線の高値より高い値で、次の陽線の終値が確定するとエンゴルフィンバーと認識できます。
売りであれば直前の陽線の安値より低い値で、次の陰線の終値が確定するとエンゴルフィンバーになります。まとめると以下のような定義になります。

買いの場合:
・陰線の次の足が陽線。
・1本前の陰線のローソク足の高値を、次の足の陽線の終値で更新して確定している。
売りの場合:
・陽線の次の足が陰線。
・1本前の陽線のローソク足の安値を、次の足の陰線の終値で更新して確定している。

1つ前のローソク足を完全に否定し、かつ瞬間的ではなくその後も価格を維持している点が特徴です。
1つ前のローソクでエントリーしたトレーダーはこれにより損失を抱えることになり、損切りをし始めます。それによって価格はさらに走る傾向があります。
よってエンゴルフィンバーが出ると、価格が反転する確率は高まります。

実際のチャートで見てみよう

ダウンロード (85)

サポートやレジスタンス付近で価格の勢い(需要と供給の流れ)が変化したのが分かると思います。
サポートやレジスタンスと合わせて使うことで、価格がっ反発する追加の根拠になります。

ただし、注意しなければならないのが、エンゴルフィンバーを見つけたからと言って毎回何も考えずにトレードしてはいけません。今回のようにサポートやレジスタンスと合わせて使うことで最大限の効果を発揮できます。他にも、移動平均線やボリンジャーバンドなどのインジケーターと合わせて使うのもおすすめです。

TradingViewで使えるpineコード

※pineのバージョンが4.0である必要があります。基本的にはデフォルトが4.0のはずです。


//@version=4
study("Engulfing Candles", overlay=true)

openBarPrevious = open[1]
closeBarPrevious = close[1]
openBarCurrent = open
closeBarCurrent = close
highBarPrevious = high[1]
lowBarPrevious = low[1]
highBarCurrent = high
lowBarCurrent = low

//現在のローソクの始値が前のローソクの終値以下かつ、今の始値が前の始値より低いかつ、現在の終値が前回の高値より高い。
bullishEngulfing = openBarCurrent <= closeBarPrevious and openBarCurrent < openBarPrevious and closeBarCurrent > highBarPrevious 

//現在のローソクの始値が前のローソクの終値以上かつ、今の始値が前の始値より高いかつ、現在の終値が前回の安値より低い。
bearishEngulfing = openBarCurrent >= closeBarPrevious and openBarCurrent > openBarPrevious and closeBarCurrent < lowBarPrevious


//エンゴルフィンバーの時は、チャートに印を描く
plotshape(bullishEngulfing, style=shape.triangleup, location=location.belowbar, color=color.green, size=size.tiny)
plotshape(bearishEngulfing, style=shape.triangledown, location=location.abovebar, color=color.red, size=size.tiny)

Pineコードの貼り付け方は以下の通りです。↓

pineマニュアル

以下のように、買いの場合は緑の三角が、売りの場合は赤の三角が表示されるはずです。

ダウンロード (86)

さらにもう一歩※おまけ

このスクリプトに、さらにもう一つインジケーターの条件を加えて、精度を高めて見ましょう。
今回はボリンジャーバンドを追加し、ボリンジャーバンドの条件+エンゴルフィンバーが成立した時のみ三角形のマークを表示するようにします。逆張りの手法です。

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