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テレワークとテレマーク (とリモートワーク)

テレワークとテレマーク、にてるよね。前者は働き方で、後者はスキーの手法。政府系のガイドラインで「テレワーク」と書くべきところを「テレマーク」と記載する誤植を見つけて笑ってしまいました。

おしまい。

おまけ; テレワークとリモートワーク

テレワークのことを「リモートワーク」と呼ぶ人もいて、それは間違いではない。なんとなく「テレワーク」という言葉の語感が昭和っぽいからカッコつけて「リモートワーク」って言いたくなる気持ちはよく分かる。しかし、日本語の(カタカナの)「リモートワーク」は定義されていないようなので、注意が必要。

テレワークとは、在宅勤務、モバイルワーク、サテライトオフィス勤務の3種類の総称であると定義されている。日本におけるテレワーク・リモートワークに関連する機関は「日本テレワーク協会」「日本テレワーク学会」という名称を使っているし、総務省の発行する情報通信白書でも「テレワーク」という単語が用いられている。

一方で、リモートワークという言葉は誰が定義しているのかよく分からなかった。英語のremote workという単語は存在するけれど、日本語としての「リモートワーク」という言葉の定義は、学術論文や政策白書等ではあまり見られない。個人ブログや民間シンクタンク発行の白書ではリモートワークという表現を見かけるが、特に言葉の定義は行われておらず、この場合の「リモートワーク」とは単に英語のremote workのカタカナ表記だと思う。

では、英語のremote workはどういう意味なのか。僕は英語に詳しくないのでよく分からない。remote workは2語だけど、teleworkは1語で、ネイティブからしたら語感の違いはあると思う。あと、remote workはworkをremoteで行う(仕事をリモートで行う)という、「仕事」が主語である言葉だ。一方で、teleworkは、もともとtele-communication(遠距離通信)という言葉から派生していて、tele-communicationで行うwork(遠距離通信で行う仕事)だからteleworkというように「通信」が主語である。「仕事」と「通信」どちらを強調するのかによって言葉が変わるという訳だ。しかし、やっぱり僕は英語に詳しくないので、これらの違いからどのようにニュアンス・文脈が変わるのかは分からない。残念。

ところで、エンジニアの知り合いが「テレワーク」は普段はオフィスで働く人が一時的に外出先から働くことで、「リモートワーク」は基本的に外出先(とりわけ自宅; Working From Home)で働くことだと言っていた。この言葉の使い分けは真理かもしれない。これが結論だと言い切りたいところだが、このような言葉の定義をしている文献やwebサイトを見つけることができなかった。悲しい。

おわり。

わゎ