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野球界【脱「犬の道」】を勧めたい。

雪の降る新潟県の柏崎市から野球界に提案です。

災害級の豪雪により、野球指導がなくなってしまったので野球に関する投稿をしたいと思います。

1.常識を捨てよう

今回は、安宅和人さんの著書「イシューからはじめよー知的生産の「シンプルな本質」ーISSUE DRIVEN」より【脱「犬の道」】の考え方を野球界に広めていく。

まず、この本の導入で出される、考え方について説明しよう。

この本のタイトルにも入っている、ISSUE(イシュー)とは「常識を捨てる」ということ。つまり、いつの時代も、価値・バリューがあるものとは時代からは理解されにくいものであるということである。

それを踏まえて、価値のある仕事、野球で言えば価値のある選手やチームはイシューを正しく理解し、行動しなければいけない。にも関わらず「犬の道」を好む日本人、特に旧野球人たちに対して【脱「犬の道」】の考え方を浸透させようというのが、この本のはじめの章の内容から私が全ての野球人に伝えたいことだ。野球界は、まずイシューの前に「犬の道」DRIVENを卒業できないと、選手としても突破できないですし、野球界としても衰退の一歩をたどることになる。

2.犬の道とは

では、「犬の道」について説明していく。

その前に、「バリューのある仕事・選手」の作り方・なり方ついて説明する。A横軸に「イシュー度」B縦軸に「解の質」をとったマトリクス形成し、その右上の事象に値する部分が「バリューのある仕事・選手」、左下がそうでない、つまり「バリューのない仕事・選手」と仮定する。

この左下「バリューのない(少ない)仕事・選手」から右上の「バリューのある仕事・選手」になるためには2つの道がある。

それは、イシュー度を高めてから解の質を上げるという時計逆周りの仮称:SSUE DRI VENな道→脱「犬の道」と、まず、解の質をあげてからイシュー度が後でついてくるという時計回りの「犬の道」とに分かれる。

本書では、脱「犬の道」を推奨しているわけである。

3.「犬の道」を極めた野球界

野球界は、THE「犬の道」を良しとしている世界にである。

つまり、一心不乱に大量に練習をしてから右上にいこうする。練習量によって上にいき左回りで右上に到達しようとする選手や指導者が多すぎる。

むしろ、この一心不乱に大量に練習しないと上手くなってはいけない。そこを怠る選手がうまくなることは許さないという風潮がある。これは、特に指導者側・そして保護者側に多いようにも感じる。「石の上にも3年」などという言葉もあるが、3年もかけずに上手くなって良いし、早ければ早いほど良いのに、そこに時間をかけることに目的を置いている指導者や保護者が多すぎる。つまり、職人の修行と一緒で、1つの場所で、1つの方法で、1人の師から長時間練習して初めて上手くなるのだ。「犬の道」しかないのだと思い込んでいる。

体修塾は、この文化をぶっ壊したい。つまり、練習をする前にイシューについて考えてから大量に練習した方が良いということである。もっと言えば「正しい問題」に集中した「正しい訓練」が成長に向けたカギとなる。圧倒的にパフォーマンスの高い選手はこの道を通るし、優れた指導者はこの道に選手を導く。

4.脱「犬の道」を野球界の常識に

「正しい問題」に集中した「正しい訓練」が成長に向けたカギとなる。

これが、ビジネスの世界や圧倒的に生産性の高いアウトプットを出せる人に共通している部分になる。よく、「野球界から社会で通用する人間を育成する。」などの目標を掲げているチームもあるが、そのチームが取り組んでいることは、だいたい「協調性・チームワーク・体力・努力・一生懸命」などである。少年ジャンプのような目標が掲げられていることが多い。

それらが、生きていく上で必要ないとは言わないが、今の時代で社会で通用するために必要なことはこれらではない。それよりも大切なことは「自分の頭でものを考えること」である。

上から言われたことだけをこなす力には、もう何も意味がないのである。このことに野球界は早く気づくべきである。なので、野球人にもっと自由を与える。これは小学生ぐらいから与えて良いと考えている。初めは、上手く思考できなくても繰り返し練習しないと思考も習慣になりません。

5.最後に

今も野球の練習を頑張っている野球少年たちに体修塾BCAから今日の投稿の内容を含め一言。

「根性・一生懸命に逃げるな!」

練習時間などどうでもいい。たとえ、1週間で2時間しか練習しなくても、そこから生まれるアウトプット、野球であれば成果、成長が生まれていればそれでいいのだ。「一生懸命やっています。」「昨日も徹夜でした。」と言った頑張り方は「バリューのある仕事」を求める社会では不要で、選手の成長がバリューの野球界でも不要だ。

生産性とはアウトプットをインプットで割った計算式が成り立つ。つまり、投下した時間や労力に対する成果で評価されるべきものである。そこに、一生懸命や根性という指標は1つも入ってこない。

だが、最後に努力や一生懸命がいらないとは言わない。それは、あって同然のもの。もし、野球をしていてその感情が出てこないのであれば、別のことに集中した方が良いだろう。

記事を読んでいただき、ありがとうございます。もし宜しければサポートをお願いいたします。新潟県の野球のために使わせて頂きます。その内容も、必ずnoteで報告させて頂きます。よろしくお願いします。