安部政権の成果を自分では判断できない日本人

最近は安倍首相辞任が話題になってますね。
私はこういう話題を相手にするのはいいやと思ってたのですが、SNSを見ていて評価の変化がすさまじく、「ここまで日本人は自分の頭で考えられないのか・・・」と衝撃を受けました。
私自身は好きに立ち振る舞うのでよいのですが、日本の将来のことを真剣に考えている人もいると思うので、そういう方のためにこの文章を残しておこうと思いました。

内容としては
・安倍政権はまともに評価できることはないのでは?(外交・経済・政治)
ということと
・評価に対して多くの印象操作があるのでは?
ということを書いていきます。

素晴らしい外交だった?

SNSでは安倍外交への賛辞が飛び交っています。各国首脳の賛辞コメントを引用して「こんなに他国の首脳から褒められる首相はいなかった」「安倍さんは素晴らしい首相だ」とべた褒めされています。
ちょっと待ってください。他国から褒められたら素晴らしい首相なのでしょうか?政治評価するにおいてそういった基準は危ないのではと思います。

よく言われますが中国には「隣国から愚かな使者が来たら最高にもてなせ」という言葉があります。「そうすれば隣国では有能な者が失脚して、無能な者が重用される。そしてやがては滅ぶ」からです。
我が国の愚か者は、他国にとっては賛辞の対象でありうるということです。ここからも「他国の首脳から褒められている」ということは何の参考にもならないということが分かります。

ではここで皆さんに重要な質問です。「安倍さんの外交は素晴らしい」と皆言っていますが、あなたは外交の「成果」とは何か定義することは出来ますか?
 これはとても重要な質問です。もしも何をもって外交の「成果」か言えないのならば、あなたは判断基準も分からないのに外交を評価していたことになり、自分では内容の分からない言葉を発していた、つまり印象操作により脳死発言をさせられていた可能性があるからです。
ぜひ、外交の「成果」とは何か、何をもって判断基準とするのか、自分なりの答えを思い浮かべてから読み進めてみてください。


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どうでしょう。何が外交の成果なのかは分からないという方も多いかもしれません。でも分からないと認識することがまずは大事です。その客観性があれば情報にも適切に接することができるからです。安易に脳死誘導されることがなくなっていくので、とても大事な一歩だと思います。

では答えを見ていきましょう。外交の成果とは簡潔に言えば「日本や日本人に利益をもたらす外国との決め事」のことです。この基準で見なければなりません。
「他国首脳と和やかに歓談している」「楽しそうにゴルフをしている」といったことを評価しているならばあなたは既に騙されています。この騙しについては後述します。

安倍氏の外交成果

外交成果を「日本や日本人に利益をもたらす外国との決め事」という正しい基準で見た時、安倍氏は何の外交成果も出していないということにあなたは気付くでしょう。
外交成果がないどころか、外国にお金をばら撒いているので、安倍氏の外交成果はマイナスでしかないのです。安倍氏はこの7年間で60兆円ものお金を外国にばら撒いてきました。この60兆円を日本の福祉政策や学生支援、公共事業などに使えたらどれだけの国民が助かり豊かになったことでしょう。

また、外交については「アメリカと仲良くなることが国防国益だ」などと言う人がいますが、こういった言葉には騙されないようにしましょう。
先ほども書いた通り、外交成果とは外国との「決め事」です。条約です。仲良くしたなんて曖昧なことで、非常時に自国の国益を損なってまで動こうとする国などありません。仲良しごっこで都合よく利用されて終わるだけです。
つまりそれは仲良くなったのではなく、お金を差し出すしもべと見なされただけです。本当に仲が良いならお金や国益譲渡のやり取りなく仲良くなるはずだからです。結局しもべと主人の関係なのです。

そしてしもべになるということは、他国から舐められるということです。これが最も国益を損なうことになるでしょう。アメリカがいい顔をしているうちはいいですが、差し出すお金が無くなって「こいつは使えんな」とアメリカが離れていったら、情けないしもべ国家として他国から格好の標的となるからです。

外交とは何か

外交とは何かというと、国益の奪い合いです。その激しい戦いのことです。安倍氏はその戦いにおいて惨めな敗北しかしていないのです。
どの国も少しでも有利に輸出したいと思っています。少しでも輸入に関税をかけたいと思っています。その熾烈な戦いのなか、自国に有利な取り決めが出来たならそれが外交の成果です。国益をもたらしたということです。
それに対して安倍氏がやっていることは何か。国民の税金を他国にばら撒いていい顔をしているだけです。国民にとっての外交損失をどんどん出してきたのです。

他国との戦いに勝ち国益をもたらすべき使者が、国民の税金を他国にどんどん横流ししているのです。戦うことなくしもべとなり相手にお金を流している。これは国民から見れば国賊だと言えるでしょう。
そして相手は喜ぶので表では「安倍は素晴らしい首相だ」と言うでしょう。そして国民はお金を奪われてるのに気付かず他国のコメントだけ見て「安倍さんは素晴らしい首相だ」と言っているので、外国の人達は「なんて愚かな国民だ」と思うでしょう。
外国人は「税金をばら撒く首相も論外だが、その外交内容を判断できず、他国のコメントを真に受けて喜んでるなんて・・・。なんて愚かな国民なんだろう」と思っていることでしょう。「この国民にしてこの首相ありか。可哀想だけどぴったりだな」と思っているかもしれません。

他国のコメントを見て「安倍さんは素晴らしい」と喜ぶことがいかに愚かなことか、分かるかと思います。
外交とは何か、国益とは何か、そのためには何を評価すべきか、を理解していればこんなことにはなりませんし、情報誘導もされません。
他人に流されて印象操作されるのでなく、自分で物事を判断できるようになりましょう。少なくともそれが出来るようにならないと、この国で民主主義は成立しません。

外交成果の評価

そういった自己判断が出来るようになるには「多くのお金が外国に流れた」といった「事実」を認識していくことが重要です。
相手国は金を貰えたことで表面上はいい顔をしますし、安倍氏は何の成果も出していないのに国内にいい顔をします。
しかし実情は日本人のお金が外国に流れただけです。安倍という人の私的満足のために国民のお金が着服されたようなものです。結局日本国民が損をしているのです。
このお金の流れと、それによって誰が得をし損をしているのかを理解するようにしましょう。国民に利益をもたらすのが政治家の役割なのに、自分の見栄のために外国にお金を流しているのは国賊的行為だということを認識しましょう。

「ゴルフ」や「仲良し写真」は一時的にどうとでも振る舞うことができます。「ゴルフしたから戦争の時助けて」なんて言ってもそんなもの助ける義務も何もありません。仲良しごっこを真に受けてた方がバカなのです。
しかし一度渡したお金というのは確実に相手国のものとなります。この内容の重さを知ることが重要です。お金という国益は賛辞よりも写真よりも重いのです。この優先順位の判断が出来ることが、政治を評価できるということなのです。

安倍氏は何の見返りもない仲良しごっこや見栄のために、世界中にお金をばら撒いてきました。意味の無いもののために大切なお金を失ったのです。
日本と他国、どちらが外交で「成果」を出したのか、もう皆さんははっきりと分かりますよね。
この「実益」で判断が出来るようになることが、政治を正しく評価できるようになるということなのです。


次は安倍外交について条約や協定など具体的に見ていきます。
(これから追記します!)



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