お金を使う精度を高めるために常に振り返る

「そのものの価値が分かってない人が良いものを買う」というお金の使い方について考えてみたい。

前提として1.お金は使わないと価値を生まない、2.お金を使って生み出される限界価値は使う文脈による、という考えを持っている。

なので、お金は使うところには使うべきだと思うし、お金を使わないのは本来得られるべき経験の機会損失のも思っている。

ただ使うべきでないところには徹底して使わない。どこでお金を使うべきか?と見極めは使ってみて失敗してみないと身に染みて学べない。使って「あぁこの使い方は失敗だったなぁ」と思えば、何がいけなかったのかを振り返り、次回に活かすようにしていきたい。

最近ではクラフトビールの購入が自分の中ではイケてないなぁと感じた。横浜の山下公園で友人とランチをするため、500mlで1,300円〜1,700円のレンジを4本購入。

結論、このお金の使い方はイマイチだった。クラフトビールを購入すること自体がイマイチなお金の使い方なのではなく、なんせ文脈がイケてなかった。

そもそも自分含めてクラフトビールの価値が分かってない人たちで飲んだ。パッケージや味の違いはあるだろうが普段ビールを意識して飲んでる人でないと「フルーティ」や「スッキリして飲みやすい」というお約束のフレーズしか出てこない。目の前のクラフトビールの話題も3秒で終わりその後は出てこない。

そうなるとプレモルでも変わらない。せこい話だがお金を払っている自分にも全くポイントが入らないお金の使い方であった。「このお金の使い方は上手くいかない」失敗事例が1つ分かったアインシュタインばりにポジティブ解釈をしておく。

たかが数千円で、ケチくさいなぁ、と思う人も絶対いると思うが、たかが数千円でもこういう振り返りをしておかないと数百万や数千万単位のお金を使う場合にも同じような結果になる。お金を使う精度がたかまっていないとスケールさせても上手くいくはずがない。

だから、金額の大小に関わらず、このようにお金を使ってどれだけ価値を生んだかは常に振り返りをしていきたい。それは次回以降のお金を使う精度(費用対効果の見極め)の向上のため。

僕自身はビールが好きなので、今後もクラフトビールは購入したいとは思っている。味も分からないなりに分かりたいとは思っている。

価格に関して生産者さんの都合上、大手ビールメーカーに価格で競争力を出すのではなく、ブランディングによる価値訴求をしていきたい気持ちは痛いほど分かる。

ただ文脈が大事で、マラソンなど自分が頑張ったご褒美としては良い。今回のように単にランチで、という文脈だと価値の分からない僕にとっては単なる贅沢品になる。

もちろんクラフトビールってビールの味ではなく"贅沢感"を味わう側面もあると思う。この贅沢感は自分が頑張った先にしか本当の意味では享受できない。

だからマラソンやトレランで自己記録を更新したり100キロ、100マイルを走った際には積極的にクラフトビールを選ぶようにしたい。そこでの"贅沢感"は日常では獲得することのできない感覚。

お金の使い方って奥が深いなぁ。

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