CR7とジダンとペレスは誰が偉い? ビジネスにおける役職の話

上司や先輩は偉い?

学生の子らや若手の子らは学ぶ姿勢が強くて「社会人や先輩や上司の言うことは全て正しいっす!勉強になります!ちぃーっす!」という感じでグイグイ来るんですが、それだけでは物足りないのです。(それはそれで悪いことではないんだけど。)

こちらも貴方から学びたいし、そもそもビジネスパーソンとして責任を持って価値を出して欲しいんです。それこそお金を払って学んでる訳じゃなくて、こっちがお金もらってるわけだから。

勘違いしやすいんだけど、別に先輩や上司って「偉い」訳ではないんです。もちろん、役職とかそういうのを抜きにしてリスペクトは必要です。ただそれは、年下であろうが年上であろうが同じなんです。課長だ部長だと偉ぶってる人がいたら、そういう人はきっとそのうち消えていくので、まぁうまく流して付き合っといて下さい。あまり深入りすると時間がもったいない。

というような「人に上も下もないんだよ」「フラットに自分の頭で考えるべし」ということは、下記の学問のすすめの話でも触れたところです。

じゃあ役職とか立場ってなんなのよ?

で、今回はビジネスにおける役職とか立場の話。じゃあ役職ってなんなのよ、どう考えればよいのよ、と。

大体どんな会社も呼び名は違えどこんな感じになっていると思うんです。スタートアップとかは全員が全部って感じだと思うけど。

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で、このメンバ層がリーダー層とかマネージャー層に何も考えずに従っちゃう、マネージャー層が偉ぶっちゃう、っていうのが残念なパターン。


ちょっとここでスポーツの話を

令和はバスケの時代(願いも込めて)ですが、平成のサッカーでもなく、昭和の野球を例にしちゃっているのが我ながら恥ずかしくもあったんですが(気づいた時にはこうなってた。。。)、

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プロスポーツで、選手と監督とGMて誰が偉いと思います?

レアル(しかもちょっと前のね)で言ったら、CR7とジダンとペレス、結局誰が偉いと思います?

これ簡単に答えられないと思うんですよね。というか偉いとか偉くないとかないし。それぞれ責務が違うから。

選手には各プレーに責務があるし、監督にはチームの勝敗に責務が、GMはチームの経営に責務があるんです。極端な話をすると、、、

【選手】はチームがいくら負けようが借金経営に陥ろうが、すごく良いプレーをすれば良い訳です。そしたら他のチームと契約できるかもしれないし。

【監督】は、選手がエラーばっかりしてようが、球団が借金まみれだろうがチームとして勝ち続けることができれば、責務を果たしているといえます。やっぱり他のチームから高額で引き抜かれるかも。

【GM】はダメダメなプレーをする選手ばかりでも、負けてばかりの監督でも、球団経営が潤えばそれは手腕があるんです。弱いけどとにかく面白い、ファンサービスが良い、とかが理由で大人気な球団とかはGMのハイパフォーマンスですかね。

実際には、各者のパフォーマンスが密接に関わって、それぞれが連携してプロスポーツが成り立ちます。だから監督は練習で選手のプレー一つ一つに指示や考え方を植え付けるし、GMとは必要な選手とか編成の話をします。球団としては選手をキャンペーンに参加してもらってウハウハ稼ぎたいし、やっぱり常勝軍団になって欲しい。選手も自分を活かす戦略を取って欲しいし、良い練習環境を球団に要求するんです。

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で、ここから本題 ビジネスの話

実はこの話、ビジネスでも同じ関係が成り立つと思うんです。

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【メンバ】は、現場実務の実行者で、最前線でのお客様との折衝や資料作りとかを担う役割があります。強烈に良い資料や製品を造ったり、お客様を口説き落としたり。

【リーダー】は、いわば現場実務の、メンバを率いるプロジェクトの責任者。ビジネスというのは大抵はプロジェクトに置き換えることが可能で、そのプロジェクトを成功に導く、というのがリーダーの責務です。

【マネージャー】は、組織運営の責任者。プロジェクト云々ではなく、その組織が持続的に発展・存続させることに、いわば法人を生かし続けることに責任があるんです。

なので極端な話、自分の資料や行動に責務があるメンバには、プロジェクトが失敗しようが経営が傾こうが、断じて責任はないんです。

リーダーも、配下のメンバが作成した資料がお客様からボコボコに言われようが、それはあくまでメンバの責任(レビューをしてようが)であって、プロジェクトとして最終的に成功させられれば、それで良いんです。

マネージャーも、プロジェクトがどうなろうが、最前線でお客様とメンバの関係がこじれてようが、組織としての運営が滞りなくできるのであれば良いのです。

実際には、互いの成果はかなり関わるのでレビューやディスカッションをして確かめあいます。その資料がプロジェクト成否に関わるレベルでできているのかどうか、そのプロジェクトの状況が組織を持続的に発展させるのに寄与するものなのかどうか、そのプロジェクトや経営状態は自身のパフォーマンスを最大限に発揮できるものなのか、というようなことを互いに確認しあうんです。

「レビューしたから資料の誤字があったのは上司の責任でもある」っちゅうのは全くの的外れで、あくまでその成果物の責任は作成者本人にあります。レビューはあくまで「自身の責務が達成できるかどうか」を確認する場なのです。だから、成果物作って、考え方とか示さずに見せてどうですか?というのはレビューにすらなっていない。ただ「誤字脱字をチェックしておいて」というのと変わらないんです。

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という要するに、プロ意識をもって頑張りましょう、という話でした。



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