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ぼくたちはどう生きるか?10代に関わり続けたい理由。

こんにちは、Your Verse長谷川です。
私は、Your Verseの事業やボランティアで、中高生のキャリア教育や大学生のキャリア選択に関わる活動を行っています。

先日も、川崎市にあるユニバースクール(https://univation.jp/universchool/)という学習塾で、高校生向けに「ぼくたちはどう生きるか?」とジブリの映画『君たちはどう生きるか』をもじった演題で、講演・ワークショップを行いました。演題の通り「死について考えてみる」ことからスタート。普段考えることがない「死」から遡って「自分が」幸せだと思う生き方を選ぶのか、「誰かが」幸せだと言う生き方を選ぶのか。それを問うことによって、「自分はこの生き方で本当にいいんだっけ?」「本当は自分はどうしたいんだっけ?」ということを自分に問いかけてほしいなと思い、お話ししました。
参加してくれた全員がそのメッセージを受け取ってくれたかはわかりませんが、深くうなずきながら聞いてくれた生徒が何人もいて、手応えを感じました。
今回は、そのような中高生や大学生達10代に対して活動を続けている理由についてお話しします。

「自分がどう生きたいか」を考える

私は小学校2年生から高校3年生まで野球一筋で生きてきました。そのため、野球以外の進路を考え始めたのは部活が終わった高3の8月でした。偏差値だけを基準に何も考えずに大学を選んだ結果、最初の1〜2年はずっと遊んでいました。しかし情熱を傾けられるものが何もないので、「俺はこのままどうするんだろう?」と迷うようになりました。

そんな迷いを持った時に周りを見渡すと、同じゼミの子が大学受験の時からそのゼミを志望していたり、やりたいことがあって大学や学部を選んでいたり、自分とは進路や将来に対する考え方にそもそも大きなギャップがあることに気がつきました。自分は何もできない、何も考えてない。何も準備してない自分の姿が浮き彫りになって、「やばい」と思いました。ゼミの同級生たちが目標に向かって力強く進んでいる姿を見て、自分との違いに愕然とした記憶が鮮明に残っています。

そんな状況のなか、大学3年生の時に学生向けのリアルビジネス研修「武者修行プログラムhttps://mushashugyo.jp」に参加しました。このプログラムは、全国から集まる大学生が海外を舞台にビジネスに挑戦するというもの。そこでの経験と、代表の方が人生をかけてその事業に取り組む姿をみて、「社会のために働く」ことが自分の情熱を傾けられるものになりそうだと気づき、起業を志すようになりました。

大学3年生でそういったことに出会えたこと自体幸運だったと思います。一方で、野球に夢中だった人生を後悔こそしていませんが、野球に閉じずにどう生きたいかを考えていたら、また別の人生になっていたかもしれない、逆に野球をもっと頑張っていたかもしれないと思ったりもしました。
そんなことを考えるうちにこういったことを伝えることは、学生にも意味があるかもしれないと講座や講演などの活動を行いたいと思うようになりました。

どう生きるかは現代の死活問題。弟の死から学んだこと

10代の方に関わることを絶対にやろうと決めたもうひとつの理由が、弟の死です。
私の弟は、25歳の若さでなくなりました。弟は10代から音楽に熱中しており、ニューヨークで路上演奏して生活するなど音楽とともに生きていました。しかし音楽で生計を立てることが難しくなり、日本で働かないと音楽ができない状況になったとき、生きづらさを感じるようになっていました。どうしたらいいかと相談にのりつつも、なかなか自分がフィットするような選択肢には出会えず、「自分はいらない人間なのかもしれない」そんな言葉を遺して、最後は自殺してしまいました。
彼が居なくなってから、自分が何もできなかった後悔を感じるとともに、どうしたらそのような結果にならなかったのかを考えるようになりました。

色々と考えをめぐらせる中で、弟は自分を表現できるもの、認めてくれるものが、音楽しかないと思っていたのかもしれないと思い至りました。
もし弟が自分の好きなことを抽象化して、音楽のどんなところが好きだろうと考えていたら。たとえば「誰かに喜んでもらうのがいいよね」「自分を表現をするのが好きなんだよね」と考えていたら。そしたら、音楽はダメでも別のものを選ぶという選択肢もあったかもしれない。
自由で柔軟に考えられたら世界は広がっているはずなのに、それを知らないと0か100かになってしまう。
そうなった時に、私は生きていてもしょうがないという決断に至ってしまうのではないかと思ったのです。

現代社会では、無数に選択肢があります。
しかし、大学にはいかなくてはよい就職をできない常識感やそこから外れてはならない圧力やプレッシャー、社会に認められるような何者かにならねばならない感覚は未だにありますし、少数派の選択肢に対する偏見はまだまだたくさんあります。また選択肢があり過ぎるとも言えて、何を選んだらいいか分からずに誰かの提示した選択にとりあえず乗り続けてしまうこともあるかもしれません。
そういった状況が、弟のようにこれだけ選択肢がある世の中で「自分はこれしかない」「人生先がない」「生きていてもいいことがない」と狭く捉えてしまう場合もあるのかもしれないと考えたのです(もちろん、本人にしか分からないことですが・・・)

一方で、そんなたくさんの選択肢から、自由に選んで人生を彩よく豊かに生きるということも十分にできる世界だと思うのです。そう考えた時、この選択肢に溢れた世界を、自分がどう生きるかを自分で決めて生きていくのかどうかは、かなり大きな分岐点になると感じたのです。

だからこそ、どのように生きたいかを早いうちから考えてほしい。
弟の悲劇を繰り返さないためにも、私は10代のうちから「自分がどう生きたいか」「本当になにをしたいのか」について考えて欲しいと願うようになりました。

若い世代に自分の人生について考える機会を提供し続けたい

そういった理由から、起業後すぐから、自律的にキャリア選択できる学生を増やすために、就職活動の一環として行う自己分析を支援する内容で、約2年間続けたり、島根県立隠岐島前高校の学生をインターンとして迎えたり、足立区でのキャリア講座を行うなど、学生に向けた活動を続けています。

今後も、中高生や大学生だけでなく、もっと若い世代にも自分の人生について考える機会を提供したいと思っています。活動を通じて、一人でも多くの子どもたちが自分の生き方を考え、自分の選択肢を広げていけるよう支援したいと考えています。もしこの記事に興味を持ち、講演等を依頼したいと思われた方は、ぜひご連絡ください。私の話が、少しでも多くの人にとって役立つことを願っています。

ご相談やご質問は、こちらまでお気軽にご連絡ください!
ー会社代表メールアドレス:info@@yourverse.jp
ー長谷川朋弥メールアドレス:t.hasegawa@yourverse.jp


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