既存技術に固執するな

<日本経済産業新聞2021/7/6 「既存の「日の丸技術」と決別を」を受けて>

政府は「グリーン&デジタル」を経済の原動力として位置付けた。
再び日本を成長軌道に導く計画となっているが、具体論になるといささか不安の気持ちが拭えない。
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<デジタル>
半導体ビジネスの本丸で、かつての「電子立国」といわれた日本の姿は見る影もない。
<グリーン>
再生可能エネルギーが一向に進まない。
原子力や石炭火力といった既存技術にこだわり、世界の再エネ産業の成長を見誤った。
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既存の「日の丸技術」から脱却しなければ、グリーン&デジタルの成長は望めない。

なぜ日本はこんなにも変われないのだろうか。

なぜ新しいことに一歩を踏み出す勇気がないのだろうか。


私は、日本の文化過去の成功体験に原因があるのではないかと思う。


まず、文化について。

日本は、昔から村社会であった。集団で行動し、お互いに助け合いながら生きてきた。ただ、そんな村社会にもデメリットがある。

それは、相手の行動を監視しあう点である。一人でも違った行動をすると、その人を集団から排除する。そういったことがあるために、皆周りの目を窺って行動するようになる。

これは、新しいことを始める勇気を阻害してしまうことに繋がる。みんなと同じことをしなければ、仲間外れにされ、居場所がなくなる。

こういった日本特有の文化が、新たな一歩を踏み出せない日本社会を生み出しているのではないだろうか。


もう一つが、過去の成功体験である。

日本は、第二次世界大戦後、急成長を遂げた。当時の人々の努力は、計り知れないものであったことは確かである。しかし、その成功体験に甘んじてはいないだろうか。

日本はまだ大丈夫…

そんな中で、襲ってきたのが新型コロナウィルスであった。日本の有事における対応能力の低さ、デジタル化の遅れ、様々な問題が浮き彫りになった。

こんなにも日本は弱かったのか…

誰もが思ったことではないだろうか。

日本は過去の成功体験にすがりすぎていたのである。世界の動きは、思った以上に早い。


日本は、もっと周りを、そして未来をみるべきだ。

これから世界はどういった方向に進んでいくのか、その中で日本が果たすべき役割とは何か、考えよう。

そして、日本の強みを生かして、新たな一歩を踏み出そう。

まだまだ遅くはない。日本にしかできないことがあるはずだ。



こんな偉そうにいっている私だが、自分自身新たな一歩を踏み出せずにいる。周りから何と思われるのか、外の目が気になってしまう。

典型的な日本人だ。

でも、今私が歩んでいる人生は、私のもの。

私の人生は私が決める。


でも、そうは言ってもそう上手く、自分を変えることは難しい。
焦らず、自分にとって相応しい選択とは何か自問自答を続けていきたい。

自分の選択は間違っていないと自信をもって言える日が来ることを願って。


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