複数の人を好きになるということ。

2023/1/28

人は人を好きになる。それはごく普通のことだが、基本的にそれは同時に1人の人を好きになるという認識が常にある(恋愛的な意味の好き)。しかし、時として2人、もしかしたらもっと多くの人を同時に好きになることがあり得る。なぜならば、僕がそうだ(った)からだ。今回は、そんな「同時に複数の人を好きになること」について話そうと思う。

同じ「好き」にも種類がある

僕は高校の時、2人の人を同時期に好きだった。あの時は色々辛いことが自分の中であったし、メンタルがぐちゃぐちゃだったのもあるし、色んな偶然や経緯が重なって結果的に2人の人を同時に好きになった。
 前に寝る直前に書き捨てた「好きとは」で書いたように、人によって言葉の意味が定義が違うのであって、当然僕の中での「好き」もある。ただ話はここで終わらない。
 同じ人の中でも、同じ1つの言葉とってもそれがさらに複数の違う意味で分けられることがある。それは、その言葉が抽象的で、感情的なものであるほどそうなりやすいと僕は考えている。まさに、「好き」。この言葉1つとっても、あまりにも抽象的すぎる。そして、感情的すぎる。
 元々好きにも沢山の種類があるのはご存じのとおりである。恋愛的な意味での「好き」や、仲の良い友達に対しての「好き」、家族に対する「好き」もあれば物に対しての「好き」もある。それはそうだ。ただ、僕がここでいう「好き」は、恋愛的な「好き」に絞った話をしている。そして、その中でも、さらに種類が分かれているということだ。


 僕が高校の時に好きになった2人の女の子をAさんとBさんとしよう。先に好きになった方をAさん、後に好きになった方をBさんとする。Aさんとは好きになるまでに全く話したことがないどころか顔も名前も知らないような状態だった。一方Bさんと僕はいわゆる幼馴染で、ずっと学校とクラスが一緒で、話してはいなかったものの常に近くにいるような存在だった。


結局、錯覚だったんだろう。
ただ異性だったから
恩返しをしたいが大きくなって。
いや、その大きくなってがそもそも違ったんだろう
同性に、大事にしたい大切にしたい
幸せにしたい
などという感情を抱くはずがない。
どこかで恋愛と錯覚してしまったのだ。
だから、通常好きな人に寄せる感情が湧かなかった、ただそれだけのこと。

それに気づくのに、5年かかった。



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