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「顔が良い」というフレーズを初めて使ったから、毎日がチェリまほ記念日

顔が良い

―いわゆる“推し”を称賛したい、褒め称えたい時などに使うシンプルな愛情表現のひとつ。

誰かを特別に応援してるわけではない私にとって、この言葉は「使ってみたいけど使いたい対象がいない」存在だった。

が、この度、あのドラマによって使うことができました。ありがとうございます。ということで、このドラマの良いところを沢山書きました。

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今、熱を持つドラマがあります。視聴者の間では『チェリまほ』と呼ばれています。正式タイトルは

【30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい】


現在連載中のボーイズラブコミックが原作です。

タイトルの通り、恋愛経験のない主人公・安達が30歳の誕生日に、突然「触れた人の心が読める」能力を手にすることで、職場の同僚・黒沢の“心の声”に気付いてしまう―というファンタジーをベースにしたラブコメディ。


放送日通りに見れる地域が限られている&平日深夜でありながら、放送開始直後から大きな反響が生まれています。

具体的にはこんな感じ。

・毎週Twitterトレンド上位
・公式YoutubeやSNSに海外コメント殺到
「I love this drama show」
「Beautiful love u.」
「Aaaaaaaaaahhhhh」
・そのため公開中の話に英語字幕が付く
・海外での配信決定
・出演者の写真集に重版がかかる
・写真集までアジア圏へ進出
・原作も全巻重版

テレビ東京公式Youtubeチャンネルには数多くの番組予告動画がアップされていますが、『チェリまほ』だけ再生回数が飛びぬけています。ファンの熱量がわかりますね。

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・これぞ実写化!と言いたい

まず、私は原作ファンです。ドラマは年1~2本見る程度の人です。だから失礼だけど、キャストは知らない方ばかりでしたし、まぁ見てみるか~ってノリだった。

ら、見始めて一気に興味を持つようになった。似たような方は多いのでは(だから写真集も売れてるのだろう)。

漫画原作のドラマは大抵賛否が分かれますが、本作は否が少ないように思う。Twitterやコメントを追っても、ほぼ賛(そして沼)のような気がする。

これはドラマを見る層が「原作・演者ファン」メインなのもあるだろうが、それ以上に視聴者を離す要素・離れたくなる要素がないのが大きいのではないだろうか。

それってすごいよね。ドラマに関わる方々すべてが合わさった結果。


私が感じたドラマの魅力は以下。

① 配役や設定変更への違和感が少ない
② ボーイズラブ特有の世界観は緩和させつつ、原作の世界観は維持
③ 各ワンシーンが丁寧で目が留まる

順番に説明します。

① 配役や設定変更への違和感が少ない

原作の設定変更・追加は「超えちゃいけないライン」が存在する。時には、変更で設定の良さそのものが潰れてしまう。ドラマの目的に違和感が残ると、やっぱり離脱する。

原作ファンは原作が好きだからこそ、原作との違和感に敏感なのだ。

そんな、ドラマを観るうえでの違和感が少なかったのが『チェリまほ』。その分、惹き込まれやすかったのだと思います。

配役はまぁ、結局個々のイメージとの相性でしかないですが、黒沢(町田啓太)が配役ドンピシャなのがデカい。

ドラマの黒沢は原作の黒沢よりも優しい。ひたすらに。原作も優しいんだけど、優しさ度が良い方向に上がっている。そして、安達への視線や一瞬の表情がとても黒沢。さらに黒沢じゃない場所(ラジオなど)でも黒沢感ある人でビビったよ。

「町田啓太」と検索して出てくる画像に黒沢感をそれほど持たなかったのですが、髪型を黒沢にするだけであんなに黒沢感が出るとは……。

っていうか、さっきから「黒沢感」って何やねん。伝われ。

また、ドラマの柘植(浅香航大)も原作と雰囲気が少し異なるのですが、キャラクターと演技力が勝利中。原作の柘植よりクール度が下がって変人度が上がっているのですが、そこがサブカップルのスパイスになっていますね。柘植のシーンになると嬉しくなります。もちろん、うどん(猫)も。

② 世界観のメリハリ

原作は比較的「ボーイズラブの世界」で話が進みます。そういうコミックなんでね。その象徴が2人の同僚・藤崎さん(佐藤玲)の設定だと思うのね。

藤崎さんは、安達がほんのり好意を抱いた女性。そこは原作もドラマも共通です。しかし大きく違う点があります。

ドラマでは“2人の関係を、ただ見つめている”立ち位置であること。

原作の藤崎さんは、腐女子です。“黒沢×安達”の絡みを察知すると、脳内でお祭りしてしまう子。いわゆる、ボーイズラブあるある設定のひとつ「主人公たちの周囲に、たまたまボーイズラブに理解(と関心)のある女子がいる」ですね。

だから、藤崎さんどういう子なのかなあ、なんて思ってた。第三話の飲み会では、お?藤崎さん興味ある?と思えるような素ぶりをしていたが、その後上のような立ち位置であることがわかりました。

黒沢も同様。パーフェクトな見た目に反して安達に向けた心の声がオタクくさいのが魅力の彼ですが、本作では安達に対して非常に真っすぐ。ドラマでは安達視点がメインなので、見えにくいというのもあるけれども…そうだよね、真っすぐになるよね。

“そうなる”んだよね。

どちらにも言えるのは、紙の世界から映像の世界に起こす際に、起こす要素と起こさなくていい要素がある、ということ。

ラブコメディだけど、コメディとしてフワフワし過ぎていない世界観は、こうした「ドラマで表現する要素・表現しない要素」が明確である結果と感じています。

原作ファンと制作側で解釈違いが起こりやすいんですよね。この辺。撮影の都合なんかで設定変更されたりしてね。原作ファンの違和感が少ない理由のひとつだと考えます。

③ 各ワンシーンが丁寧で目が留まる

原作ではサラッと流れる場面も、ワンシーンとして引き伸ばしてるんですよね。尺の都合もあるでしょうが、そのシーンがいちいち良い。安達に缶コーヒーを渡す場面、マフラー巻くの丁寧すぎじゃね?場面(第1話)だとか、安達と黒沢が眠れずにお互いソワソワしている場面(第2話)だとか。

このシーンの積み重ねはドラマへの気遣いを感じさせますし、一話一話のボリューム・内容の濃さとなっているのではないかな。

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長々とドラマの魅力を分析してはみたが、着地点は

そもそも顔が良い

という語彙力ゼロの感想だったりするので、この辺でお詫びしておきます。


超言いたい。顔が良い、と。

いや~~、こんなハンサムが世の中には存在するんですね。。視界が潤うわ。というか、イケボ率高くないか?このドラマ。

俳優さんにはあまり興味が無いのですが、これから意識してしまいそうで怖いなぁ。。


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