落下する角、雷、Pitta
0531
鹿の角をおとした。
それは栃木の山のなかに落ちているという、自然に抜け落ちた鹿の角を加工して作られたリングで、このまえの立春の頃から離さずにつけていたお守りみたいな存在だった。
昨日から妙にゆるいなあ指が細くなったかなあとのんきに思っていたのだけれど、実家からの帰りにふと見たらすっぽりと角の部分が消えて、視力検査の「上」の状態で指にぶら下がっていた。
指に、鹿の角がついているという事実は、わたしに一種の生命力のようなものをもたらしていた。
前のプロジェクトの悲しいときにはこれがあるから大丈夫と思ったし、今だってそう、チームの2人の左手の薬指のリングとわたしの右手の薬指のリングは対等だと思って、わたしの、何かしら欠如しているようにみえるものを補完してくれていたのだ。
けれど、今、それがすっからかんになってしまった。
栃木の山で一度は人間の手に拾われ、加工され、通りすがりのわたしによって身につけられていたものが今度こそ自然に帰していった。
あれは下北沢の三叉灯でひとめぼれしたのだった。2月の夜に、それはそれはすてきに輝いていた。
どうしようかなあ。もうあなたには必要ないよってことかなあ。それならそれで良いのだけれど。
でもお守りはほしい。
せっかくなのでまた一からぼんやり考え直してみる。
今週は、先輩が車道側へ回ってくれるのを私こっちがいいですと断ったり、社食の精算にまごついて大音量のアラームを鳴らしたり、先輩がつらそうだということをマネージャーに直接話したりした。何か変わることもないだろうけれど、それ以前にお前もっとちゃんとやれよということを自分に思うばかりだけれど、まずは正直に話せてよかった。
正直さ、というのと、素直であること、というのを、だいじにしたい。
正直者はすぐに死ぬというけれど。
0604
15時開始の健康診断は無理げーと言うべきものだった。
空腹すぎて今現在健康ではありませんみたいな状態。
無事終えて、更科そばを啜って本屋で衝動買いして(はじめてのマーク・トウェイン!)重慶飯店で月餅買って帰宅。
みなし午後休みたいな感じにしてくれたので、ありがたくパソコンは開きませんと。
ブックナードで買ってきた寺山修司の競馬エッセイの続きに手をつけてみる。本を手にとれる心の余裕、ありがたい。
北西の空に雷がすごい光ってる。天気が不安定なので安全にね。
明日はお客さん先へ行く。
念願の、そこで働いてる友人との社食集合予定。
ヘッダーは週末行った極楽寺の紫陽花。
アビヤンガを受けて生き返った。ローズウォーターをたくさん浴びてピッタを鎮静。やけにエルレガーデンとかニコタッチズザウォールズとか聴いてたのはピッタのせいかと納得した。
反動のためか眠気とだるさが抜けない今週、ちょっとスピード緩めでやっていく。