4:30

コップにぎりぎりまではいった水、溢れないようにそっと触れるみたいに保たれた平静な日々

定時退社と19時の夕食、うろ覚えの筋トレとマッサージ

「ホリー・ガーデン」を数ページ、23時、布団に潜りこむ

4時半、まるで昨日までの記憶がなくなったのではないかというほどの深い眠り

ご飯を炊く間に身支度、味噌汁のはいった鍋を火にかけたら目玉焼きをじゅわあと

5時半、真っ暗な外を見ながら朝食


暗い朝はとっておきなのに夜はこわい

去年、帰るのが夜遅かったあの頃のわたし、ちょっとおかしかったな、

今だからそう思えるけれど あのときはあれで必死だった

そんな夜がトラウマで、まるで夜の存在を消すみたいに早く明日を迎えにゆく

毎朝生まれ変わるみたいで


母が会社勤めをしていた頃 母も毎朝4時半に起きていた

おかずをせっせと作って母、姉、わたしのお弁当、それから夜ご飯のおかずに


自分で作ったお弁当を会社で食べるようになってしった

どこか人目を気にする会社のなかで 食事の時間 広げたお弁当と自分の1対1の空間が自分だけのものになるってことの幸福感


ああ強くみえるお母さんも、こうやって自分を整える工夫をしてたんだね、教えてくれてありがとう、わたしもちょっとは近づけているかな