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外房、潮の流れ

時は2021年。舗装されていない道を探すのも一苦労なこの時代(実際はそんなことはない。都会もんの狭い了見)、あすふぁるとというやつを踏みしめながら、松原東洋は、房総半島外房に御宿海岸辺り、てくりてくり。

全長約2キロメートルという、さらさらとした白砂が一面ひろがる砂浜が美しい御宿海岸は、あの名曲『月の沙漠』が生まれた場所らしい、なんてうんちくよりも「足どりが重い」などと思っているのかいないのか、近くに潮騒、空にはカラス、つきの~と一節唄いつつ、シャクリシャクリと足元踏みしめて、音の調和を遊んでおります。

海の向こうじゃ、ぼんじゃっかぼんじゃか
海の底なら、まっくらやみか
見えない世界もたしかにあるさ
いるさそこにはひともさかなも。

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