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輪栖レ太刻々写真と備忘録

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房総行脚と輪栖レ太おどりの時々刻々報告です。 トンデ空静の松原東洋が房総半島を旅して、明け方まで舞踏を舞う、24時間の記録を写真とメモ書きでお伝えした記録です。(2021/4/1… もっと読む
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房総行脚と輪栖レ太おどりのまとめ

房総行脚と輪栖レ太おどりのまとめ

あらためましてこんにちは。お元気ですか。寒いですね。
舞踏団 トンデ空静です。

2021年11月19日から千葉の方で、記録展示が始まります(記録展示「房総行脚輪栖レ太おどり」)。それに合わせてこの春にやっていた取り組みを振り返ります。

○○○○

旅の概要2021年4月、ひそやかに千葉県の房総半島を舞台とした、24時間かけて「房総行脚と輪栖レ太おどり」という取り組みをやっていました。
春、朝6

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輪栖レ太おどり五お終い

輪栖レ太おどり五お終い

トンデ空静松原東洋のおどり
夜が明けたよ夜明けだよ
月出のジャングルで花開いたよ

房総行脚と輪栖レ太おどり、
これにて無事完了でござい。 

遠くで近くで覗いてくださった方々、
感謝感謝でございます。
あらためてご報告させて頂きます。

それまでしばらく。

輪栖レ太おどり四

輪栖レ太おどり四

トンデ空静松原東洋のおどり
日の出まであと僅か
月出の森でまつる

輪栖レ太おどり三

輪栖レ太おどり三

トンデ空静松原東洋のおどり
午前二時より日の出まで
月出工舎、篝火使った三角舞台にて、まつる

輪栖レ太おどり開始

輪栖レ太おどり開始

午前2時より 輪栖レ太おどり 始めております。
写真での報告は1時間後を予定しています。

※今回、動画の案内はございません。ご了承ください。

続・わすれるとはなんなのか

続・わすれるとはなんなのか

たとえばこんなわすれるについて

市原在住の農民作家遠山あきさん作品『乳房よ土に哭け』P.101

空襲を逃げのび「重なりあった人々の遺体の中を、何の感慨もなくふみ分けて・・・避難先に着いたところで記憶が途絶える」
「忘却とは記憶へのいたわりであるのだろうか。忘れることで、負担はやわらぎ、心のやすらぎが生まれるのかもしれない」

なりゆきに任せる忘却もある。
自然に忘却がやってくることもある。

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わすれるとはなんなのか

わすれるとはなんなのか

「股関節はあがらなくなり、左足の小指の爪がひっかかり避けそうになって、目もかすみ、たっつけパンツが濡れてしまって股づれをおこして、数キロは風が強すぎて強張って、それから」(松原東洋)
迎える出演者としては、ふたたび雨の中へ戻るのはぞっとするような記憶かもしれません。

◆輪栖レ太おどり
午前2時より夜明けまで続く本番がはじまります。
屋外に設けられた舞台は、現在雨ざらしですが、濡れたその場所で踊る

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行脚完了。そして輪栖レ太おどりへ

行脚完了。そして輪栖レ太おどりへ

松原東洋、午後10時5分、無事月出工舎にたどり着きました。
ポンチョレインコートを脱ぐと、濡れているのに搾りかすのような坊主が固まって出てきました。お帰りなさい。

「もう最後の5キロが過酷過ぎてあまりなにも考えられない」(松原東洋)

房総行脚を終え、これから輪栖レ太おどりの準備に進みます。

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輪栖レ太おどりの開始時間を変更します。

輪栖レ太おどり:午前2時スタート

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水の中からあがるまで

水の中からあがるまで

折津素掘りトンネルを抜けて、白鳥公民館が懐かしい上総大久保、チバニアン田淵を抜けて、松原東洋、まだ歩いています。
あとすこしもうすこし そして輪栖レ太おどりに続きます。

折津素掘りトンネルの黒

折津素掘りトンネルの黒

養老渓谷駅を超えて、白鳥へと向かう道のりは、素掘りトンネル。つまり、人の手で掘ったというトンネルのことであります。一つ一つの形の違い、特に動きだしそうな生物感ある壁面はそれぞれ味があり、おっかない。それゆえか、真ん中まで進んだときの緊張感は「食われる」かもしれない。

松原東洋が辿り着いたのはすっかり日が落ちきった頃。ここに街灯は無い。さらに大雨。トンネルの中に入ると、ただでさえ不安定な床はぬかる

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逆

午後8時。予定では月出に到着しているところではありますが、残念ながら松原東洋はいまだ歩き続けている。雨はさらに激しさを増し、霧も出てくる始末。疲労困憊、満身創痍。今一番気になるのはふくらはぎ。
いよいよ辿り着いたのは小湊鐡道「養老渓谷駅」。

閑話休題

「逆開発」という活動を知っているだろうか。
単に開発をしないのではなく、逆に元々の状態へ開発すること。
2017年に小湊鐡道は、養老渓谷駅前のア

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遠くに届く

遠くに届く

いよいよ日が落ちる。
山の稜線がぎりぎり見える時間。
町も車も山の中も、どこも光と影が目に入り込んでくる。
なにをみてもばきっがしっと目に美味しい絵柄を探したくなる。

トンネルの絵柄をちょっと想像して、
ここまできて「撮られる」を考える。
すげーかっこいいー、というのが急に恋しい。
油まみれへの欲求も捨てきれない。

雨まみれだとトマラナイみたいだ。

行脚らしい恰好

行脚らしい恰好

朝からはじまり、朝まで踊り続ける房総行脚と輪栖レ太おどり。
ただの歩くを繰り返すたびに、その意味が分かってくるような気がしています。

しかし猛烈な雨が止まりません。和服で出発して、今はレインコートを着ています。和服の上に洋風のコートを着るのは、変ではないか。なんて考えるうちに、そもそも和服に作業ズボンの格好で日常の中に入ろうとする自分は、街中では悪く目立つものだったのではないか。それらしい恰好を

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東と西をつないでみたら

東と西をつないでみたら

このブログをご覧の方はご存知かもしれません。
松原東洋とトンデ空静は、4年前の2017年に、千葉県の房総半島の東京湾川から養老川づたいに10日間、東京湾川の五井から大多喜にある養老川の源泉まで約100キロ、要所要所で踊りながら行脚していくという「ちょぼくれ」というイベントをおこないました。詳しくは次をどうぞ。
http://tondekarashizuka.com/chobokure/

前回は1

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