油森家の珈琲ライフ【焙煎編:ピザ窯焙煎】
ようやくの焙煎本編!(失敗編はこちら)
油森家の自家焙煎は、こちらの道具を使っています。
「ビタントニオ グルメオーブン」家庭用ピザ窯。
(どうも。写り込んでいるのは私です。)
もともとピザを作るのが好きだったのですが、次男の乳アレルギー発覚後に使いにくくなってしまい(チーズが天敵なので)しまいこんでいました。ふと「これコーヒー豆の焙煎にぴったりでは」と引っ張り出して使ってみたら、あら、なんともいい感じに焙煎ができたのです。
普通のコンロで行う手網焙煎や土鍋焙煎よりも、一気に高温の熱をかけることができるからでしょうかね。透き通った甘さを持つ豆に仕上がります。
では、焙煎しましょ。
選別をすませたコーヒー生豆をザルに入れて、流水でジャーっと洗います。お米を研ぐときみたいに、手早くジャリジャリっと。数秒程度。
洗わなくても焙煎できますが、少し水分があったほうが豆が蒸されて均等に熱が通るような気がして我が家では洗います。
あと、焙煎後にチャフ(豆の皮)が剥がれやすい気がします。
サッと洗ったらザルをチャチャッと振って水を切り、深皿をセットしたピザ窯にジャーっとあけます。
豆の厚みが均等になるように伸ばして。
蓋をしめてスイッチをひねります。
ここで、ちゃんと窓を全開に、換気を万全にしてください。
焙煎終盤かなりの煙が出ますよ。
最初は低めの温度で蒸らして水分を飛ばします。
「1」の目盛り、160℃。だいたいいつも6分ぐらいこの温度。
たまに開けてかき混ぜます。蓋を開けることで、蒸気を逃す意図もあります。
豆の水分が飛んでカラカラっと軽快な音が鳴るようになったら温度を上げます。
「2」の目盛り250℃と、「3」の目盛り300℃の間。
その日の気温や、豆のサイズなどで適切な温度は変わってきます。
とりあえず真ん中あたりに合わせて様子見。
ときどき蓋を開けて、豆をかき混ぜるついでに色味を確認します。
ムラが大きいようならちょっと温度を下げて、色づきが遅いようならちょっと上げます。
あまりゆっくり焙煎しすぎると香りが抜けたような豆になってしまうので、熱を入れ始めてから20分以内に焙煎が終わるように調整します。
このへんは日によって違い、完全に感覚。試行錯誤を経て得たやつ。
「熱を入れてから○分、温度は○℃」と書けなくてすみません。
豆がだんだん色づいてきます。チャフ(豆の皮)も剥がれてきました。
写真撮影のために、蓋を開ける時間がいつもより長くなったためかムラが多いなぁ。
失敗編とあまり変わらないムラですが、もういい、今日は成功編。
焙煎ムラがあってもどうせ美味しいし。
徐々に煙が上がってきます。
いい感じに色づいてきました。
「パチッ、パチッ」という弾けるような音がしたら、それが1ハゼ。
ここで止めると浅煎り〜中煎りあたりの煎り具合になります。
深煎りにしたいので、もう少し熱を入れます。
このへんからモクモクモクモク大量の煙が出ますが、怖じ気づいちゃだめ。
ビビらずに熱を入れます。
ここからは秒単位の勝負。
1ハゼが終わり、「プチップチッ」という小さな音2ハゼが始まったぐらいで少し温度を落とし、余熱で火を入れます。
経験上、ここで温度を上げっぱなしにすると焦げやすくなるんです。
ここから蓋を開けてはいけません。
2ハゼが完全に終わる前に引き上げます。
そうすると深煎り(フルシティロースト、フレンチロースト)になります。
私好みの煎り具合。
うん、写真撮影のためにちょこちょこ蓋を開けていたから焙煎ムラ多いですね。これは仕方がない。
乾いたザル(水洗いに使ったのと違うザル)にあけます。
豆が極悪に熱いので、やけどに気をつけてください。
ここでダラダラ熱いままにしておくと香りが抜けやすいので、すぐ冷やします。
サーキュレーターの風量MAXで急速に冷やします。
チャフ(豆の皮)が舞い散って部屋がカオスになりますが、ここは平静を保ちましょう。
いいんです。掃除すればいいんです。
次男はチャフが舞い散る瞬間が大好き。
キャー!と歓声をあげて大喜び。(次男チャフまみれ)
床もこんな感じ。
あとで掃除機をかけましょう。
手で触れる程度に冷やしたら完成。
美味しそうにできました。
完全に常温になったら、保管容器に移します。
我が家で使っているのは島根県浜田市「ナマケモノ珈琲」の缶。
ふるさと納税でゲットしました。(ナマケモノ珈琲、美味しいです)
焙煎してから丸2日は、ガスが出るので蓋は密閉しません。
こんな感じで開けておきましょう。
3日目ぐらいから飲みます。
そのあとは日が経つにつれて味が変わっていくので、それも楽しみつつ。
私は5日目〜8日目あたりの味が一番好き。
淹れたコーヒーの写真を撮るの忘れちゃったけど、今回も大成功でした。
私、コーヒー焙煎の天才かもね!
♡を押すと小動物が出ます。