あお@女医ワーママ

地方で働くフルタイムワーママ。産後の暗黒期、夫婦関係、キャリなど。いいねやコメント、あ…

あお@女医ワーママ

地方で働くフルタイムワーママ。産後の暗黒期、夫婦関係、キャリなど。いいねやコメント、ありがとうございます。ブログなど→https://linktr.ee/ao_drmon / amazonアソシエイト参加中

マガジン

  • オタク的な考察あれこれ

    10年来のオタクが、ニッチな視点であれこれ考えます。

  • 産後の暗黒期から考える、夫婦関係あれこれ

    産後の暗黒期、夫婦・家族関係についての記事をまとめています。何かのヒントになれば幸いです。

  • 医療のこと。医者人生のこと。

    医療に関する個人的な意見を呟いています。研修医さん向けの記事も時々。

  • 体力のない女医ワーママの呟き

    女医&ワーキングマザーという激務を、乗りこなしているようで乗りこなしていない。ちょっと弱めの女医ワーママが人生について考えること。

  • 研修医さん、ちょっとお茶でも

    ”医師”になって間もない、初期研修医さんや後期研修医さんに向けて。 そろそろ中堅に差し掛かった”元・へっぽこ研修医”からの差し入れです。

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【自己紹介】女医ワーママあおって何者?

改めましてこんにちは。女医ワーママのあおです。 noteを書き始めて1年ちょっと。少し遅くなりましたが、自己紹介をさせていただきます。 女医ワーママ「あお」って? 地方の大学病院で勤務医をしています。医者9年目、32歳になりました。 2019年に第1子を出産。2020年からフルタイム(平日週4〜週5、月1回の休日勤務)で働いています。ワーキングマザー2年目。まだまだ手探りの日々です。 夫も勤務医をしています。フルタイム勤務医同士、試行錯誤しながら育児と仕事の毎日です

    • 葛藤と救済の物語。ミュージカル『ベートーヴェン』感想と考察

      2024年1月14日にミュージカル『ベートーヴェン』を観劇した。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの生涯の謎でもある、彼と、彼の「不滅の恋人」と称されるアントニー・ブレンターノ(トニ)との物語だ。 私が持っているベートーヴェンに関する知識はかなり乏しい。小学校の音楽室に飾られている肖像画、耳が聞こえなかったこと、酒浸りの父親に音楽を強制されたこと、モーツァルトよりも後の人物、というくらいだ。大のクラシック音痴のため、代表曲もほとんど知らない。「運命」の「ダ・ダ・ダ・ダーン

      • 笑いに織り込まれた自立の物語。ミュージカル「おかしな二人」感想

        去る5月14日、梅田芸術劇場で「おかしな二人」の千秋楽を観劇してきた。お花様のファンクラブ経由で「この日しか観られない!」と申し込んだチケットがまさかの全国ツアーの最終日、千穐楽も千穐楽、2023年ツアーの大千穐楽で、そのことを当日になって気づくという体たらくぶりだったのだが、無事に幕も上がり、ありがたく観劇することができた。 「おかしな二人」はニール・サイモン作、1965年に発表されたコメディだ。もともともとは男性二人が主人公だった作品だが、1985年に女性二人を主人公に

        • 「7:3」で夫を許すことにした

          昔から執念深い方だと思う。物忘れはひどいのに、嫌な記憶はなかなか消えない。よく言えばしつこい、悪く言えば恨みがましい。 そんな執念深い私が、産後クライシスからの夫婦の暗黒期を書き綴ったのが、今から3年前のこと。産前産後に積もり積もった怒りが消化できない。家事育児に協力的になった夫を許せない。否、許せないのではなく、自分自身が許したくないから許さないのだと気づいたのもこの時だった。 あれから3年。浮上と沈没を繰り返しながらも、私はまだ暗黒期のど真ん中にいた。意味もなければ

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          追い求めて20年。花總まりのエリザベートを見届けて

          花總まり、という稀代の娘役がいる。 私が彼女を知ったのは2002年の秋。今から20年前のことだ。ふとしたキッカケで母の友人から渡された「エリザベート(1998年宙組ver.)」のVHSが始まりである。その作品でエリザベートを演じていたのが、当時、宙組の娘役トップスターを務めていた花總まりだった。 作品の中で、彼女は16歳の初々しい少女時代から、悲しみと孤独を背負いながら亡くなる60歳のその時までを演じていた。歳を重ねるつれて変わる演技や歌唱。宝塚らしい豪華絢爛な衣装。当時

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          【合格しました!】2022年心臓血管麻酔専門医試験の振り返りと資料

          はじめに どうも。医師10年目くらいの麻酔科医です。 先日、というかまさに今日、心臓血管麻酔専門医の試験を受けてきました。 というわけで、簡単な振り返りと自作資料を置いておきます。 後述していますが、いろいろと検索不足で大幅にヤマを外したので、失敗談として参考になれば幸いです。みんな、私の屍を乗り越えていってくれ(涙) ちなみに試験対策ですが、オレンジ本(『心臓手術の麻酔』)を読み込むことでも、ガイドラインを読み込むことでもありません。対策はただ一つ。「どんな手を使って

          【合格しました!】2022年心臓血管麻酔専門医試験の振り返りと資料

          社会には誰がいるんだろう? 「社会復帰」「社会進出」に感じる違和感

          ネットをふらふらしていると、気になるワードが目に入った。 半年くらい前から「社会進出って変な言葉だよね」と感じていたのだが、それと同じ種類の意見だな、と思った。 女はそれまでどこにいた? 「女性の社会進出」という言葉が使われるようになって久しい。最近では「パパの家庭進出」という言葉も使われ出している。 「女性の社会進出」と「パパの家庭進出」が対であるとしたら、その両者が意味することは以下のようなものだろう。 女性の社会進出:女性が仕事をする パパの家庭進出:パパが

          社会には誰がいるんだろう? 「社会復帰」「社会進出」に感じる違和感

          真人間なんていないと言いながら、真人間になりたいと思ってしまう

          不合格通知はたいてい、薄っぺらい封筒で届くものだ。 先日、一通の封書が届いた。開封すると中には折り畳まれたA4用紙が1枚。その一番よく見える場所に「お引受け見合わせについてのお知らせ」と書いってあった。「あなたは我が社の医療保険には加入できませんよ」という文章を格式高く書くとこうなるのかと、私は妙なところで感心してしまった。 いろいろと思うところがあり、医療保険への加入を考えていた。「保険はいらない」という意見があるのは十分承知した上で、それでも自分の所得諸々を考えて加入

          真人間なんていないと言いながら、真人間になりたいと思ってしまう

          「ミャクミャクさま」が大正解だった理由を考えたけれど結論は出ず、とにかくネーミングの大勝利だったなという話。

          3年ぶりの夏コミ(コミックマーケット100)が開催された。 コミケの楽しみ方は人それぞれ違うが、地方でtwitter参加をしている身としてはやはり、コスプレが楽しみだ。 お気に入りはトトロ。 ヤマダ電機も力作だと思う。 少し前に流行った、あの方もいた。 というわけで今日は、深夜のテンションのまま、「ミャクミャクさまって、ネーミングの大成功例だよね」という話を書いていく。 ミャクミャクさまとは? ミャクミャクさまとは、2025年の大阪万博の公式キャラクターだ。その独

          「ミャクミャクさま」が大正解だった理由を考えたけれど結論は出ず、とにかくネーミングの大勝利だったなという話。

          育児が私を置いて行く

          とある夜の一コマ 息子は寝相が悪い。 寝かしつけの最中から、これでもかというほどゴロンゴロンと移動する。布団の端から端まで、立ち上がっては歩き、寝転がり、体の上に乗り、乗り越え、また立ち上がり。 完全に目を覚ましているのではなく、うとうとしているようにも見えるのに、足取りは意外としっかりしている。「よく動く」赤ちゃんだった息子は、幼児になった今でも、一日の終わりのその瞬間まで動かずにはいられないらしい。 その活発な寝相は、ときどき、私にえらく深刻なダメージを与える。

          育児が私を置いて行く

          「俺の代わりに稼いできてよ」にモヤる理由

          夫に家事育児をしてくれと言うと 「俺の代わりに生活費を稼いできてくれ」 と言われ、妻が言葉に詰まる。
 やはり妻には家計を支える覚悟がなかった。 twitterを周回していると、しばしば目にするエピソードだ。 育児に協力してほしいと夫に要求する妻。夫は「やってもいいよ。じゃあ、代わりに稼いできてよ」となぜか得意げに答える。妻は返答に困り、そこで話し合いは終了となる。 「やっぱり女は仕事をしている男の苦労なんて分かってないよね。子供を育てて育てて家のことをしている楽な

          「俺の代わりに稼いできてよ」にモヤる理由

          産前に話し合いができなかったのはなぜか

          少し前に、産後のことで質問を受けた。「産後の暗黒期は、事前の話し合いなどで避けることはできなかったのでしょうか」と。 それとほぼ同じタイミングで、Twitterでも似たようなコメントをいただいた。その時に徒然と考えたことを、書き留めておこうと思う。 結論から言うと「産前に、産後やこれからのことについて話し合っておくことは望ましい。しかし、産後に起こりうるすべての状況を想定することは困難であり、心身ともに話し合いができる状態ではないかもしれない。夫婦間の議題や問題は絶えず変

          産前に話し合いができなかったのはなぜか

          「少子化だから子どもを産んで高齢者を支えてね」と子どもに伝える前に考えたいこと

          「少子高齢化」という言葉を初めて聞いたのは、小学校6年生のことだった。 よく晴れた日、教室には大きな窓があって、青空と白い雲がよく見えた。教科書には2つの人口ピラミッド。綺麗な3角形と、鐘のような棒グラフ。昔は子供がたくさんいて、高齢者が少なかった。だから一人の高齢者を何人もの若者が支えられた。けれど今は、高齢者が増えて子供が減っている。このままいくと一人の高齢者を1人か2人の若者で支えなければならない、と。 客観的な事実が載せられた教科書の一ページ。その紙切れ一枚に、私

          「少子化だから子どもを産んで高齢者を支えてね」と子どもに伝える前に考えたいこと

          「女だから」が激突する。キントリが描く3人の働く女

          本記事は、2022年1月3日に放映された「新春ドラマSP 緊急取調室 特別招集2022」の内容に言及しています。作品とは一切関係がありません。内容のネタバレも含んでおりますので、閲覧の際はご注意ください。 今年は、男女雇用機会均等法が制定されてちょうど40年だ。 今の日本には、さまざまな年代の「働く女性」がいる。均等法前から働いてきた60代の女性、総合職へとキャリアを進めた40−50代の女性、さらにはそのあとの、産休育休が当たり前に存在する我々30代。 女性が働く環境は

          「女だから」が激突する。キントリが描く3人の働く女

          「子どもがいてもバリバリ働けます」は言わない

          ワーキングマザー生活も、もうすぐ2年になろうとしている。やっと2年、ようやく2年、まだ2年。ワーママ歴が10年、20年を超える大先輩たちがいる中で「ワーママのなんたるか」を語るにはまだまだ若手。暗中模索、試行錯誤の日々。ワーママライフの攻略本は、現在進行形で作成中だ。 それでも、この2年間で「やっておいて良かった」とことがあるとすれば、それは「子どもがいてもバリバリ働きます、とは絶対に言わなかった」ことだろう。 子どもは子宮に戻せない 「仕事と家庭、どっちが大事なの?」

          「子どもがいてもバリバリ働けます」は言わない

          32歳、ギャルになりたい。

          「若者」の定義は国と時代によって変わるらしい。 2014年版「子ども・若者白書」では若者は「15歳〜34歳」だった。それからさらに少子高齢化が進んだ2021年、若者は「40歳未満」にまで広げられることもあるらしい。 人生100年時代。労働者年齢と同じく、若者の年齢も引き上げられていく。そう言えば、「30代なんてまだまだギャル」とおっしゃっていたワーママさんがいたと思い出す。 30代はギャル。 その言葉が出てきた瞬間、なぜか私は猛烈に願った。ギャルになりたい、と。 ギ

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