高瀬隼子「おいしいごはんが食べられますように」
高瀬隼子著「おいしいごはんが食べられますように」読了。
芥川賞受賞作品。
読み終わった姉が譲ってくれました。
∞------------------------------∞
会社員の日常がテーマでしたが、救いのないストーリー…。
主人公の男性が「人として」病んでる感じ。
「悪気のない善人」が、人を傷つけてることってあるよな…と、芦川さんにまつわるエピソードには共感しました。
「特別扱いをしてあげてる俺」に酔ってる男にも、そう言えば心当たりがあるかもしれない。
頑張ってるのに空回りする損するタイプの女の子が、損したままで終わるので、読後に「なんだったんだろ?」感はある。
「誰かを許せない時は、本音ではその人みたいにありたい」とも言うから、芦川さんみたいな人にイラつく時は頑張りすぎてる時…と力を抜くのが良いのだろう。