「GO OUT」に、明日をみつけた
私は元々、根暗な人見知りでして、25歳くらいまではインドアな趣味ばかり追っていました。(もうアラフォーですけど)
とはいえ、そのインドアな趣味といっても、ゲームとかは疲れてしまうので社会人になってからはほとんどやらなくなりましたし、マンガもほとんど読まなくなりました。また、そもそもゲームやマンガの趣味も、別にインドアな面ばかりでもなく、関連するイベントなど、どんどん外に向かっても行っているような世の中の印象もあります。
インドアな趣味ばかりの25歳、という表現ですが、正しくは「いわゆる無趣味」な状態で、仕事中心の生活で、適当にヒマな時間はネットをしていたり、時々服買ったり、家具買ったり、みたいな程度でした。
その背景には、仕事の日に疲れ果てていて、休みの日に何もする気が起きない。そしてまた休み明けに仕事に明け暮れる。まあ負のループとも言える状態にあったと言えます。
そこに30代にして風穴を開けたのが『車とキャンプ』なのですが、今回は私のキャンプ遍歴を書いてみながら、大きくマインドが変化した流れを書いてみようと思う休日記事となっています。
今回は、購買動向の気づきをまとめたいのか、ただ趣味のキャンプについてアピールしたいのか、よくわからない記事だと思いますが、完全にプライベードモードで書いたモノとなります。最終的には、コンサル的に購買行動にも触れた内容となっていますので、お許しください。
キャンプのきっかけは2017年(5年前)
ということで、歴5年程度のニワカキャンパーであります。しかもここ3年くらいは、なかなか行くチャンスがなく、実稼働期間は実質2年程度です。ですのでガチ勢とはレベルの差が明らかにありますので、キャンプテクということでの参考になることは、当記事にはほとんどありません。
そもそもは、休日にクライアント先での、キャンプというか日帰りバーベキューイベントにお呼ばれしまして、初めて大きくそびえ立つヘキサタープ(日よけですね)と、焚き火台でのバーベキューを体験したのが、「ちょっとやってみたいかも」のきっかけでした。
今思うと、少し大げさではあるのですが、そのタープの立っている姿を見て純粋に「かっこいい」と思いました。初めてファッションに目覚めたときと同じくらいの衝撃です。
そしてハッキリと言える事は、この日の出来事がキャンプに目覚めるきっかけなのですが、入り口が『アウトドアの良さを知った』ではなく、『ただただ、何かかっこいいから、自分もやってみたい』という、まさに形から入った典型的パターンとなります。
とりあえず、色々調べてみて安いギアを揃える
自分でも、仮にキャンプを初めてみたとしても、正直長く続けられるかどうか?というと、自信はありませんでした。
まずは、「タープ」と「バーべキュー用焚き火台」と「イス」を買ってみよう!と思ったのですが、勿論価格はピンキリで、高いものを求めればキリがないのですが、ひとまず「タープ」で、たまたま値引されていたものを10,000円以下で購入したと記憶しています。
それでも、頭の中では『もし1回で行かなくなったら、1回あたり10,000円』『4回使ったら、1回あたり2,500円』などと、変な計算を頭でして、悩みに悩んで購入しました。レンタルもあったりしますからね。
で、キャンプと言えばイメージは「テント」と「寝袋」だと思いますが、とりあえず【日帰りキャンプ】をやってみて、次は【コテージに泊まってみて】、いよいよテントで1泊したいと思った時に【テントや寝袋、その他を買おう】と考えました。
一応遍歴という事で、ここから小見出しで過去撮影した写真をご覧下さい。(人物にはすべてモザイクを入れております)
キャンプ遍歴(※一部)でございます。
おおよそ、2017年から2019年に撮影したものです。
という事で、初の日帰りキャンプ
とりあえず、友人達で集まって肉食うだけで楽しい。
そして、コテージ泊1回目
確か2月とか、めちゃくちゃ寒い時期だったと思います。
奥様とのデイキャンプ(日帰り)のいくつか
ただただ、ダラダラしますが、日帰りなので結構忙しいです。本当の意味ではゆっくりするのが難しく、チェックアウト時間をかなり気にする必要もあったりします。ただ初めてのキャンプにはデイキャンはおすすめは出来ます。
友人たちとのデイキャンプ(日帰り)
ちょっと、こなれてくると色々やりたくなります。
有名な、那須の某キャンプ場のコテージ泊
立派なコテージにも泊まらせていただきました。順調(?)にキャンプ用品が増えていきます。
いよいよ、テント泊へ
テント泊は夫婦でしか行っていませんが、いくつか。
この流れで考える、購買行動
ざっと遍歴をみていただきましたが、実は1回目の日帰りキャンプによって、完全にキャンプにハマってしまいました。
そもそもの動機は「かっこいい」から、だったのですが、
外で食べるご飯うまい
自然の中での空気うまい
炭火を使ったご飯うまい
ということで、すべてにおいて、室内・インドアでは叶わないものばかりで、しかも東京では味わいにくいことばかりです。そこが、キャンプにハマっていく大きなきっかけであります。
もちろん、イスに座って炭火で肉を焼きながら、タープの立っている姿を見て、なんかニヤニヤしたり、前よりも早く、上手に設営出来たなあ、とか何だか普段の仕事ではあまりない達成感を味わうことも、大きなインパクトでした。
同時に、派生する趣味に目が向くようになりました。
先程、肉や、燻製、調理画像などもあったと思いますが、キャンプが起点となって、自然に色々挑戦してみたくなったと記憶しています。そういう時には、Youtubeで簡単に調べられちゃうので、本当に便利な時代です。
でも本気度が増してくると、やっぱりなんだかんだ書籍(電子版問わず)を買って熟読していたので、動画は受け身的には便利なメディアですが、積極的に情報を取りに行きたい時には、ちょっとまどろっこしさを感じてもいます。最近動画を倍速で見るようになっているのは、良いのか悪いのか…
そして、それから起きた変化が「生活にリズムが生まれた」でした。
具体的に書きますと、仕事が終わって、その夜自宅で一息ついている時に、今まではダラダラと時間を浪費していたのですが(インターネットを適当にみたり)、
キャンプを初めてからは、いろいろとキャンプ場を調べて、計画を立てたり、新しいキャンプ道具をネットで調べてみたり、余暇時間にやりたいことがハッキリとしました。
正直な所、15分とかの余暇でも、ダラダラとネットをしている15分と、目的がある15分では、全然充実度が違って、まずそれだけでも翌日の仕事への活力が変わりました。
また、具体的に「来週末にキャンプに行く!」と決まると、その前にある結構重めな案件とかも、「気分よくキャンプに行くためにも、絶対成功させる!」という、謎な動機で頑張れていたのも事実です。
そして、実際にキャンプに行って、帰宅後翌日の仕事は、体は疲れているものの、充実感でまた仕事を頑張れる、という感じでした。
実際には、数ヶ月に1回行ければ良い方、くらいの余暇しかありませんでしたので、ほとんどは、仕事が軽めの日(完全に1日休みの日って、結構少なかったので)に、半日だけキャンプ用品のショップに寄ってみたり、キャンプ動画を見て勉強したり楽しんだり、ネットショップを見て、購入を悩みまくったりと、事前準備系の方が多かったかもしれません。
俗に言う「キャンプ沼」
キャンプに実際に行くと、新たなキャンプ用品が欲しくなります。
例えば、隣のサイト(区画)の方が使っているモノが「いいなー」となったり、何かしらの不便さを感じたときに、そこを解消出来るツールが欲しくなったりします。
そして、もしも新しいキャンプ用品を手に入れると、使ってみたくなるので、キャンプに行き、また欲しくなる…このループにハマります。
私は、キャンプ用予算をガチガチに縛っていたので、頻繁には買わないし、買えない形にしていたのですが、欲しいものリストは常にパンパンな状態でした。
「物欲」は、程度の問題はありますが、全くないよりは、ある方が健全だと思っていますので、実際に散財していると「まさしく沼」なのでしょうが、私にとっては前述の通り「生活にリズム生まれた」という感じでした。
(少し前に、物欲テーマで記事書いております)
当記事タイトルの意味合い
前提として、すべての人が屋内で仕事をしている訳ではありませんので、もしも基本的な仕事が屋外の方や、アウトドアに近い仕事の方にとっては、当てはまらない可能性もあります。
(例えば、キャンプ場で働いていたりすれば、違う環境の方が活力になるでしょうし)
ですので、前提としては「屋内で仕事をしている人にとっての活力」となります。
元々、ダラダラとインターネットで時間を消費していた私ですが、最近の考えとして「WEB関連の趣味は、簡単に何処でも出来てしまう」があります。
ほんの20年前は、インターネットと言えばパソコンでやるもの(つまり屋内のそれなりの基礎環境があって)でしたが、今となっては、どこでだってスマホ1台あれば出来てしまいます。
正しく表現すると【WEBサービスを楽しむために、場所や環境は関係ない】ということだと思います。(さすがにネット回線が来ていないとダメですが)
特にWEB関連の中でも、自分がアウトプットする様な趣味ではなく、エンターテインメントを受け取る側や、ゲーム性の強いものであればあるほど、何処でも出来るのは利便性でもありますが、自分の周辺環境の変化が想定内でしかない、と感じます。
私自身も、Youtubeは結構見ますし、SNSも追う(見る専)ので、趣味の一つではありますが、隙間時間でぱっと楽しめる反面、メリハリも弱いような気がしています。
楽しかった時間のような気もするし、いつも通りの日常のような気もして、なかなか活力になっている気がしないと感じています。
なので、「室内・自宅・インドアではどうやっても出来ない、アウトドアな趣味」というのは、私にとって日常とのメリハリが解りやすく、次の日常に向かう活力にしやすいと感じています。
もっと上手く、違う形で明日への活力を見出している方もいらっしゃるかとは思いますが、私にはコレが今の所ベストです。
とはいえ、こういう情勢が続いていて
巣ごもりが大なり小なり続いている情勢であり、なかなか安易に「GO OUT」とは出来ない期間が続いています。
そして、同時に私は娘の誕生も重なっているため、さすがにキャンプに連れて行くには3歳以降かな、と思っていますので、実は2019年秋からはキャンプには行けていません。
そのストレスだけが理由ではありませんが、私は2021年1月に東京を離れ、庭がある戸建物件を条件に、郊外に引っ越しました(賃貸ですけど)。
もうすでに、ずっと「インドア」を求められ続けているのにも限界が来て、でも「アウトドア」にも簡単に動き出せない私の選択がこれです。
タープは残念ながら、庭の広さの問題もあり、ピシッとは張れないので、少し不満ですが、それでもすごく楽しい。さすがに火は使えないのですが、本当は肉焼きたい。
「イン・アウト」+「プライベート・パブリック」
私にとっては、今は「インドアとアウトドア」の区切りが曖昧であるもの、が一番購買動機として強くあり、その境界線を曖昧にしたものに惹かれます。
また同時に、不特定多数との接触が気になる時期ですので「プライベート感(自宅的)とパブリック感(公共的)」のバランスも大切ですし、そしてプライベート感は、巣ごもりの中、もう充分に満喫してきたのがこの数年だと思います。
いつの日か本当にアウトドアでも使えるもの、という視点であったり、巣ごもりを安易に強制されていないモノ、の方が、今の私には刺さるようですし、誰かに見られているようで見られていない。でも見て貰いたいようなアピール欲の感じ。ここを両立出来るようなモノを、心理的には求めています。
とはいえ、これは東京都内・都心部ではなかなか叶えにくいことでもありますので、実はその潜在的なストレス(顕在化しているかも)に対する仕掛けが出来ると、
都内なので、対象となる人口も大きく、ビジネスチャンスがある思っていますが、そもそも「インとアウトの境界が、意味があって曖昧な商品が何であるのか?」は非常に難しい所です。でも、考えるのだけはすごく面白いです。
うーん、マーケティングというレベルの視点ではなく、私はただの消費行動考察オタクでもあるのかも…
東京で庭付きの家はかなりハードルが高いですし、私も都内暮らしの時期はずっと、賃貸アパート・マンションです。せいぜい小さなベランダがある程度が現実だと思います。(ベランダすらないマンションにも住んだけど)
プライベート感のあるキャンプ場は、普通はなかなかありませんし、山奥にや清流キャンプなどは、初心者にはハードルが高すぎます。
で、私が提案をした所で、特に何も起こらないのですが、
企業とキャンピングカーレンタル会社が組んで、比較的予約が空きそうな(イメージでしかないですが)平日限定で、福利厚生的な形で、企業が時に平日休暇を促進し、社員価格でレンタル出来る様にするのはどうでしょうか。
あまり大型なキャンピングカーだと運転も難しいので、軽バン(軽自動車ベース)や大きくてもハイエースクラスなら、なんとかなるかも、と思いますので、
そこで「インとアウト」の境界がやや曖昧で、「車内のプライベート性とキャンプ場でのパブリック性」を両立出来るような、キャンピングカースタイルのキャンプを、企業側が推進するのが良いのではと思っていたりします。
初心者にもハードルが低くなりますし、そういう所が増えれば増えるほど、平日、土日の分散化が進む事にもなりますので、道路渋滞やキャンプ場の集客の偏りも減りますし、地方への往訪ハードルも軽くなるのではないでしょうか。
まあ、私よりもこのあたりのことを深く考えている方は山のようにおりますので、当記事は、最近キャンプに行けていない私のぼやきとして、ここに書いておきます。
とんでもない長文になりました。
ここまでお読みいただいた方、ありがとうございました!
(追記)
画像中に「DOD」製品が多数登場しますが、関係者ではございません。私は「DOD」前身の「DOPPELGANGER OUTDOOR」の時代からのファンであり、実は最近の「DOD」のことは、不勉強です。その辺りはご容赦ください。
コジマサトシ/トナリコネクト
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