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苺は断じて甘くないっ!!

どうも「苺が特に好きでも嫌いでもない派」となりのソクラテスです。
私は幼少期からずっと思っていました。「苺って別に甘くなくね…??」練乳掛けるのがデフォルト設定の私はそう考えていました。
しかし、先日家族で苺を食べた時のことでした。家族がみんな口をそろえて「この苺は甘い!!」と言っておりました。私が苺は等しく酸っぱいものであると持論を展開すると鬼の首を取ったかのような総攻撃。悲しい!!

苺が大好き!!苺は甘い!!! そう思う方もいるでしょう。そんな方々を否定したいわけではないのです。しかし周りに流されて自分の考えを持てず、誰かが言っていたからそう思っているだけの可能性を一回考えてほしい!そう思って今回ネットでかき集めてきた知見をもとに苺が甘いかを今一度考え直そうではないか!

※以下苺のことをイチゴと呼びます。なんかそのほうが科学的な気がするからです。


第1章 糖度計の落とし穴

よく甘さの指標として使用されるのが糖度計です。この糖度計実はドッキリ企画もびっくりな落とし穴があります。それが「糖度は光の屈折率によって決まる」という罠です。
非常に簡単に説明すると同じ濃度の食塩水と砂糖水なら食塩水のほうが糖度は高くなります。これは食塩水のほうが水の屈折率が砂糖水よりも高いからです。果物だとレモンのほうがイチゴよりも基本的に糖度は高いです。多分この時点でイメージと違いますよね笑
※水の屈折率から算出した、濃度1%砂糖水での屈折を1糖度(1ブリックス)と呼んでいる。


第2章 イチゴに含まれる糖の種類

糖質は主に単糖類、二糖類、多糖類に分けることができます。とても簡単に説明すると粒(分子構造)の大きさが違うということだけ覚えてもらえるとOKです!
甘さはこの粒を味蕾の味覚受容体がキャッチすることによって感じることができると考えられています。ご飯やパンの糖質が高いのにそんなに甘く感じないのは多糖類であるデンプンは粒が大きく、味覚受容体がキャッチできないからです。野球のグローブにバスケットボール投げつけてもキャッチできない感じです笑 
ご飯を噛んでるときにほのかに甘みを感じることもあるかと思いますが、それは唾液に含まれるアミラーゼという酵素によってデンプンが分解されて粒が小さくなるからです。

話がそれてしまいましたが、果物の甘さは主に二糖類の一種である果糖(フラクトース)やブドウ糖(グルコース)などからくるものです。これは味覚受容体がキャッチできる粒の大きさなので甘さを感じます。ということは、イチゴの果糖の含有量がわかれば相対的に甘いかどうかわかるわけです!


第3章 イチゴの糖質量

イチゴの果糖やブドウ糖の量を調べてほかの果物と比べれば、相対的にイチゴの甘さがわかりそうです。では、実際に比べていきましょう!

果物100g中の糖質の量

上の表が果物の糖質の量です。
スクロースというのはブドウ糖と果糖が合体したもので、ほぼ砂糖と思ってもらって大丈夫!
100g中なので水分が多い果物は糖質が低く出る傾向がありますが、(メロンとかもっと多そうだけどほとんど水分ですもんね)口にはいる量が大体20gくらいだと思うので、一回に接種する糖質の量は水分量が多くてもあんま関係ないかと思ってます。
イチゴは予想を超えて最下位でした笑


あとがきと今回本当に伝えたかったこと

甘さというのはあくまで味覚受容体というセンサーが感知、最終的に脳が判断するので絶対に個人差はあります。タイトルと違うこと言ってますけど見逃してください…
今回の記事で本当に伝えたかったことは、世間が「これは甘い!おいしい!」と言っているのを聞いて、「みんなが言うようにこれは甘いんだ、おいしいんだ」と思考停止するのは哲学的によくないよねってことでした笑
実際にはイチゴが甘いか甘くないかなんてものは個人的な主観であって正解なんてあるわけないのですが、あくまで「今の科学ではこう考えられるよな」って推論を立てて調べていく。この姿勢が現代人にとって一番大事なんじゃないかな?ってのを伝えたかったのです。
まあそれはそれとして、イチゴは甘いと一方的に非難した家族にこの話をしたら「面倒くさい」と一蹴されました…涙
まあ確かにこんなこと言いだす奴は結構うっとうしいので、皆様も発表する際はほどほどにしておくことを強く推奨いたします笑


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