コロナ後遺症とME/CFS関連のUp-to-date①
新型コロナウイルスに関係する内容の可能性がある記事です。
新型コロナウイルス感染症については、必ず1次情報として厚生労働省首相官邸のウェブサイトなど公的機関で発表されている発生状況やQ&A、相談窓口の情報もご確認ください。またコロナワクチンに関する情報は首相官邸のウェブサイトをご確認ください。※非常時のため、すべての関連記事に本注意書きを一時的に出しています。

コロナ後遺症とME/CFS関連のUp-to-date①

5月、8月にコロナ後遺症とME/CFSについて書いたが、比較的最近の情報がMedscapeに出てたので、示されている参考文献を確認しながらまとめる(前と同じく、非特異型のコロナ後遺症にフォーカスする)

米国CDC「新型コロナウイルスの長期影響」

CDC(米国疾病管理予防センター)は新型コロナウイルスの短期影響と長期影響を学ぶように取り組んでいる。多くの患者が回復している一方、急性期回復後に、倦怠感、呼吸困難、咳、関節痛、胸痛、またブレインフォグ、抑うつ、筋肉痛、頭痛、弛張熱、動悸が続く患者が出ている(また多くはないもののより深刻なものとして、心筋炎症、肺機能異常、急性腎障害、発疹、脱毛、嗅覚味覚障害、睡眠障害、集中力低下、記憶障害、抑うつ、不安、気分変化なども報告されている)長期影響はまだわかっておらず、調査を続ける。

米国NIH「新型コロナウイルスの治療ガイドライン:臨床スペクトラム」

NIH(米国衛生研究所)は新型コロナウイルスの臨床スペクトラムのガイドライン内に、急性期後の継続症状や臓器障害の話を入れている。後遺症の時間枠の定義は確立していないが、CDCからの提案は発症後4週間以降も症状継続であると紹介している。後遺症は外来患者を含む軽症例でも現れる。

8月に書いたCDCとイタリアの報告の紹介に加えて、妊婦中の報告もあること、またアイルランドからの11月の報告が紹介されていて、COVID19急性期から回復した128名中 (49.5±15歳、女性54%)、52%(67名)が中央値10週間で、倦怠感を訴えている。コロナの重症度とコロナ後の倦怠感に関連はなかった。

また神経や精神の症状の報告もある。不安や抑うつ。60歳以上よりも若い患者での精神症状。中国からの報告ドイツ・米国の研究者のまとめによると、頭痛、目の見え方の変化、難聴、味覚嗅覚障害、運動障害、四肢のしびれ、ふるえ、筋痛、記憶障害、認知機能障害の症状があらわれている。

英国NICE「新型コロナウイルスの迅速ガイドライン:長期影響の管理」

NICE(英国国立医療技術評価機構)は新型コロナウイルス感染からの新たな症状・持続症状が4週間以上続く成人、小児、若年のために、長期影響に関するガイドラインを作っている。コロナ後遺症に関わる時間軸の定義も設けている。

・急性期:徴候・症状 4週まで
・持続期:徴候・症状 4週~12週まで
・コロナ後症候群:新型コロナウイルス感染中または感染後から12週以上しても徴候・症状がおさまらず、また他診断では説明がつかない

よくみられる症状は以下のとおり(症状は多様で多岐にわたり、以下に限定されるものではない)

・呼吸器症状:息切れ、咳
・心血管症状:胸部圧迫感、胸痛、動悸
・一般症状:倦怠感、熱、痛み
・神経症状:認知障害(ブレインフォグ、集中力低下、記憶障害)、頭痛、睡眠障害、末梢神経症状(刺すような痛み、チクチクする痛み、しびれ)、めまい、せん妄(高齢者)
・消化器症状:腹痛、吐き気、下痢、食欲不振・減退(高齢者)
・筋骨格症状:関節痛、筋肉痛
・精神症状:抑うつ、不安
・耳鼻咽喉症状:耳鳴り、耳痛、喉の痛み、めまい 、味覚・嗅覚障害
・皮膚症状:発疹

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コロナで命を落とすハイリスクは高齢や基礎疾患とされているが、コロナ後遺症は若年でも起きている。たとえ命を落とさなくても、就学・就労・日常生活に大きな支障が出る症状が続いて、ME/CFSに至ると、生活や将来がめちゃくちゃになることがある。新型コロナウイルス感染症は全ての方が感染せぬよう注意することが望ましい。

(Medscapeの記事はまだまだ続きがあるので、そのうち②を書く予定)

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