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MICHIRU RPA ブートキャンプ2019

 コストを抑えてRPAを導入できると噂のMICHIRU RPAを使ってみたい!ということでMICHIRU RPAブートキャンプへ参加してきました。このブートキャンプはMICHIRU RPAが開催し、1泊2日で基本操作をマスターするというものです。そんなに参加者いないかな?と思ってましたが、全国からユーザーさん、販売代理店担当者さん総勢20名ほど参加されていました。RPAを操作することが初めてでドキドキしましたが、その内容を報告します。

まえおき

上記の図を知ってる人も多いかもしれませんが、この図は日本でのテクノロジーが生まれて社会に浸透するまでの流れを表しています。RPAのことをあまり深く理解していない人が多く、「RPAすごい!」「なんでも自動化できるのか!」と皆が大きな期待を寄せていた時期は実はもう過ぎており、RPAは現在、幻滅期に入っています。「なんだ、これはRPAじゃできないのか、がっかり」という段階です。RPAが有名になることで、社会が本当の意味でRPAを理解し始めた時期となります。幻滅期というとネガティブに聞こえるかもしれませんが、社会へ浸透していく、役割がはっきりとして具体的に導入が進められていく、といった実は良い時期でもあります。おそらくこれから社会でのRPAの導入が本格的・一般的になっていく中で、今の段階でRPAに触れ、なにができるのか?は最低限理解しておく必要があるでしょう。

中小企業向けのMICHIRU RPA

実は世の中にはすでに多くのRPAツールが存在しており、大企業でのRPAの導入というのは結構進んでいます。中小企業ではまだまだ高価で手が出しづらく、大企業ほどの大量データの作業というのも多くなく、費用対効果もそこまで大きく出しづらいです。しかし、中小企業でもRPAを導入することで自動化できる部分は存在し、その積み重ねで大きく効率化を図ることは可能です。MICHIRU RPAなら月額5万円でロボットの作成数、稼働数無制限で使うことができるので、中小企業でも小さな作業から導入しやすく、リスクの小さいスモールスタートをすることができます。

ブートキャンプでやったこと

今回のMICHIRU RPAブートキャンプでは実際にパソコンを使ってRPAロボットをつくり、動作させてみるところまでやりました。

1日目 PM

インストールからRPAの説明、操作の説明が主でした。MICHIRU RPAでロボットをつくっていく方法はシンプルで、人間がパソコン上で行うマウス・キーボード操作など一つ一つをタスクと呼ぶんですが、そのタスクを順番に設定していくだけです。ただ、マウス・キーボード以外の操作、例えば今日の日付を取得する、繰り返し作業をさせる、条件によってこのタスクを飛ばす、などプログラミング的な要素も少なからずあり、(ノンプログラミングで作れるが条件分岐などの考え方は必要)プログラミング未経験者の参加者も多かったので、丁寧に説明してもらいました。

2日目

名簿のCSVファイルをkintoneの中にある顧客管理アプリへ自動で登録してくれるロボットを作成しました。下記リンクに作成したロボットを実際に動かしている動画を掲載しています。

https://www.e-toms.com/shizuoka-cloud/michirurpa_sample.mp4

最初、[自動操作開始]をクリックしてからはあとはなにも触っていません。予め作っていたタスクの流れ通りに作業がどんどん進んでいきます。エクセルのリストを順番に登録していきますが、ここでは条件分岐と繰り返し処理を組み合わせて、リストが空白の行にいったときに作業を停止するようにしてあります。

MICHIRU RPAにも苦手なことがある

操作し始めたときは、「RPAなんでも自動化できそう!」と思いましたが、実際につくっていくとなにができてなにができないのかが明確になっていきました。MICHIRU RPAは基本的にはデスクトップスクリーンをスクリーンショットを取り、その画像の中で基準点を設定し、その基準点からの距離でクリックする場所を覚えさせています。なので、使用するアプリケーションの画面構成が変わるとクリックする場所がずれるので、うまく流れなくなります。インストールして使うソフトウェアなんかは頻繁に構成が変わることがないのでいいですが、クラウドサービスなどは日々バージョンアップして構成が変わっていくことが多いので、動作がうまくいかなくなる可能性があります。

まとめ

実際にRPAを操作してロボットをつくってみて、やっとRPAにとって得意なこと、苦手なことが把握できました。今まで RPAについてどんなものかを理解はしていましたが、実際にどういう業務なら自動化できるのか?までは細かくイメージすることができていませんでした。今回、このブートキャンプに参加することで、実際に操作方法を学び、作業を自動化するまでの一連の流れをつかむことができたので、これから日々の業務のなかで自動化できるポイントが見えてくるんじゃないかなと思います。

地方のクラウドインテグレータとして

今回の参加者の中には全然ITに関するリテラシーが高くない方々も多かったですが、みなさん意欲をもって取り組んでいましたし、そのような方々でもRPAのみならず、その他のクラウドツールにも興味津々で、少しずつ社会に浸透していってる感覚を覚えました。これからRPAがもっと社会に広がり、さらにAIも浸透していく流れのなかでは、やはり人が人としてやるべき仕事を全うしていくことが求められていくと思います。ただ、その環境をつくっていくためには自社の業務を効率化していこうというポジティブな人員が車内にいることが不可欠で、ここまでRPAが安価になってきているにも関わらず、そういう人がまだまだ少ないというのは危機感を持つべきではないでしょうか。(特に地方ではまだまだ)トムスでは地方のためのクラウドインテグレータとして、ツールを紹介してくかたちを整備している途中ですが、紹介するだけではなく実際に首都圏や敏感な企業界隈での肌感や社会の状況も伝えていけたらと思います。

補足

今回のMICHIRU RPAブートキャンプへの参加特典としてMICHIRU RPAの無償ライセンスを3ヶ月間獲得することができました。こんなことも自動化できるのではないか?という視点で日々の業務に取り組んでいきたいと思います。

TOMS 小野塚




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