見出し画像

介護職員が知っておきたい介護の基礎

介護という言葉は、今や当たり前のように使われている言葉ですが、その意味や目的について学ぶ機会は少ないと思います。

「学校で習ったような気がするけど、忘れてしまった」
そんな方のために、復習の意味を込めて介護の基礎を紹介します。

1.介護という言葉

介護という言葉は、介護用品メーカーである「フットマーク」の社長(当時)磯部成文氏が「介助」と「看護」を組み合わせて作った造語であり、1984年に商標登録されたようです。

介護=介助+看護

※ただし介護という言葉自体は、1892年にすでに法令上では記述がある

2.介護の目的

介護は高齢者、病人、障害者といった日常生活に支障がある人を世話することで、自ら望む行為を自立的に達成させ、社会に参加させることを目的としています。
そして介護に必要なものは、主に3つあると言われています。

🔶介助
🔶指導・助言
🔶見守り

この3つを対象者に応じて使い分けていき、自立に向けた関わりをしていきます。
介護は、ケースワーク(個別援助技術)グループワーク(集団援助技術)の2つによって提供され、主体的に生活できるよう援助がされています。

3.介護に必要な3つの役割

主に介護現場で求められる役割には、3つあります。

🔶介護
🔶看護・医療
🔶その他

🔶介護
入浴、排泄、食事などの介助をおこなう身体介護。掃除、洗濯、調理などをおこなう生活援助。認知症患者を世話する問題行動関連行為などを指します。

🔶看護・医療
日常生活動作や電気刺激やマッサージなどによるリハビリテーションである機能訓練関連行為。医師の指示に基づく病状の観察や身体の清掃などをおこなう医療関連行為。治療や服薬の指導管理、療養上の相談や支援、口腔内の清掃や指導などをおこなう医学的な介護予防行為などを指します。

🔶その他
例えば…
ケアマネジャーや行政の介護保険担当者が、介護に関する相談や事業者の紹介をおこなうこと。
住宅改修事業者が手すりの取り付けや段差解消といった、高齢者向けの住宅改修をおこなうこと。
福祉用具専門相談員が、目的に合った福祉用具の選定を行うこと。
などを指します。


介護の目的や、働いている私たちの役割を理解することで、方向性を見失わずに仕事に従事することができます。
日々の業務に追われ「何をやっているかわからない」時、一度介護という言葉を振り返ってみると良いと思います。

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
 




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?