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わたしのためのむなしさ

文章を書いているとどうしてこんななににもならないことを、稚拙でゴミみたいなものを書いているのだろう、書いてなにになるのだろうとふいに虚しさが襲ってくるときがある。

このやっかいな空虚はわたしの胸からみぞおちまでに大きな穴をあけて、ごはんを食べるのも、お風呂に入るのも、寝るのも全部くだらなくて意味のないことのように思えてきて、なんにもできなくなる。でもなんにもしないとそれはそれで時間を無駄にしているわけでやっぱりむなしさの波が打ち寄せてくる。

仕事で書く文章はいい。お金がもらえるというのももちろんだけど、誰かにフィードバックしてもらえるし、なによりも一応はだれかに求められて書いているからだ。

わたしはわたしのために何かをするのがなによりも苦手かもしれない。自分のために一人分の食事を作るのも、お風呂にはいって自分を清潔にするのも、ベッドに入って自分を休ませるのもなんだか、ぜんぶ、むなしい。みんなもひとりの夜、こんなむなしさを抱えているのかしら。

#小説 #エッセイ

人の金で食う焼き肉の味ってものを知りたいので何卒施しのほどよろしくお願いします!