赤坂読書堂

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記事

『美容は自尊心の筋トレ』長田杏奈 好きな色のリップを魂に塗れ!【2019年上半期ベスト読書②】

本を開く前、紙の手触りの段階で、「あ、これはすごい」と思った。
詩集のような、ちょっと厚手のざらついた質感。絶対にカラー写真がないと触れただけでわかった。

そんな、写真が1枚もないこの本は、美容雑誌を中心に活躍するライター、「おさ旦那」さんこと長田杏奈さんの初の著作『美容は自尊心の筋トレ』。

「自分を大切にすることを習慣化し、凝り固まって狭くなった美意識をストレッチする『セルフケア』の話がした

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【2019年上半期ベスト読書①】私たちがほしいのは力なのか。『パワー』書評 ナオミ・オルダーマン

今年も残り半分とかいう時の流れのはやさに慄くことにも飽きてきた28才の夏。ということでこの半期で読んだ本の中で特によかった本をちょこちょこ紹介します。

私の読書傾向

こういうのが好きな人には自信をもっておすすめできるかと。もしくは今まで興味なかったけど気になっているジャンルがあるという人にもぜひ。

・生活からの逃避としての読書たしなみマン。仕事に使える本なんか死んでも読まねぇからな!・自

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文豪の香り高きセクハラ全開。『蜜のあはれ』室生犀星

女の読者は、女の主人公に厳しい。

淑女な読者たちは、表向きは共感しつつも、あか抜けない野暮が男に見初められれば「冴えない女なのに身分不相応な」と腹の底でせせら笑い、気の強い女が不幸に陥れば「ほうら、それみたことか」とほくそ笑む。

しかし、まれに女たちがひれ伏さざるをえない存在がいる。

室生犀星の中編『蜜のあはれ』の赤子はまさにそれだ。

老作家である「おじさま」の飼っている金魚「赤子」は、あ

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