toC × Big Marketは泥臭くてやっぱり最高という話

4/1エイプリルフールのこの日に至極真面目な全然嘘のないイベントに参加してきました。

イベントレポート的なものはすでにいくつかまとめてくださっている方がいらっしゃったので、自分の中で参考になった部分と、その上でここやってくぞ、というところを書いていこうと思います。

すでにまとめてくださっている素敵な方々のBlog

マーケット/プロダクトの話と、組織/チームについての話がありました。
自分が気になった/参考になったと思うところを私見を交えてお伝えしていければと思います。

ファウンダーマーケットフィット

みなさんの話を伺っていて特に感じたのは、「創業者の性格にあっている事業をやっている」というところでした。

例えば矢本さんは

- マスの人向け
- インターネットサービスらしくないところで勝負する
- 可処分時間をつかうものではなく、可処分時間をつくってくれるもの(ハサミとか包丁とかに近い)をつくる→つまりはペインキラー(めちゃくちゃ泥臭い)

とおっしゃっていて、確かに作られているものと創業者の性格とのフィット感は結局作っていく上での熱量にも関係していくので非常に重要だなと改めて感じました。(このイベントに来るまで、あまりなかった視点)
この点、当社もかなりファウンダーマーケットフィットがある領域で僕自身もその分野に対して熱量が高い状態を維持できており、我ながらいい感じだな、と改めて思いました。

ショートカット

赤川さんの話で印象的だったのが顕在化しているニーズをいかにショートカットしてやるかということを考えて運営されているという話でした。

ミラティブの例)当時のスマホゲーム実況→ペインが多い、スマホだけでできなかった(ミラティブでショートカット)

これは、自分たちがやっているサービスでも徹底的にこの思考で考え、ユーザーニーズとそのペインの把握、それをショートカットできる方法という視点でプロダクトの改善をして大きなインパクトを出していこうと思います。

ユーザーインタビュー

自分も質問してしまうくらいに、ここどうやるのがいいのかな、と思っていたのですが、とても良いお話が聞けました。
まず個人的には矢本さんが言っていたことなのですが、ユーザーインタビューは二種類あって
ユーザービリティテスト
→プロダクトをひたすら使ってもらい、そのさまを動画でただただ撮影
ユーザーインタビュー
→ユーザは自分の欲しいものを知らないことを前提に、課題の情報を引くのが目的のインタビュー
は分けて実施されるということをまず理解しました。
そのうえで堀井さんのお話がとても象徴的でインタビューの仕方としては

・一次情報を掘り下げまくる
・(堀井さんが)思っている仮説をどうやって解決するのかを聞く
・今別の代替手段でどうやって解決しているのか
・行動を掘り下げていくだけにとどめ、バイアスがかからないようにする

を徹底してやられているとのことでした。
また、インタビューにおいても信用されないと、一次情報をとはいえ正しいことを言ってもらえない可能性もあるので大湯さんは「柔らかいロボットのように質問する(ロジカルかつ安心できるような話し方)」とおっしゃっていて、これも非常に重要な技術で取り入れていこうと思いました。
当社では登壇された企業の皆さんと比べるとユーザーインタビューの実績がまだまだ少ないので重要性を理解したこともあり、実践していこうと思います。

組織・チーム

組織の話は、各社からいろいろお話があったのですが、総じて「創業者の色が強く出ている」という印象でした。
当たり前ですが、どんな会社にも当てはまる最適な組織などないので、それを前提に各社がどのような人と一緒に働くことを求めているかが明確だったのでとても参考になりました。

赤川さん
・最高で最強、すごい誇らしいチーム
・エモいけどガチなチーム(ガチ→ユーザーに対して、仲間に対しての約束を守る)
・支え合うプロ集団
・本当に大事にすることを恥ずかしがらない、大の大人が深い愛と言っていい
矢本さん
・一騎当千、全員強い
・相当本当に優秀。
・一点突破しないといけない、シンプルにプロダクトで勝つ必要がある。→強い人がコミュニケーションコスト低く、やっていく必要がある。
堀井さん
・ユーザーファーストという文化が根付いている。
・ユーザーを向いたプロダクト開発をする。
・職場の中にユーザーが100人位いた
・ビジネスモデル的にも、手数料モデルなのでユーザーファーストが貫きやすかった。→社内で部署間のバトルがなかった。

大湯さんが言っていた「ビジネスモデルと、組織の雰囲気があっていることはすげー大事」という言葉の通り、各社かなり色が濃かったのですが、サービスにとてもマッチしている雰囲気の人を採用されている印象でした。(それを創業者が徹底しているということですね)

また、toCサービスならではかもしれませんが、「(組織づくりにおいて)捨てているもの」も明確で

赤川さん → 不必要な仕事を作らないため、事業開発メンバーを極力少なくする
矢本さん → オペレーションはやらない・広告/有料課金もやらない

ということを徹底してやることで、組織全体の成長速度を担保しているという印象でした。
大きめのものを捨てるということは非常に勇気がいる意思決定だと思うのですが、強い意志を持ってそれを実行する強い経営者の姿を見せてもらいました。
そりゃ、サービスも伸びる。

また、組織づくりにおいても赤川さんの自分の言葉で発信する機会をメンバーが持つとよいという話は非常に参考になりました(プレミアムエモいデーの事例→自己紹介と、最近あったエモい話をしている。これで心理的安全性も担保される。自分が話して、相手からリアクションがあるから。)

矢本さんからは自己紹介をめちゃくちゃ大事にしていて、新入社員にドキュメントツールをわたして1歳ごとの年表を出し、1年毎の気持ちの浮き沈みをグラフにしてもらっている事例を伺い、矢本さんはこれを通じて配慮ができるようになった、とおっしゃっていました。

各社なりのやりかたで、お互いを知る、ということに大きなコストを割いているということがよくわかりました。(そしてオンボーディングのときにそれをやることが一番効率が良いだろうと感じました)

で、僕はどうするのか

いやー、いい話聞けましたー、ちゃんちゃん。だと意味ないのですが、結局やることはユーザーをもっと知る、打ち手を考えて実行し、分析しまた考えて実行する、というところに尽きてしまうと思うので、それを粛々と(そして伺った話を踏まえて練度を上げて)熱量高くやっていくと思います。
あと、仲間集めと組織づくりをがんばります

僕たちがエントリーしているマーケットもBig Market(転職市場だけでも大きい上に、横展開も考えています)でつくっているプロダクトは泥臭くてペインキラーなので、実はめちゃくちゃ可能性を感じています。

僕の役割はいわゆる営業含めたBizdevですが、その役割だからといってユーザーインタビューしちゃいけないこともないし、プロダクトに口出ししちゃいけないこともないし、エンジニア採用も手伝っちゃだめということもないと思っているので、できることは全部、マーケットにインパクトを残すために地に足をつけて時間をかけてやっていきたいと思います。

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またこういうイベント行きたいなーと思いつつ、僕たちもイベントやっていこう。(社長の重い腰を上げさせよう)

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