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Zenly初期ユーザー獲得方法/マーケティングトレースnote100本ノック87/100本目

こんにちは!今日はZenlyです。
初期のユーザー獲得方法が超面白いので是非読んでみてください!

■概要

【企業名】
Snap社(2017年にZenly社からSnap社が$2.14億で買収した。)
【リリース】
2015年
【説明】
Zenlyは友達や家族が今どこで何をしているのかが分かる位置情報アプリ。

Zenlyは地図上に表示される友達とリアルタイムでチャットをすることが可能。 友達の位置情報を観察することができるため、友達と遊ぶ際の待ち合わせ時に「どこにいる?」など聞かなくても良くなる。

また、友達のスマホのバッテリー残量や合流場所までのルート、目的地までの到着時間もわかる。(下記に詳しく機能をまとめているので興味ある人は見てください。)

■STP分析

Segmentation

人口動態:13~25歳(コアユーザー)
地域性:182ヶ国に進出
嗜好性:友達との間の「どこいる?」「まだ家にいるよ。」などのコミュニケーションを省略したいユーザー。
行動特性:比較的仲のいい友人と一緒にアプリを利用するユーザーが多い。
クローズドな使い方をしている。

Targeting

嗜好性を軸にターゲットを具体化すると、

・合流をスムーズにしたい
・いつも集合時間に遅れる友達の出発時間に自分の出発時間を合わせたい。
・友達と逸れたときに瞬時に友達の場所を確認したい。など

Personaとカスタマージャーニー

例えば友達と恵比寿駅に待ち合わせをする際に、駅の何口で待ち合わせするか、もしくは先に到着した友人は何口降りたかなどをいちいち確認することが面倒だと感じる人。そういった人はアプリを開きさえすれば、
「西口にいるのか」などが相手の居場所が瞬時にわかるようになる。

Positioning

自身の状態を共有するサービスという括りでポジショニングマップを作成した場合Zenlyは以下の場所に位置すると考えている。

スクリーンショット 2020-07-05 3.24.01

(※ Instagramはストーリーズ機能を指す/"F"はFoursquareというサービス。)

説明
[このポジショニングマップの大きな括り]
自身の状態を共有するサービス。

[横軸]
・自身の状態をテキストや動画で共有する。(かつ能動的)
・位置情報ベースで共有する。(かつ受動的)

[縦軸]
・オフラインでの繋がりを持つ人に対して自身の情報を共有する。
・オンライン上で知り合った人(実際には知らない人)に対して自身の状態を共有する。

■Zenlyの機能紹介
【機能1】マップ上でわかる機能

①自分の現在地
(プライバシー保護のためにゴーストモードという機能が存在する。ユーザー体験向上機能という項目でこれについて詳しく書いているので気になる人は下の方を見てください。)
②ゼンリー友だちの現在地
現在地の滞在時間
友達の充電残量
⑤友達の滞在場所
(家/オフィス/学校などどこにいるのかアイコンで表示される)
こんな感じ↓

画像1

【機能紹介2】友達の追加方法

①デバイスに内蔵の電話帳から招待
②ZenlyのIDで追加
③追加したい人の電話番号を入力
④スマホを"Bump"(追加したい友達とスマホを近くに寄せて振りあうこと)
⑤Zenlyからレコメンドしてもらえる近しい友達(友達の友達など)に追加申請

【機能3】チャット機能

LINEのように1対1の個人チャットを初めとして複数人でのグループチャットをすることも可能。

【機能4】ルート検索

Googleマップのように現在地から目的地までの距離や、友達の場所までの距離を表示し、到着までの時間も算出してくれる。

■ユーザー体験を向上させる施策

【機能1】ゴーストモード

前提として位置情報アプリを使用するにおいてプライバシーの面で心配になる人は多くいるはず。

位置情報アプリで僕の周りでも、"友達を探す"という位置情報アプリで、友達に位置を特定されてデートの邪魔をされたなどの事件を聞いたこともある。笑
このような位置情報に関するアプリで起きるトラブルは誰しも心配になる。

そこでZenlyが実装した機能がゴーストモードである。

ゴーストモードに設定すると一時的、または解除するまでの一定期間、自分の位置情報が他のユーザーに正しく表示されないようにすることができる。

ゴーストモードにも2種類あって、

①あいまい表示:現在地から少し外れた大まかな位置が表示される。他のユーザーはあいまい表示に設定していることがバレる。
②フリーズ表示:現在地が固定される。他のユーザーにはフリーズ機能を設定していることが知られない。
この機能は多くのユーザーに活用されている。

【機能2】バッテリーが減りにくい

位置情報アプリを使用するとなんとなくバッテリーの残量が早く減るのではないかと心配になる人がいるのではないだろうか。

Zenlyはアプリを使用してもバッテリー残量は急激に減らない。

(どのような仕組みなのか分からなかったので、分かり次第追記します。)

■初期ユーザー獲得戦略

【施策】音楽フェスティバルで宣伝

2015年にパリで開催されたWhether Festival 2015(音楽フェス)とスポンサー契約を結びZenlyは初期ユーザーの獲得を試みた。

音楽フェスティバルにはかなり多くのお客さんが来場するため、友達と逸れてしまう人もいれば家族と離れ離れになってしまう人もいる。また電話をかけてみても通話音声が音楽にかき消されてしまい声が聞き取れない。

このように人との逸れてしまったら苦労を擁する音楽フェスは位置情報アプリにとって最適な場所だと考えた。
「大切な友人や家族と一緒に登録してください」と開催期間中に呼びかけて、結果的にWhether Festival 2015の開催期間3日間でZenlyは約5,000人のユーザーを獲得することができた。

そしてその後は大規模なマーケティング施策をせずに上記に記した多くの機能や独特なUIが刺さりユーザー数を伸ばしていった。

■最後に

備考でZenlyの豆知識的なことを2つほど書いておきます。

①Zenlyは開発に約3年もの期間を費やしたようで、リリース時から既に現在とほぼ同じ機能が実装されていたそうです。

②グローバルに海外進出する際に、比較的1つの言語のみしか使われていない国から攻めて行ったそうです。(アメリカ、日本、韓国など)
例えばインドなどは人口が多くても、複数の言語が存在するためローカライズに工数を割くので、後回しにしたそうです。

ご愛読ありがとうございました!

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