メモの魔力①メモによって鍛えられるスキル
今回から紹介するのは、SHOWROOM株式会社で社長を務める前田裕二さんの「メモの魔力」です。
前田さんは、本の中でメモこそが人生を大きく変革した「魔法の杖」と語っており、前田さん自身メモによって人生を変革させたとおっしゃっています。
そんな1冊を紹介したいと思います。
<メモは第2の脳>
メモを取ることによってあらゆる日常の出来事を片っ端からアイデアに転換できる。また、メモの対象を自分自身に向ければ自分を知ることができる。
メモを取る理由は「より本質的なことに少しでも多くの時間を割くため。」
つまり、クリエイティブで新たな知的生産につながる思考や自分にしか思いつかないような代替不可能性の高い思考など、価値のある本質的思考に1秒でも多くの時間を割くためである。
メモを記録するためだけのものではなく、知的生産のために使用し、本来の脳は人間にしかできないクリエイティブなことに集中させるために使った方がいい。
<メモによって鍛えられる5つのスキル>
【①知的生産性の向上】
アイデアを生み出せるようになる。先ほど述べたように本物の脳を100%クリエイティブ思考に使えるため、アイデアが思いつきやすくなる。
【②情報獲得の伝導率の向上】
メモを取る習慣を身につけることで常にアンテナがバリ5状態を維持し、有用な情報を素通りさせることなくキャッチすることができる。
メモを取らない人は「宝」を素通りしている。最初は聞いたことを全部書くくらいの姿勢のほうが良い。
【③傾聴能力の向上】
実際に話を聞く真剣さの度合いが全く同じだったとしてもメモを取るか取らないかで相手の受ける印象が異なる。
相手に特別な敬意を示すことができ、相手も自分に特別な敬意を抱いてくれることでより深い話を聞き出せ、実りある会話に発展することが多くなる。
【④構造化機能の向上】
その場で展開されている議論をきれいに構造化でき、話の骨組みが分かるようになる。
構造化能力とは、議論の全体像を俯瞰で見ることができ、今どの話題、どんな目的でどこまで話しているのかということを把握する力のこと。
話し手ですら十分に構造化したうえで話しているとは限らない。
【⑤言語化能力の向上】
メモを取ることは頭の中でぼんやりと思っていることをノートの上なり、スマホに言語化してアウトプットしなければならない。
そのような作業を繰り返すことで曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになり説明能力も向上する。
<まとめ>
今回はメモを取ることによって鍛えられるスキルを中心に書きました。
内容をまとめます。
<メモを第2の脳として使うこと>
➝メモを知的生産のために使って本物の脳をよりクリエイティブなことに使うようにしましょう。
<メモによって鍛えられるスキル>
①知的生産の向上
➝アイデアを生み出せるようになる。
②情報獲得の伝導率向上
➝情報を素通りしなくなる。
③傾聴能力の向上
➝相手の「より深い話」を聞き出せる
④構造化能力の向上
➝話の骨組みが分かるようになる
⑤言語化能力の向上
➝曖昧な感覚や概念を言葉にできるようになる。
メモによって得られる能力が驚くほどたくさんあります。それを身をもって教えられた本でした。次回は実際にメモの書き方を紹介したいと思います。
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