あああ

子どもが自分たちで課題を解決できるようになる「とっておき」の方法

「悩みがあったらなんでも相談してね?」

 私が若い頃、子ども達によく言っていたセリフです。そして、子どもはこんな相談をしてくれます。

「悪口を言われて困っている!」
「給食の準備とか掃除サボる人がいるよ!」
「好きな人をバラされて嫌!」

 私は、子ども達の悩みを解決するために一生懸命になりました。原因を突き詰めるために奮闘したり、対象の児童とじっくりと話したり、学級全体に呼びかけたり…時には大きな声で言うこともありました。

 しかし、待っていたのは

 なかなか変わらない現実

だったのです。しかも、あんなに頑張ったのに、解決できない私の力に子どもは不安を覚え始めました。解決するために子どもと触れ合う時間が減り、壁のようなものができ始めました。そしていつしか、

 (子どものために頑張っているのになぜ?)

と、思うようになりました。

そんな日が続く中、ある実践と出会います。それが…

「クラス会議」

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『赤坂版「クラス会議」完全マニュアル』ほんの森出版

だったんです。その日からクラス会議を取り組みました。うまく行く事もそうでない事もたくさんありましたが、少しずつ子ども達が自分たちの力で課題を解決できるようになってきました。

 そんなある日、クラス会議の議題で、私を悩ませたあの課題があがります。

「好きな人を言われて困っている。言わなくするルールを決めて欲しい」

 私は、子ども達の力を信じました。1時間かけて、「あれでもない」「これでもない」と話し続けます。子どもにとっても本気の課題だったのでしょう。目が真剣です。そして、出た答えが…!

「言われても気にしない」
「それでも困ったら先生に言う」

 私は腰を抜かしました。だってそれって、私が今までずっと呼びかけて効果が無かった方法なんですから。

(きっとうまくいかない)

 そう思いました。しかしその日以降、好きな人を言われて困る子は一人もいなくなってしまったのです。そこで私は気付きました。

「子どもの世界の課題は、子どもにしか解決できない
本当に大切なのは、課題を解決する力を身に付けさせる事なんだ!」

その気づきは、とても大きいものでした。子どもの課題を自分たちで解決できる力を身につけさせるクラス会議、皆さんもはじめてみませんか?

 そして、たいち先生のクラス会議の本も読みました!!

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太一先生のクラス会議

 これは、とってもいい本でした。なぜなら!クラス会議がとーーってもカジュアルに感じるのですから!

 始めたいけれど、なかなか始められない…それって、どんなものなの?とか、そのような読者の悩みに寄り添っています。本当にわかりやすいです。

 特に!第4章「クラス会議の実践事例」と、第5章「こんな時どうするQ&A」は、クラス会議を成功させる上で大切な事がとてもよくわかります。私自身もクラス会議で悩んだら、たいち先生の本に立ち返りたいと思います!!

 本当にいい本です!

 ただ!ごめんなさい。1点だけ・・・この本だけでなく、赤坂版クラス会議の本と合わせて購入する事をオススメします。なぜなら、私はこのように感じたからです。たいち先生のクラス会議本は、たいち先生の出した

赤坂版クラス会議本の回答結果

だという事です。ここは、赤坂先生を信頼するたいち先生の出した回答結果です。なので、この本が本当に素晴らしい本に感じます。そこで、私ならこのように住み分けて活用し、効果を最大限に発揮します。

赤坂版クラス会議 … 理念や具体的な方法を学ぶ
たいち先生のクラス会議 … 実際にやってみて出た悩みを解決する

 この2冊があれば!クラス会議成功は間違いなしです。きっと子ども達が自分たちの課題を自分たちで解決できるようになる力を身に付けさせる事ができるようになると思います。そう、担任のみなさんを悩ませている、あの課題を・・・
 クラス会議、オススメです!

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