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研究をやってみてよかったこと5選


こんにちは、ともです!

みなさん、研究というとどんなことをイメージするでしょうか?

ちなみに僕は、

よく分からないけど堅苦しそう、時間を費やしてそう、繰り返し何度も何度も実験をやっていそう、、、

など、とにかく大変そうというイメージを持っていました。

実際に研究に関わってみてイメージ通り苦労したことも多かったですが、研究から学んだことはたくさんありました。

数ある中で特に研究をして良かったこと、学びになったことを5つに絞ってまとめてみました!!


研究に興味のある方、興味はないけど好奇心のある方、それ以外の方でも多くの方に読んでいただけたら嬉しいです!


⒈正しい情報をキャッチできるようになる


研究を進める過程で大切なこととして、研究したいテーマが現状でどこまで解明されているのかを知る必要があります。

そのため、先に行われている研究論文を調べなければなりません。この作業をしっかり行うと様々な情報が収集できます。


集まった情報の中には信憑性に乏しいもの、正確ではない情報も紛れ込んでいる可能性があります。


そのため、集まった情報に対して批判的吟味を行う必要があり、これを繰り返す中で正しい情報をキャッチするコツが身に付いていきます。

批判的吟味とは得られた情報を鵜呑みにするのではなく、何らかの見落としや偏った見方、論理の飛躍や誇張はないかなどを見極めることを指します。


「この研究ではこの点が抜け落ちてそうだな」
「この結果からこの考察までは主張できないんじゃないかな」
「本当にそうなのかな」


と言ったことを考えながら正しい情報を得られるように気をつけています。

実際に世の中に出回っている情報に当てはめてみると、
例えば、「〇〇ダイエットで1ヶ月−5kg達成!!」「〇〇%の人が実感!」なんて広告を目にすることがありませんか?

これらを批判的にみていくと、


「実際に成果があるとされている人は自分自身がおかれた状態に近い人達だったのかな(性別、年齢、運動歴、食生活、体重など)」
「痩せたというけど効果はずっと続いているのかな?」
「すごく結果のよかった人だけ誇張して伝えてるんじゃないかな?」
などのことが考えられます。


もちろん全てのことが誇張表現だとは僕も思っていません。
情報を鵜呑みにするだけでなく、批判的な視点を持つことでより正しい情報を掴みやすくなったように感じます。


⒉深く物事を考えるようになる


研究を全く知らなかった時の僕は「先輩が言ってたから」「セミナーでそう習ったから」といったように、言われたことを何も考えずそのまま取り入れていました。。。


しかし、研究をしているときは新たな発見や知見を得るために、+αの部分を常に考えていました。

「現状では〜と言われているけど、この仮説はどうかな?」         「こんなことが原因でそうなるのかな?」

といった思考力が求められます。

大切なのは誰が発言したのかではなく、その判断や考えに至った根拠や理由です。

表面上の事柄をそのまま受け取るだけでなく、「なぜそうなったのか?」「どうしてそうなるのか?」を深掘りして考えることを意識していました。

根拠や理由を知ることで「じゃあこんなことにも応用できそうだな。」「これには合わなそうだな」といった思考の幅も手に入れることが出来るようになったと感じます。


⒊論理的思考が学べる


前述している批判的吟味を含めて、論理的思考を学ぶことができます。


研究にも決まりやルールが存在するので、その流れに沿って考えることで筋の通った考え方や捉え方、さらに文章の書き方まで身につけるチャンスを得られます。
また、根拠となるデータを基に話を進めたり、物事のつながりを論理的に考えられる様になります。


論理的に話を展開することで副次的に説得力のある伝え方も少しはできるようになったと思っています。


⒋「分からない」ということが分かる


仕事をして3〜5年ほどすると、新人の時と比べて知識や技術が身につき、何でもわかった気になってしまうことがありました。


世の中には分かっていることよりも分からないことの方が圧倒的に多いです。


例えば、飛行機が飛ぶ原理も完全には解明されていないと言われています。
偶然出来たけど、なぜ出来たのかは分からないということが意外と溢れているのです。

研究ではまず、どこまで分かっていることなのか、どこからは分かっていないことなのか明らかにしなければ先には進めません。


分からないことを明らかにするためには前述したように下調べが重要になります。
何でも分かった気でいると、この調べるという作業を怠りがちになります。
また、逆に何でも調べたら分かると勘違いしてしまう方もいるのではないでしょうか?

世の中には実際には解明されていないことも多いので、「このことについてここまでは明らかになっているが、ここについては分からない」という真摯に向き合う姿勢が重要だと学びました。


⒌忍耐力が身に付く


研究はざっくりいうと、疑問を見つける、下調べ、計画、データ収集、解析、まとめる、発表するといった流れになります。(細かく書くともっとたくさんありますが、、、)


研究は決して楽で簡単なものではありません。むしろ、とても労力のいる作業です。ただ、そのような作業に情熱、誠意を持って向き合って取り組んでいる方たちがいます。

本当に心から尊敬します。

そのようにひたむきに頑張っている方々を見ていたら、調子に乗っている暇なんてありません。笑
努力している人々を身近に感じながら一緒に頑張れることも研究の良さではないでしょうか。


また、研究成果は簡単には出ません。とにかくトライアンドエラーの繰り返しです。そんな作業をこなしていくと、ちょっとした大変さであればあまり気になりません。


研究に取り組むことでタフな精神力を身につけることもできると思います。


まとめ


研究を通じて多くのことを学べますが、僕は特に

⒈正しい情報をキャッチできるようになる、⒉深く物事を考えるようになる、⒊論理的思考が学べる、⒋「分からない」ということが分かる、⒌忍耐力が身に付く


の5つの点において研究をしてよかったなと思います。

研究は簡単ではないけれど、これら5つのことは実生活でも役に立つことが多く有益なことだと思っています。

必ずしもやる必要はないけど、研究の方法論や考え方を知っておいて損は無いです。

最後に、研究との関わり方として「(研究成果を)作る、伝える、使う」の3つが言われています。

作ることはとても大変なことで、個人的にはみんなが必ずやる必要はないと思っています。というか誰でも出来ることではないです。


ただし、研究法を学ぶことによって正しく使う、正しく伝えることはできるので、まずはそこを目指していきたいです!!


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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