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#ノルウェー8days 6泊8日の冬のフィヨルドツアー募集開始します! [3月催行]

まず、最初に変なことを言っちゃうんだけれど、本当の正直なところを言うと、「ノルウェーには、行けなさそうだな」というのが第一印象だった。

時折私は、正直すぎて損をしている、と言われる。でも、嘘をついてうわっぺらのところだけ好きになってもらっても、あんまり幸せになれない、と思っているので、仕方がないと最近は諦めて開き直りつつある。

「北欧」という響きはとても素敵で、フィンランド、スウェーデン、デンマーク。それらの国のどれもが、私が自身の世界一周で「どうしても訪れたかった国」として実際に旅をした土地だった。

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一ヶ月かけてゆったりと巡った北欧は大変美しく、アートも文化も育まれていて、みんなが夏の日光の恵みを享受していた。

「豊かさの本質、片鱗が見える」と、若干29歳の、まだ何もわかっていなかった私は思う(今も分かってはいない)。

けれど、それでも「ノルウェーにも寄ろう」とは思わなかったのだ(ちなみにノルウェーは北欧エリアの一国で、もっとも西に位置している国)。事前の情報をあまり得ておらず、周囲の旅仲間たちも、ノルウェーにいの一番に向かうことは、そんなになかったんじゃないかなぁ。

「けれどだからこそ。まだ見ぬノルウェーの魅力が、隠れているんです。知ってほしい。見てきてほしい。本当に、いい場所なんです。ノルウェーという国は」

ノルウェー政府観光局の、チェルさん。というと、なんだか「偉いひと」みたいで、かしこまった雰囲気になってしまうけれど、ノルウェーの素敵な家系に、日本人を混ぜてくれた家族を持つ、彼は澄んだ目で言ったのだ。

「あんまり、ノルウェーには寄ってもらえなくてね」と、スカンジナビア航空の井上さんも少し切なさそうな、けれど暖かな光を持つ目で言う。

2018年、みんなと旅のうれしさをシェアできる海外ツアーが作りたいんだ!と勝手に意気込む私に「一緒にやってみましょう」と手を差し伸べてくれた旅工房の、秘境担当の長澤さんが、優しく続ける。

「伊佐さんは、きっと好きになってくれる場所だと思うんです」。

旅が本当に好きで、泣きたいくらい愛していて、世界をめぐることが史上の幸福だと信じてやまず、そして旅をしてきた私。「ノルウェー、かぁ」

惹かれていないわけじゃない。オーロラは、人生で絶対に見たい。

「でも、ノルウェーの冬の魅力は、オーロラだけじゃないんです。行けば、本当に絶対に、感じてもらえる何かが、そこにはある」。

フィヨルド。この話をし始めたのは、2019年の春が、ちょうど始まったくらいのことだったと思う。次の冬は、まだ遠いように思えた。冬の魅力?

「では、まず。今年の夏に私が訪れてみて、ノルウェー、というのがどういう国なのか、感じてきます」

それで向かったのが、#ノルウェー7days の旅だった。Twitterでも、noteでも、発信を見守ってくださっていた方たち、ありがとうございました。

普通は「日帰りで通り過ぎてしまうひとが多い」というフィヨルドに、2泊して、白夜のノルウェーの夏を、ゆっくり。

それこそ、本当に月が昇る音が聞こえそうな、カモメがフィヨルドの海にしずくを垂らす音が聞こえそうな、シャチたちの会話する声が少しだけなら理解できる気持ちになってしまえそうな。

そんな朝と昼と夜と、を繰り返し過ごしてみて。

なるほど。今だから分かる。ノルウェーの「静けさ」と「温かさ」と、ゆっくりと自然のかたわらで育まれてきた「奥ゆかしさ」みたいなもの。

色の洪水や、スパイスの鼻孔をつく香り、マーケットの喧騒や、屈強な男たちが「売りたい」と叫ぶような熱気。

そういうものとは、また異なる、「内から湧き上がってくるような、温泉のとろみ」のようなノルウェーの日々。

ノルウェーは、「刺激を足し続ける旅」じゃない。「はがしてゆく旅」といったほうが近そうな。

たとえば、自分のカラダや、思考にこびりついて、あたかも私自身さえ「そうであるはずだ」と思い込んでしまっている。そんなような、「人生にじゃまなものを、はがしてくる旅」みたいなもの。

もちろん、刺激も存分にあった。

ベルゲンの世界遺産の街並み、世界に誇る複数種のフィヨルドの幽玄さ、地球とつながりながら生きるアザラシやイルカ、海の生き物たちとの出会い、丁寧に育てられた地産地消の食物たち、守り続けられている民族衣装の色彩たち。

どれもが、私には沁みるような美しさに見えていた。「きゃあ〜!きれい〜!!!」と騒ぐだけではない、何か「その向こうに、自分の本当の気持ちが見えるような」。

……何を言っているか、伝わらないかもしれない。ここまで読んでくださった方には、キスでも送りつけてやりたい気持ち(いらないか)。

生きていると、きっといろんな局面が訪れる。攻めたいときもあれば、じっと殻に閉じこもって、誰にも会いたくないときとか。けれど、何か次のステップに進みたい時に、「えいっ」と新しさのしっぽをつかみたい心持ち、とか。

冬のノルウェーは、きっと、そういうものに向き合う力に長けている。次に進む力を、3月という区切りのときに、蓄えさせてくれるネイチャーとカルチャー。

……じゃないのかなぁと、私は予想して、今回2020年3月の、冬のノルウェーツアーへの参加を決めた。

できたら、一緒に、ノルウェーの魅力を探しに行ってみませんか。

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実際、私もまだ知らないのだ。真っ白な世界から、春に変わりゆく、芽吹くノルウェーのフィヨルドの世界。

夏に渡航した際、フィヨルドの美に惚れて、スペインからノルウェーに移住した女性は言っていた。

「冬のノルウェーには、妖精が棲んでいる」と。

もや、もや、もや。の先に3月のノルウェー。はあ、やっと完成した。寛解各位、肝入りの、「知ってほしいノルウェーの姿」。

6泊8日で、私とカメラを片手に、アナと雪の女王の舞台と呼ばれる、第二の街ベルゲンを入り口に。大自然のフィヨルドを駆け抜けて、その静けさと芽吹きを感じて、そして首都オスロで「フグレンコーヒーの本店」に寄って温まって、北欧ショッピングをして、デンマーク経由で帰ってくる。

33歳。そういう魅力がわかるまで、間に合ってよかった。大人はいい。と、夏の写真を見返しながら想う。

おまたせしました。募集を、開始します。少人数、6名までを予定しています。お問い合わせは伊佐、または旅工房さんまで。



いつも遊びにきてくださって、ありがとうございます。サポート、とても励まされます。