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「歩いていきたい日々」を、自覚することから全ては始まる #沖縄移住日記

目が覚めて、窓の外から射す光を確認する日々が、ずうっと続くと思っていたのに、どうやら南の島々にも冬のかけらというものは到達するようで、私はカーテンを開けて、今日も沖縄が厚い雲に覆われていることを知る。

けれど問題は、あなたがここに居ないことだった。ずうっと居ないなら、それでいいのに、たまに居るから、「居ない」が空白のように思える。

大丈夫、でも私は、「ひとり」が得意。「ひとり」がないと、「わたし」を見失ってしまう。そんな風に、私のことを「わたし」のまま放っておいてくれて、それでいて離さないでいてくれるような恋愛は、初めてだった。

この島に来て、私は、きちんと自分の両足で、これからも歩いていけるような気がしている。

風の音がする。波の音は、ここにははっきりと聴こえない。だけれども見える。空と、海と、月と、鳥と。さとうきび揺れる。

何から、あなたに伝えようか、と迷う。彼ではなく、このnoteを、読んでくれているあなた。口ではなく、指のほうが、手のほうが、ずうっと素直に「わたし」を伝えられると知っている。

この状況下で、都会から、沖縄に引っ越したことを、どこまで鮮明に綴っていいものか、迷って、そして端っこに置いといてしまって数ヶ月。

ここは、こんなにも、美しく、興味深く。

日々積み重ねたかったこと。

海を見て、夕陽から夜空、空の色の移り変わりを、自然の中で肌いっぱい感じて過ごすこと。朝は窓を開けて風を取り入れて、お湯を沸かして、好みのハーブティーを自分でブレンドして淹れること。できれば、知り合いが作ったマグカップやグラスがいい。ストレッチをして、花の水を替えて、ベランダのグリーンに水をやって、語学の勉強をして「境目」を超える。

どこにいたっていい仕事をして、文章を書いて、写真を撮って、もう一度なにかを「生み出す」。できれば、遠くでもいいから、「仲間」がいたらいい。「近く」には、気軽に声がかけられる友だちがいたら、それがいい。

大好きな、人生をともにしたいあなた、できれば日々同じベッドで眠ることができたら。それはまだ、叶わないのだけれども、時々でいいから。

沖縄にいるからこそ、の種を、少しずつ蒔いていけたら。芽が出て、茎が伸びて、葉が開き、そして花が咲き朽ちるまでの「サイクル」みたいなことを見届けることが、私が心の奥底で欲していたものなんじゃないかなぁ、って今は想うの。

少しずつ、書き連ねていけたらいい。残してゆきたい。沖縄を選んだいまのわたし、そしてこれから、進めてゆきたいこと。


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