誰も知らない、私しか知らない、小さな約束事をつくること

以前、こんなツイートをしたことがある。

https://twitter.com/tomomi_isa/status/963316752972177410?s=21

暮らしの中に決まりをつくると、生きやすくなる。それは本当かもしれない、と思っている。

なにを言うかよりも、なにを言わないか。本当は「あえて口にしないこと」にそのひとの美徳が詰まっている場合がある、というのは真実な気がしている。

「あなたの美徳はなんですか？」と聞いてもすらり、すらりとは返答はふつう来ないだろう。

けれど、「やらない、と決めていることとか、こういう行為は嫌だな、とか、そういうことってありますかね」と尋ねると、だいたい答えが返ってきたりする。

そういえば、私は、できるだけゴミの分別をきちんとしたいと思っている。めちゃくちゃ地味だ。

昔、自分は天国に行けると思う？と友だちにどうでもよい会話の中で尋ねられて、「うーん、どうだろう。私、ゴミの分別とかたまにしてないし」ととっさに出たくらいだから、相当気にしているのだと思う。

ゆえんは、あまり覚えていないけれど、一人暮らしを始めた頃、大家さんにすごくゴミの分別について怒られたことがある、とか、たしかそんな感じだった気がする。やはり地味。はて、何の話だったっけ。

最近の自分との決め事は、「これでいいや」という買い物をしないこと。

「いま買おうとしているモノは、これからしばらく、とか今シーズン、とかではなくて、もう少し長いスパンの人生において、きちんと長く使えるか？」

そしてそれよりもっと大切なことは、「そのモノは、私のテンションなり気分なりを、身につけたり部屋に置いておいたりすることで、上向き、上昇気流にしてくれるか？」

だ。とくに後者はきっと、とっても大切だろう、と思っている。

で、最近買ったモノは、爪をきれいに魅せてくれる、マニキュア。二子玉川のコスメ売り場のマニキュアの棚で、30分くらいにらめっこしてしまった。私はモノゴトが、ぜんぜんスムーズに決められない。

最初はボルドーが欲しい気分だったんだけど、気分を上げてくれるか？　という基準で見たら、どうしてもイエローがいいみたいだったから。ボルドーは諦めて、ぱっと顔色まで明るく見せてくれそうな、イエローのマニキュアを買うことにした。

あと、ついでにグレーも。今まで爪先をグレーに塗りつぶしたことは一度もないし、小さいけれど新しい挑戦、おまけにイエローとの相性もよさそうだったから。という単純な理由で、だ。

そう、この小さいけれど新しい挑戦、というのもとても重要。という言い訳もしてみていい？

だから（？）本日は、迷いに迷って淡い紫色の、毛足の長いニットも買った（！）夏のワンピースの頃から、薄い紫色を、なぜだかどうしても身につけたい気分だったのよ。

……はて。今日は一体、何の話だったのだろう？　そう、ささいなことで構わないから、日々の中に、自分しか知らない、けれど大切そうな小さな約束事を決めて、それをちょっぴりずつ守って、重ねてゆくこと。

秋の曇り空がだんだん冬を騙し騙し練り込んでくるような、どんより、すこし切ない感じの、最近みたいな空気の日には、そうゆうことが、光を持たせてくれる気がしてる。