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79.跳び箱で急に7段跳んだ日

跳び箱は小学6年生のその日まで、一段も跳べませんでした。

目の前の跳び箱は想像より長くて大きくて跳ぼうとすると怖くなります。

数ヶ月前、確か高跳びの授業中がありました。そこで正面から跳んで、思いのほか跳べたので、跳ぶことに抵抗が少なくなっていたのだと思います。

その日の体育は閉脚跳び最後の授業でした。時間が半分経過した時、突然、ずーっととべなかった2段が跳べました。

え?今の何?すごく簡単だった…。

再度跳べたので、3段の列に並びました。簡単でした。5段も簡単。時間がないので最後の7段に並びました。

ポーン!たか〜い!やったー!

跳べました。
跳んだところで体育が終わりました。一度しかチャレンジできませんでしたが、確かに跳べました。周りがざわつきました。

閉脚跳びって、両腕の間をどう足をくぐらせるかだと思っていたけど、そうじゃない。リズムと跳躍だということがわかりました。

跳び箱がもう苦手じゃない新しい私に出会った日でした。長〜いトンネルから抜け出したようでした。


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