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フリーランス日本語教師の安定収入=継続契約

フリーランス日本語教師として安定収入を得るためには、既存クライアントの継続契約が必須だと思います。

せっかくトライアルレッスンから本レッスンに進んだとしても、その本レッスンを数回で辞められてしまっては収入は安定しませんよね。ゼロがイチになった後、イチをキープしたままニになるから収入が安定するわけで、イチがゼロに戻ってしまってはゼロイチ間を行ったり来たりするだけ。それでは収入は増えていきません。

ということは、新規のクライアントを得るための努力より、今いるクライアントに継続してもらう努力の方が大事だということではないでしょうか。

私は継続契約を実現するために必要なことは”クライアントの中にレッスンをやめるという選択肢を作らないこと”だと思っています。

レッスンがあって当たり前。

そんな状況を作る必要があると思うんです。

そのためにできることは、レッスンを都度予約にしない、学習者に日本語を学ぶ必要性を明確に感じさせる、ニーズを正しく理解して満たす、教師自身がその学習者のレッスンがあって当たり前だというスタンスを取る、などなど色々なことがあると思いますが、今日もその”継続契約を実現するコツ”を実践したので、それをシェアしようと思います。

今日は先ほど挙げたコツの中でも最後に挙げたもの、”教師自身がその学習者のレッスンがあって当たり前のスタンスを取る”をして継続契約を決めてもらいました。正しくは、決めてもらったというよりお互いにそれが当たり前だと感じているので当然の流れかもしれません。

具体的に何をやったかというと、”2つ先のレッスン内容を共有し同意を得る”ということです。

今日のレッスンの終わりに、「今は〇〇のためにこれをやっていますよね。それで、これが終わったら△△をやるので、次の次のレッスンの時は□□をやろうと思っています。どう思いますか。」という話をしたんです。

つまり、『(目標に対する)現在地と目標達成までの道筋、そして次の通過点を確認した』ということです。

皆さんもハイキングや山登りをするときは、ゴールとそこに到達するまでの道筋、そして現在地がわかっていないと不安に感じませんか?

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日本語のレッスンも同じだと思います。「もう8合目まで来たんだ」とか「あ、こんなところにこんな素敵な景色があったんだ」とか、目標が着実に近づいていることに対する喜びや、寄り道した時の楽しさを感じてもらいながらゴールを目指したいですよね。

だから、”今”は目標達成までの通過点であることを前提に、現在地、目標達成までの道筋そして次の通過点を確認することで、”次もレッスンをする理由がある””次のレッスンもあって当たり前”という状況を作ることができるということです。

そして、このように今後のレッスンの内容を共有することで継続契約を実現させるためには、”教師と学習者が同じ目標を見ている”必要があります。

教師が学習者の目標を間違って理解していれば通る道筋がおかしいわけで、学習者の中に「ん?このままで私、目標にたどり着けるのかな?」という疑問や不信が生まれてしまいます。そうなってしまっては、ともに山登りはしてもらえなくなってしまいますよね。

だからまずは学習者を知ること。今はどこにいて、次にどこに行きたくて、そこに行くことで得られるどんな変化を必要としているのか。

教師は学習者の話を聞いて目標をイメージするのではなくて、学習者が見ている景色がそっくりそのまま見えるまで質問をして、学習者が話していることと自分が抱いているイメージを擦り合わせていく必要がある。

そうすることで初めて同じゴールを見る。

だから現在地と次の通過点を共有できる。

だからレッスンをする理由がある。

だから辞めるという選択肢が生まれない。

継続契約が実現する。

大変なことのように聞こえるかもしれないけど、何事も慣れてしまえばなんてことないはずです。

これをすることが自分の当たり前になるまでやり続けてみてほしい!



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