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移住じゃない関わり方は移住を生む。

天野 朋美

先日、私の住んでいる椎葉村の小崎地区で関係人口創出事業の取り組み内容についてプレゼンさせていただきました。プレゼンの内容をせっかくなので、noteにも掲載しようと思って。当日お越しになれなかった方にも読んでいただければと思います。

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みなさん、こんにちは。椎葉村地域おこし協力隊の天野です。今回はこれまでに1名の移住者を生んだ取り組みについてお話します。



その前に、みなさまにどうしてもお伝えしたいことがあります。

それは、私は椎葉村の小崎地区に移住して本当に幸せだなぁと日々感じていることです。

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シングルマザーである私は、子育てをする中で、日々、戸惑ったり、悩んだりしています。だけど、地域の皆さんが息子に会って「お兄ちゃんになったね、おとなしくなったね」と優しい声をかけてくださると心が温かくなって、子育ての不安もいつの間にか減っていきます。

みなさんの支えがあって、日々幸せに、ここで、暮らせていることに改めてお礼申し上げます。いつも、本当にありがとうございます!



それでは、まず、私がやっていることについて簡単にご説明いたします。

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天野がやっていることは2つ。「パソコンの専門家としての仕事」と、「椎葉村を盛り上げるための仕掛けづくり」です。


そして、この二つの取り組みをやる上で、私が気を付けていることがあります。それは、↓↓↓

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私がどんなに一生懸命活動しても、「知らなければ存在していないのと同じ」ということです。行動して、伝えて、行動して、伝えての繰り返し。今日こうして皆様にお伝えする機会をいただけたことを、本当に嬉しく思っております!


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さて、ここで、椎葉村の現状を改めて数字で見ていきたいと思います。


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現在約2600人ほどの人口は、40年後には999人、なんと1000人を切ってしまうという予測が出ています。


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先ほどは村全体の人口でしたが、小崎地区で考えてみたいと思います。これは2015年のデータですが、289人の人口が、単純に今住んでいる人が年を重ねたと考えた場合、76人になります。


76人になってしまったら、私たちはここの地区で暮らしていけるでしょうか?神楽は?道切(※1)は?どうなっていくでしょうか?

※1:道切(みちきり)とは:椎葉村は山を切り開いて道路を作った場所ばかりです。雑草が生い茂ってカーブの見通しが悪くなったりするので、年に2回、国道・県道から集落に続く道(村道)を集落の人総出で草刈りをします。


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私は、この地域に住み続けたいです。だからこそ、今やれることにチャレンジしたい!そこで、全国の事例を勉強し、これなら椎葉村でも今すぐ始められるかもしれないと思って始めたのが、こちら。


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関係人口創出事業です。

例えば、椎葉村に住まなくても、椎葉村のPRをしたり、椎葉村のシイタケを売ったり、できることはたくさんあると思いませんか?「移住して、ここに住んで」という言葉は可能性をゼロにしてしまっていると思うのです。関わり方の多様性があっていいと思いませんか?

この多様な関わりを通して、椎葉のありのままの暮らしを見て、知っていくからこそ、関わった人が移住を考えるようになると思いますし、移住未満の関わりなしで増えていかないと考えています。


この概念を椎葉村でどう実践していくか。プロジェクトの概要は、↓

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旅費として1.5万円あげるので、椎葉村に来て、椎葉村の記事を書いてくださいというプロジェクトです。


このプロジェクトで2020年1月現在までに訪れた人は、41人、合計滞在日数は222日、そのうち1名が椎葉村に移住しました。

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これまでの実績を経済効果から見ていきたいと思います。

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H30年度の参加者は合計で25名、この25名という数字は、定住人口1名分の経済効果があると言われています。では、この1名分の経済効果は、いくらなのか、国の資料によると、428万円とのことでした。


では次に、費用対効果で見ていきたいと思います。↓↓↓


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私の人件費は地域おこし協力隊制度から、つまり、国から出ています。人件費等のコストを差し引いても、これだけの経済効果が生まれています。

投資効果率からみても296%という数字を出ており、この活動を続ける意義は大いにあると考えています。


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じゃぁこの取り組みをやり続けた先にはなにがあるのか、私は、↓


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このまま人口減少に歯止めがかけられなかったとしても、関係人口でつながった人たちが、神楽や道切、田植えや稲刈りのタイミングで人手を貸してくれたら、私たちはここに住み続けられるのではないかと考えています。


関係人口が生んだ多様な関わり方は素敵な事例も生み出しました。↓↓↓

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この人は名古屋に住んでいる椎葉美耶子さんです。お父さんが椎葉村の大河内の出身で、自分のルーツを知りたいと椎葉村に来たのがきっかけで、「椎葉村いいよ!!!」と名古屋で宣伝してくれています。


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美耶子さんが連れてきてくれたのが、名古屋でカフェのオーナーをしている鳥居さん。この二人は名古屋の最強メンバーだなぁと思っています。


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鳥居さんが椎葉村の食材を気に入って、自発的に作ってくれたのがこちら。↓↓↓


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乾燥シイタケや、乾燥タケノコなど、椎葉の乾物を使ったどんぶりです。(詳細はこちら


さらにこの二人が繋いでくれたお陰でこんなことも!

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名古屋の高級スーパー「サポーレ」に椎葉村の乾燥シイタケを卸す契約がとれました!私のご近所さんである裕さんから販路拡大をしたいという依頼をいただき、名古屋メンバーと相談しながら進めてきた結果、こんな成果につなげることができ、今まで出会わなかった人が出会うと、見たことがない未来につながっていくんだと、実感しました。


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椎葉村には、今の椎葉村をなんとかしたい!と熱い思いを持っている人がたくさんいるのを知っています。だけど、行動に移すには何をどう始めたらいいのかわからないという方も多く見受けられます。

いつでも、相談いただければ一緒に村のことを考えるので、ぜひ相談してください。


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最後に、天野から皆さんにお願いがあります。


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今きっと村に住んでいる皆さんは、「椎葉にはなにもなくて、若い人は興味を持っていない」と考えていらっしゃると思います。でも、実際には若い人が興味をもって、41名も椎葉村に来ています。

みなさんにも実際に会って知って、体感してもらいたいです。

そして、椎葉村の一番の魅力は「人」です。1回椎葉村に来てくれたら、必ずファンになって帰っていきます。私がどれだけたくさんの村民の方に会わせられるかでファンにさせられるかが変わると思っています。

誰かを連れてきたときは交流会を開いていますので、ぜひご参加いただければと思います。


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私はこれからも、大好きなこの椎葉村で、この場所に住み続けられるようにがんばっていきます。

ありがとうございました。



2019-01-19に椎葉村小崎地区でプレゼンの機会をいただきました。公民館長さん、ありがとうございました。たくさんの方がお越しくださり、プレゼン後の質疑応答の時間でも小崎地区ではめずらしく、活発に意見をいただきました。「協力隊はなにしよるやらわからん」が解消された日。住民の方に直接お伝えすることの重要性を実感しました。

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